月別アーカイブ: 2011年9月

『支持政党はない』という無党派層って??

 9月29日付山陽新聞に、なるほどなと思った囲み記事が載っていた。5面に「問い直す」と題して大原美術館理事長の大原謙一郎氏が寄せた記事だ。「支持政党なし」と答える有権者が少なくないが、そのことが自らの政治的知識水準…、つまり有権者自身の「無知無思慮不勉強の免罪符になってしまっているのではないか」という主張だ。

 私も同感だ。一昔前から「支持政党なんてない」ということがある種のトレンドみたいになって、そう言えば何だかカッコいいかのような錯覚に陥っている輩がやたらと多いと思っていたからだ。
 この指摘をこんなにわかりやすく、しかも山陽新聞という岡山県ではおそらく一番読者の多い新聞で掲載してくれたことはとってもありがたい。皆さんも、是非一読をお勧めする。

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労使協調のなれの果て…電力総連

 9/28付しんぶん赤旗に、電力会社の労働組合の連合会である電力総連の定期大会が開催されたという記事が載っていた。記事によると、福島原発事故を受けて、これまで労組も企業と一体となって推進の立場をとってきた原発政策に対して、どのような新方針を打ち出すかが注目されていたという。

 何のことはない、運動方針から「推進」という文言は消えたものの、種岡会長はあいさつの中で、再生可能エネルギーはそのコストや自然環境に影響され、将来の主要な電源とはなり得ないと切り捨て、原子力は電力の安定供給に必要な電源であると強調した。そして、安全確認と地元理解を前提に、点検中の原発の再稼働に向けて組織を挙げて取り組むんだそうだ。
 ついでに東電の賠償責任についても、いわゆる原賠法に沿った対応を主張している。つまり、電力会社(この場合は東電)の賠償責任範囲(1200億)を超えたり、『異常に巨大に天災地変』の時は国が援助するという条項に沿って対応しろということだ。国の責任はあるにしても、なんで東電の責任を軽くさせるようなことを主張するのか…、もう、人間として理解に苦しむ。
 これが労働組合の大会での主張だというから驚きだ。労使協調路線もここまで来たかという感じ…。そこ(福島)に住む人たちの暮らしをいったいなんだと思っているんだろう。(福島の)人をあれほど不幸にしておいて、なおかつ必要不可欠なエネルギーだと強弁する。すでに人間としての感覚を失っているとしか思えない。これが労使協調を主要路線としてきた労働組合のなれの果てだ!
 まぁ、賠償請求の用紙の件を見ても、彼らは人間としての心をとうの昔に失ったに違いない。彼らは原子力に群がる巨大な利権に魂を売ってしまっていたのだ!労働組合であるにもかかわらず!
 しかし、心ある労働者は必ずいるはずだ…と信じたい。彼らの奮起を陰ながら期待したい…。

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1月3日店舗営業提案…回答を受けての労組見解できました!

 9月22日、理事会から労組要求に対する回答が出されました。回答は、一つ一つの要求項目に対する回答ではなく、それを回答する前に「理事会への不信感を払しょくするための努力を優先したい」というものでした…。

 あれこれ説明すると、訳が分かんなくなるので、とにかく労組見解を見てください。職場(店舗)には、すでに転送してあります。できるだけ早急に職場集会を開いて読み合わせ、理事会が優先して取り組むといっている「不信感の払しょく」に協力するためのまず第一歩、不信感の要因となっている「守られない約束事」を洗いざらい出し合ってみましょう。
 今後の進め方は、不信感が払しょくされ理事会の言うことは信用できると判断できる状況になれば、一つ一つの要求項目に対する回答を改めて求め、最終的に“店舗職員の全員投票”で決することになります。当初予定では、22日の回答が出て全員投票に入るということでしたが、その時期が「不信感の払しょく」が確認できる時点にまで先延ばしになるということになります。

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井木副委員長の笠岡市議会議員選挙への立候補(予定)について

 9月24日に開催された中央執行委員会において、井木副委員長が地元の笠岡市議会議員選挙に日本共産党の公認候補として立候補を予定していることが報告されました。執行部は、公職に立候補することは、憲法に保障された個人の被選挙権の行使であり、組織としてそれを妨げるものではないことを確認し、同時に今後予想される候補者活動と現職任務である労組副委員長としての役割及び処遇の関係について提案し、確認されました。

 中央執行委員会で確認された内容は以下の通りです。

公職への立候補は憲法に保障された個々人の被選挙権の行使であり、組織としてその自由を妨げるものではない。
議会議員選挙は、地方選挙ではあれ“党派選挙”であり、当然のことながら労働組合としての選挙活動は行わない。個々人による支援は自由である。
労働協約第3章、就業規則第9条により、在籍での当選後の公職就任は可能であり、在籍である限り副委員長としての籍は継続する(次回大会まで)。
候補者活動(選挙運動)について、年内(12/15迄)は労組専従副委員長としての就業・任務を基本とし、出勤日に候補者活動を行う場合は、当人の年次有給休暇の使用もしくは該当する日数割りの賃金控除とする。また、12/16より選挙当日までは候補者活動に専念することとし、当該期間の専従給与は支払わないこととする。

以上

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貴重な体験でした…それにしてもひどい会社だ!

