日別アーカイブ: 2011年9月21日

貴重な体験でした…それにしてもひどい会社だ!

 9月20日(火)、御津の工業団地にある㈱アサゴエ工業の工場門前で8時間ストを敢行、門の前でピケを張り、工場に出勤しようとする労働者や業者の車両などをストップ、一時騒然となりました。詳細については、こちらのニュースを参照してください。

 今回のストは、㈱ナイスプランニングという派遣会社からアサゴエ工業に派遣されている外国人労働者の仲間が決行したもの。私は、県労会議からの支援部隊の一員として9時過ぎころより合流、出勤時のもみ合いの時にはいませんでしたが、その後もやってくる業者車両、(おそらく)工場長が呼んだ会社側の顧問弁護士の入場の阻止などに協力しました。
 工場の中からは、すでに入場していた労働者らが遠巻きに門前を様子見、実質ラインはストップしているようでした。何人かの職制と思われる社員がカメラやビデオを労働者側に向け、“肖像権、人権の侵害である”と抗議しても、おどけてふざけるようなしぐさをする社員もおり、この会社の人権意識の低さを露呈していました。
 また、会社側は警察にも通報、パトカー2台と警官4名が事情を聴きに来ました。正当なストであることを告げ最終的には引き返しましたが、権力に頼ってでも労働者を排除しようとする会社側の不誠実な態度が明瞭となりました。
 結局、会社側は午後からを休業とし、すでに入場していた労働者全員を帰宅させたことなどから、当初予定していた8時間ストは4時間で切り上げることになりました。しかし、会社側からの譲歩や改善の回答はなく、引き続き裁判(解雇問題などで)をも視野に入れた継続した闘いが求められています。
 私自身、工場ラインをストップさせるような実力行使を伴うストに参加したのは初めてで、大変貴重な体験となりました。生協でいうなら、物流ラインをストップさせるとか、配達に行かせない、店舗を開けさせないといったことに相当するんでしょうね。
 そこまでのストを決行せざるを得なかったのは、その背景にある外国人労働者のあまりにもひどい実態に我慢も限界だったのでしょう。日本語もまだままならない彼らでしたが、会社に対する怒りは激しいものでした。どうしてこれほどまでに労働者が怒り、予想される会社側からの報復にも屈せず立ち上がったのかを会社側の人間はよく考えてみるべきでしょうね。もし、それでも彼らの気持ちがわからないのなら、“会社を経営”するという世界からは退場すべきでしょう。
 派遣労働者の問題が言われて久しいですが、それの更に底辺部分で劣悪な環境におかれている外国人労働者。岡山のこんなに身近なところで社会の縮図ともいえる実状を目の当たりにするとは思ってもみませんでした。誰でも一人でも入れる地域労組の重要性を改めて感じるとともに、引き続き最大限の支援をしていこうと思った次第です。

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生協労連 第44回定期大会in熱海(9/15-16)

 生協労連の定期大会が熱海のホテルニューアカオで開催された。震災後に開かれる最初の定期大会となり、被災地の労組からは、支援へのお礼とその後の復興状況等について報告された。

 会場は熱海の西の端(岬の突先?)に位置するホテルで、会議場が15階という上階にあったため、その眺めは絶景でした!(写真)180度海が見渡せるところでとても癒されました。会議に来て、“癒される”っていうのもなんだか不謹慎ですが、引き続き震災復興に全力を尽くすことや野田新政権の本質を見極め、その危険な動きに機敏に対応していくこと、原発問題をはじめ国民のいのちとくらしを守るたたかいを前面に、賃金や労働条件の改善、職場の実態の改善などを課題に活発な議論が行われました。
 議案に対する討論の最初は、被災地の労組からの発言が続きましたが、その最中、茨城県沖を震源とする震度4(茨城県)の地震があり、この15階の会場もゆらゆらと揺れるなどのハプニングも…地震の恐怖も体感しました。
 中四国地連の仲間からは5人が発言、この間の尾道物流センター(CXカーゴ)や労組員が過半数に至ってない高知やえひめでの組織拡大の取り組み、岡山からは関連・一般労組流通分会の長尾分会委員長が委託労働者の処遇改善を目指して労組を結成し交渉してきたこの間の経験について発言、引き続き生協労組の支援をと呼びかけました。
 議案は、すべて全会一致で採択、大会決議と特別決議を採択して閉会しました。

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