福島:店舗運営の提言、京都:店舗委託運営を撤回…労連大会

 9月16~17日(土日)、東京で第43回生協労連定期大会が開催され、新年度方針と新年度体制が確認されました。大会の特徴は、厳しい経営状況の中でも職場の実態に身を寄せて、粘り強く闘いを進めることが大きな成果を生んでいると実感したことでした。

 おかやまからは、専従役員をはじめ生協関連・一般労組の長尾流通サービス分会委員長もオブザーバーとして参加。労連大会において、委託社員で作る労組の分会委員長としての発言は初めてのこととなり、全国からも大注目でした!

 大会の発言で私が注目した発言は4つ。一つは福島の闘い。福島は何年も前から“再建生協”として非常に厳しい状況の中で闘いを続けてきた労組。この間の交渉では、“理事会はいったいどんな生協にしたいのか?”という経営としての本質に迫るやり取りを繰り返し行い、埒のあかない理事会に対して労組が店舗セミナーを開催、店舗運営の提言を発表、それに対し専務から反論文書が出されるなどの報告がされました。更に、パートの生理休暇の有給化を勝ち取るなど、“再建生協”とは思えないような成果も勝ち取っています。
>>>すごいですね。うちでも人事制度の提言は出しましたが、経営問題に直結する店舗運営の提言なんて、大胆です。うちでもまねようかな…。

 さて、2つ目は京都パートの闘い。京都の店舗は、委託子会社に店舗の経営を委託(偽装請負)し、そこに働くパートも当然みんな委託のパートという実態が広がっていました。同じ生協で働きながら、生協のパートと委託のパートの格差に怒り、昨年は600人、今年は630人の全員団交を成功させ、ストライキを配置、マスコミにも偽装請負を告発する構えをつくり、遂に委託政策を撤回させるに至りました。委託社員への差別を我が事としてとらえ、全員の団結で勝ち取った素晴らしい成果です。
>>>これまたすごい!全員の団結、職場に根付いた地道な活動のたまものなんでしょう!

 3つ目は静岡のCXカーゴの裁判闘争。委託会社からの更に下請けの個人請負という形で個配を請け負わされ、契約解除の一言で“首を切られる”実態。労働者性を求める裁判を闘っていますが、問題は委託元の生協自身。生協による委託料の引き下げが、委託会社やその下請けの彼らの収入に直結しているという事実。要は、安い労働力で経営を維持している生協の実態が問われているということ。その生協が変わらないと委託などの下請けの実態はよくならないということ。

 そして、おかやまの流通サービスの長尾分会長も同じような内容を発言。「自分は決してあきらめない。だから生協労働者の皆さんも委託の実態に目を向けてほしいし、ともに頑張っていきたい!」…なんだかまるで今の社会の縮図を見ているような感じです。こんな風に思わせる生協の現代的存在意義って、いったいなんなんでしょう…?

 それを考える集会が12月に開催予定です。多くの仲間に参加してほしいな。詳細はまたアップします。

 さて、おかやまからは村上副委員長も発言しました。生協労連の組織拡大方針に対して、痛烈な批判…いえいえ、叱咤激励の発言でした…しかし、それはそれで、大変よぉ!発言通りやりぬくのは!>>>

 

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