 9月20日(火)、御津の工業団地にある㈱アサゴエ工業の工場門前で8時間ストを敢行、門の前でピケを張り、工場に出勤しようとする労働者や業者の車両などをストップ、一時騒然となりました。詳細については、こちらのニュースを参照してください。

 今回のストは、㈱ナイスプランニングという派遣会社からアサゴエ工業に派遣されている外国人労働者の仲間が決行したもの。私は、県労会議からの支援部隊の一員として9時過ぎころより合流、出勤時のもみ合いの時にはいませんでしたが、その後もやってくる業者車両、(おそらく)工場長が呼んだ会社側の顧問弁護士の入場の阻止などに協力しました。
 工場の中からは、すでに入場していた労働者らが遠巻きに門前を様子見、実質ラインはストップしているようでした。何人かの職制と思われる社員がカメラやビデオを労働者側に向け、“肖像権、人権の侵害である”と抗議しても、おどけてふざけるようなしぐさをする社員もおり、この会社の人権意識の低さを露呈していました。
 また、会社側は警察にも通報、パトカー2台と警官4名が事情を聴きに来ました。正当なストであることを告げ最終的には引き返しましたが、権力に頼ってでも労働者を排除しようとする会社側の不誠実な態度が明瞭となりました。
 結局、会社側は午後からを休業とし、すでに入場していた労働者全員を帰宅させたことなどから、当初予定していた8時間ストは4時間で切り上げることになりました。しかし、会社側からの譲歩や改善の回答はなく、引き続き裁判(解雇問題などで)をも視野に入れた継続した闘いが求められています。
 私自身、工場ラインをストップさせるような実力行使を伴うストに参加したのは初めてで、大変貴重な体験となりました。生協でいうなら、物流ラインをストップさせるとか、配達に行かせない、店舗を開けさせないといったことに相当するんでしょうね。
 そこまでのストを決行せざるを得なかったのは、その背景にある外国人労働者のあまりにもひどい実態に我慢も限界だったのでしょう。日本語もまだままならない彼らでしたが、会社に対する怒りは激しいものでした。どうしてこれほどまでに労働者が怒り、予想される会社側からの報復にも屈せず立ち上がったのかを会社側の人間はよく考えてみるべきでしょうね。もし、それでも彼らの気持ちがわからないのなら、“会社を経営”するという世界からは退場すべきでしょう。
 派遣労働者の問題が言われて久しいですが、それの更に底辺部分で劣悪な環境におかれている外国人労働者。岡山のこんなに身近なところで社会の縮図ともいえる実状を目の当たりにするとは思ってもみませんでした。誰でも一人でも入れる地域労組の重要性を改めて感じるとともに、引き続き最大限の支援をしていこうと思った次第です。

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生協労連 第44回定期大会in熱海(9/15-16)

 生協労連の定期大会が熱海のホテルニューアカオで開催された。震災後に開かれる最初の定期大会となり、被災地の労組からは、支援へのお礼とその後の復興状況等について報告された。

 会場は熱海の西の端(岬の突先?)に位置するホテルで、会議場が15階という上階にあったため、その眺めは絶景でした!(写真)180度海が見渡せるところでとても癒されました。会議に来て、“癒される”っていうのもなんだか不謹慎ですが、引き続き震災復興に全力を尽くすことや野田新政権の本質を見極め、その危険な動きに機敏に対応していくこと、原発問題をはじめ国民のいのちとくらしを守るたたかいを前面に、賃金や労働条件の改善、職場の実態の改善などを課題に活発な議論が行われました。
 議案に対する討論の最初は、被災地の労組からの発言が続きましたが、その最中、茨城県沖を震源とする震度4(茨城県)の地震があり、この15階の会場もゆらゆらと揺れるなどのハプニングも…地震の恐怖も体感しました。
 中四国地連の仲間からは5人が発言、この間の尾道物流センター(CXカーゴ)や労組員が過半数に至ってない高知やえひめでの組織拡大の取り組み、岡山からは関連・一般労組流通分会の長尾分会委員長が委託労働者の処遇改善を目指して労組を結成し交渉してきたこの間の経験について発言、引き続き生協労組の支援をと呼びかけました。
 議案は、すべて全会一致で採択、大会決議と特別決議を採択して閉会しました。

