日別アーカイブ: 2010年9月29日

負の連鎖…これじゃぁ、景気は回復せんわぁ!

 9/29報道によると、岡山市の人事院は、市職員の年末手当を0.2ヶ月削減する勧告を行った…ここまで読んで、「まだ0.2ヶ月も削減できる余地があったのか!」と思った人は、まぁその気持ちはわからないではないけれど、事の本質にはまだ気づいていないってことになるかな。

 削減勧告の理由は、「民間の支給水準を鑑みて…」ということらしい。ほんと、いい加減にしないといつまでたっても景気は回復しない。公務が賃下げされれば、これで民間に「公務員も下がっているんだから」とさらなる賃下げへの口実を与えてしまうからだ。これから交渉が始まる民間の年末闘争…きっとあちこちからこうした経営者の“屁理屈”が聞こえてくるに違いない。まさに負のスパイラルなのだ…
  さて、それに先立ち、国税庁が興味深いデータを公表した。民間給与が前年比で過去最大の下げ幅と記録し、23万円減の年収平均406万となったという調査結果だ。まさに、貧困と格差による低賃金労働者の激増が労働者全体の賃金の引き下げに大きく影響していることは間違いなさそうだ。
 そんなおり、今NHK教育で「一週間DE資本論」という番組をしている。まさに、今の日本社会はマルクスの描いた「資本論」の内容そのままだというのを実感する…番組を見る限り…う~ん、白状すると実は資本論を読んだことはない。読もうとしたことはある…すぐくじけた…。
 ともかく、生協労組の秋闘交渉は間もなくだ。生協労組おかやまは、全国の生協で大幅な賃下げが行われる中でも、年収平均での賃下げは阻止し続けてきた。確かに賃上げはできなかったが…。そのために正規の平均年収は現在でも500万を超え、関東方面の大手生協の平均年収をも上回る…そうした実情を良とするか否かはそれぞれの判断にゆだねたいが、一つだけ言えることは、私たち自身の賃金はもちろん、暮らしを守るためには自らが自覚し、仲間と団結し行動するというほかに道はない。

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