日別アーカイブ: 2010年9月20日

福島:店舗運営の提言、京都:店舗委託運営を撤回…労連大会

 9月16~17日(土日)、東京で第43回生協労連定期大会が開催され、新年度方針と新年度体制が確認されました。大会の特徴は、厳しい経営状況の中でも職場の実態に身を寄せて、粘り強く闘いを進めることが大きな成果を生んでいると実感したことでした。
 おかやまからは、専従役員をはじめ生協関連・一般労組の長尾流通サービス分会委員長もオブザーバーとして参加。労連大会において、委託社員で作る労組の分会委員長としての発言は初めてのこととなり、全国からも大注目でした!

 大会の発言で私が注目した発言は4つ。一つは福島の闘い。福島は何年も前から“再建生協”として非常に厳しい状況の中で闘いを続けてきた労組。この間の交渉では、“理事会はいったいどんな生協にしたいのか?”という経営としての本質に迫るやり取りを繰り返し行い、埒のあかない理事会に対して労組が店舗セミナーを開催、店舗運営の提言を発表、それに対し専務から反論文書が出されるなどの報告がされました。更に、パートの生理休暇の有給化を勝ち取るなど、“再建生協”とは思えないような成果も勝ち取っています。
>>>すごいですね。うちでも人事制度の提言は出しましたが、経営問題に直結する店舗運営の提言なんて、大胆です。うちでもまねようかな…。
 さて、2つ目は京都パートの闘い。京都の店舗は、委託子会社に店舗の経営を委託(偽装請負)し、そこに働くパートも当然みんな委託のパートという実態が広がっていました。同じ生協で働きながら、生協のパートと委託のパートの格差に怒り、昨年は600人、今年は630人の全員団交を成功させ、ストライキを配置、マスコミにも偽装請負を告発する構えをつくり、遂に委託政策を撤回させるに至りました。委託社員への差別を我が事としてとらえ、全員の団結で勝ち取った素晴らしい成果です。
>>>これまたすごい!全員の団結、職場に根付いた地道な活動のたまものなんでしょう!
 3つ目は静岡のCXカーゴの裁判闘争。委託会社からの更に下請けの個人請負という形で個配を請け負わされ、契約解除の一言で“首を切られる”実態。労働者性を求める裁判を闘っていますが、問題は委託元の生協自身。生協による委託料の引き下げが、委託会社やその下請けの彼らの収入に直結しているという事実。要は、安い労働力で経営を維持している生協の実態が問われているということ。その生協が変わらないと委託などの下請けの実態はよくならないということ。
 そして、おかやまの流通サービスの長尾分会長も同じような内容を発言。「自分は決してあきらめない。だから生協労働者の皆さんも委託の実態に目を向けてほしいし、ともに頑張っていきたい!」…なんだかまるで今の社会の縮図を見ているような感じです。こんな風に思わせる生協の現代的存在意義って、いったいなんなんでしょう…?
 それを考える集会が12月に開催予定です。多くの仲間に参加してほしいな。詳細はまたアップします。
 さて、おかやまからは村上副委員長も発言しました。生協労連の組織拡大方針に対して、痛烈な批判…いえいえ、叱咤激励の発言でした…しかし、それはそれで、大変よぉ!発言通りやりぬくのは!>>>
 

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“my包丁”転じて砥石も…?秋闘要求論議~第3回中執~

 9月18日(土)、第3回中央執行委員会が開催され、秋闘要求を中心に協議しました。いやぁ、この会議でもMY包丁の話は場を席巻しましたねぇ。今日ある店舗で聞いてみたら、「うちの店舗では“MY包丁”なんていうことはない」ということでしたから店舗によるんでしょうけど。中執では、MY包丁から包丁管理のあり方、砥石の管理、砥ぎ方の教育まで、話が発展していきました!実態を調べて、必要とあらば要求に組み入れるってことで…

 さて、要求論議では、またもやいろんな意見が噴出しました。店舗本部の実態、携帯問題、年休取得、朝積み、LBOXの3段積み、制服、積み込み作業、ハンドスキャン導入など、色々要求に組み入れなきゃいけない問題がありそうです。
 執行部案で最も共感を得ていると報告をされたのが、キャンペーン、コース編成問題。やはり、現状はだれが見たって異常だし、逆に効率悪いよねって感じでしょうか。
 まだまだ、要求したいこと、業務改善提案など大募集してます。どうぞご遠慮なしに投稿してね。
 その他の課題では、院庄水産部門のテナント化提案や真庭センターの営業時間短縮(新提案)、人事制度・賃金制度提案論議の進め方について協議しました。詳細は議事録で…ということなんだけど、書記の話によると、データが全部ぶっ飛んだみたいな報告が…!そりゃ、困った!復旧できればアップしたいと思います。
…残念ながらデータの復旧はできませんでした…なので、今回の議事録は要点をまとめた簡潔なものになってます。
>>>10.09.18第3回中央執行委員会議事録(PDF486KB)

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第2回地球温暖化問題の読書会のお誘い

[ 2010年10月16日; 7:30 PM to 10:35 PM. ]
日時:10月16日(土)19時30分~20時50分
会場:コープ倉敷北 第3会議室
テキスト:「低炭素経済への道」諸岡徹・浅岡美恵 岩波新書(各自で購入してください)