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こんなの初めて見た!~9.11原発ゼロ県民集会

 9月11日、同時多発テロから10年、そして震災から半年というこの日、岡山県総合福祉センターで原発ゼロ県民集会が開かれた。とにかく、立ち見も出るほどの大盛況で、400人あまりの会場に700人が駆け付けた。会場に入りきれずにロビーにたたずむ人もいて、この会場にこんなに人が集まったのって初めて見たって感じだ。記念講演をした写真家の郡山総一郎氏は、「東京ではすでにもう何もなかったかのような感じになっている」と言われたが、やはり原発問題は関心が高いということだろう。

 写真家の郡山総一郎さんは福島の避難区域の街の写真を紹介しながら、現地の住民の様子や交流の様子を語っていく…、時折、“その冗談は不謹慎よ”と感じる場面はあったが、人けのない街の様子や家畜の様子、写真では伝えきれない自らが感じた話などからは、改めて原発が引き起こしたことの重大さと恐ろしさを感じることができた。詳細は、県労会議のHPを参照いただきたい。
 講演後は、福島県から岡山に避難されている中手さんのお話、日本科学者会議岡山支部の榊原氏が原発に代わるエネルギー問題と題してお話された。(詳細は県労会議HPを)
 さて、集会後はデモ行進ならぬ、県民パレード。宣伝カーから大音響の宣伝無し、行進団のシュプレヒコールも無し、皆、思い思いのいでたちで、思い思いに歩く(コースは決まっているが)…、こんな行進は初めてだ。みんなプラカードや横断幕は持っていたが、市民の皆さんは原発ゼロを訴えるパレードだってこと、気づいてくれただろうか。
 すれ違うくらい近くを通った人はわかったかもしれないが、ちょっと遠目だと、何の集団か分からなかったかもしれない。それでも、まぁこんなパレードもたまにはいいかなって感じ。私たちの前には、ちんどん屋の面々がいろんな音楽を奏でながら行進、私たちはそれに合わせて“鳴子”を打ち鳴らした。被災者のことを思うと少し不謹慎かもしれないが、楽しんで歩いたパレードだった。
 さて、近年にない大集会となったわけだが、どうもマスコミは黙殺したようだ。会場には取材にも来ていなかったようだし…。所詮、マスコミにとって電力会社は大スポンサーだから、それも当然か…!それにしても、同じ日に山陽新聞社のさん太ホールでも原発反対集会が開かれていたらしいが、おひざ元での集会でさえ結局無視したのだろうか…?
 残念ながら、翌12日(本日)は新聞休刊日だった。明日の新聞には少しでも記事は載っているのだろうか…。少しだけ、期待してみることにしよう。

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新任労組役員研修を開催しました!

 9月7、9、10日と3日に分けて新任の労組役員を対象とした研修を開催しました。7日は仕事で遅れてきた正規分会長もいましたが、約20名、9日は約10名、10日は約30名の新中執、新分会長が集まりました。

 研修は、まず井木副委員長による「知っていて損はない労働者の権利」と題したミニ学習会。実際におかやまコープで起こった労災事故のクイズなどではあまりに色んな事が起きていると笑いが起きたり、就職の際に就業規則を渡されたり、見た記憶がないという実態(?…記憶喪失なだけかも…)が垣間見えたりと、あれれ?と思うような場面も。
 いつもは、「労組役員の役割」といった、ちょっと硬めの学習会をやっていたのですが、うちわでこんな学習をやるのもいいなぁと…。
 学習会の後は、西崎書記長(私)による労組役員の役割の話。自分で評するのもなんなので、参加された方、どうでしたかねぇ?これから労組役員をしていく上で、少しはためになりましたでしょうか?
 とにかく、役員といえど、普段は仕事をしたり、家族のことをしたり、もしかしたら学校や町内のことも頑張っておられる方もいるやもしれません。だから、労組のことばかりって風にもならないとは思うのですが、くじ引きであれ、じゃんけんであれ、順番であったとしても、役員になられたということは何かの縁です、せっかく1年間やるんですから、1年終わった時に“あ、労組ってこんなことやってんだ”とか、“あぁ、こんな風に私たちのことが決められていたんだ”とか、“それって役員やってなければ知らなかった。一つ勉強になった”なんてことが一つでもあれば“やってよかった”ってことになるんじゃないでしょうか。
 研修は、終始私がしゃべくりまくるという形で終わってしまいました…3日とも…。本当は、皆さんの方からいろいろお話を聞きながら進めていきたいと思っているのですが、なかなか難しいですね。
 私も、町内の役員とか、PTAの総会などにも参加しますが、どこでも発言される人は私を含めて決まっているというか、限定されているようです。日本人の特質かな。それでも私が発言すれば、あとから「私もそう思ってたのよ、言ってくれて助かったわ」なんてお礼を言われることもありました。
 そんな声がたくさん出てくるような会議運営を今後も心がけたいなぁと思いつつ、皆さん、1年間よろしくお願いいたしますね!

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