第1回目の様子は続きからどうぞ…

 9月18日、コープ倉敷北で第1回の読書会を開催し、3人が参加しました。 初めに片岡が著書「低炭素経済への道」の要旨を報告、第一章「排出削減が経済を向上させる」から各自の感想を出し合いました。「『環境か経済か』という発想から、環境規制がイノベーション(=新機軸、革新)を引き起こし、日本の企業の競争力を強くするという、発想の転換が重要と思う。」とか、「日本の産業構造が変化してきているにもかかわらず、日本経団連内部ではそれが反映されていない。これがネックで日本が後進的になっているよね。」、「環境問題に関心を持っている人はいるが、個々のライフスタイルでの努力でにとどまっていて、先を見て行動に移す機会もない。気付いた人から広げていくことが大切と感じます。」などの感想が出されました。

 倉敷支部委員長の木本さんからは、「倉敷市議会への『地球温暖化を止める条例を求める請願署名』(いま県労倉敷で2次案を作成中です)を倉敷支部の課題として運動につなげていきたい」と熱い思いが語られました。昨年6月倉敷市議会では「2020年には1990年比30%、2050年には1990年比80%といった大幅な排出削減経路を法律で掲げることが必要である。」との「気候保護法」の制定に関する意見書が採択され、国への提出されています。

 第2回の読書会は、第二章「地球規模での排出削減への挑戦」と第三章「省エネ世界一の幻想からの脱却」について感想や意見を出し合うことにしました。関心のある方は、どなたでも気軽に参加してくださいね。

    問い合わせは、水島センター片岡まで

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牛丼のすき家…遂に降参!サービス残業代支払いへ!

 すごいなぁ!あの牛丼大手“すき家”の(株)ゼンショー(東証一部上場)の大企業が、遂にアルバイト労働者に白旗(会社側は支払いに応じる“認諾”を表明した~関連記事はこちら)を上げたのだ!残業代未払いで裁判をたたかった勇気あるアルバイトの仲間に拍手を送りたい。ただ、それでもなお労働者との“団体交渉には応じない”という違法経営を続けている企業ではあるが…。さて、おかやまコープでは…

 おかやまコープでも、サービス残業は蔓延している。理事会と交渉すれば、一時は確かに改善されたりもする。しかし、残業予算(人件費予算)と直接対峙している現場では、すぐまた以前の状況に逆戻りというのが実態ではなかろうか。ならば、「おかやまコープの労働者よ、裁判闘争に立ち上がれ!」と言いたいところだが、(株)ゼンショーとは決定的に違うところがある。なんと、理事会は「どうぞ、仕事した時間はきちんと全部、正確に付けてください」と言っていることである。もちろん仕事である以上、コストや予算を意識するのは当たり前だ。だが、理事会はそれ以前に「きちんと、した残業は付けなさい」と現場に対し指示しているのである。
 じゃぁ、なぜサービス残業はなくならないのか…?こうなると、サービス残業をしているのは…、あるいは無くならないのは、自ら残業を付けていない労働者の責任だ…ということになり、そう…理屈はあっていることになる…。もちろんそこには、中間幹部を含む一人ひとりの様々な思いが交錯している。“全部つけたら倒産するじゃないか”とか、“自分には能力が足らないから、この作業は自己啓発の一種だ”などと自分自身を納得させる…。これらは、厳しい経営状況に対する“好意”から来ているのだろう。また、“全部つけたら予算オーバーだと詰められる”などという、詰められたり、怒られることを避けるために自ら黙っておくというケースも多い。そして、これらは一見労働者自らの責任に帰するところが大きいと、ともすれば思いがちだが、実はその背景には、そうせざるを得ないような職場運営や組織体質の問題も横たわっている。
 しかし、いずれにしても客観的に見ればおかしな話だ。そもそも理事会は「付けなさい」と指示している。つまり、いかなる理由があろうと、サービス残業をすることは理事会に対する業務命令違反の行為である。“全部つけたら倒産”…そんな法律違反の働かせ方をしないと経営を維持できないのなら、はなからやめた方がいい。サービス残業を“必要悪”だなどとうそぶく連中もいるが、そういう連中は本当の経営の健全化に責任を持っているとは言わない。サービス残業は、いかなる理由があっても、そのことで経営の実態を隠してしまい、経営判断に大きな誤りを誘発することになるからだ。そして、そうなってからでは遅いのだ。
 だから労働組合は“誰が何と言おうとタイムカードにつければよい”と主張するのである。そのことが経営の実態を白日の下に晒し、本当に必要な業務改革が着手されるのである。
 今職場は、人は減らされるが業務量や課題は増加し、一人一人の負荷が大きくなっている。そしてその最大の特徴は、業務効率化(システム改善)によってなされているのではなく、いわゆる“マンパワー”に頼っているというのが実情ではないか?もしそうなら、いずれそれは破綻する。そして、それがホントに破綻したら(いや、もしかしたらもう破綻してるかも)…。
 そうならないためにも、みんなできちんと必要な残業は申請し、タイムカードに付けるようにしようではないか!それを許さない上司がいたとすれば、どんどん告発しよう!なんせ、それは“理事会に対する業務命令違反”なんだから!
 ここまで書いても、“それでも付けられない”という仲間は、その実態をぜひ告発してほしい。下の“コメント”から投稿すれば、匿名でネット上に公開される。ネット上への公開をはばかるようなら、ページトップのタイトルの下の“メッセージ送信”から投稿いただければ、ネット上へは公開されない。頂いた情報は、匿名情報として扱うので、安心してほしい。
 労働の実態を変えようと思えば、すき家のアルバイトみたく、自ら行動を起こすほかはないのである。

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