貴重な体験でした…それにしてもひどい会社だ!

 9月20日(火)、御津の工業団地にある㈱アサゴエ工業の工場門前で8時間ストを敢行、門の前でピケを張り、工場に出勤しようとする労働者や業者の車両などをストップ、一時騒然となりました。詳細については、こちらのニュースを参照してください。

 今回のストは、㈱ナイスプランニングという派遣会社からアサゴエ工業に派遣されている外国人労働者の仲間が決行したもの。私は、県労会議からの支援部隊の一員として9時過ぎころより合流、出勤時のもみ合いの時にはいませんでしたが、その後もやってくる業者車両、(おそらく)工場長が呼んだ会社側の顧問弁護士の入場の阻止などに協力しました。

 工場の中からは、すでに入場していた労働者らが遠巻きに門前を様子見、実質ラインはストップしているようでした。何人かの職制と思われる社員がカメラやビデオを労働者側に向け、“肖像権、人権の侵害である”と抗議しても、おどけてふざけるようなしぐさをする社員もおり、この会社の人権意識の低さを露呈していました。
 また、会社側は警察にも通報、パトカー2台と警官4名が事情を聴きに来ました。正当なストであることを告げ最終的には引き返しましたが、権力に頼ってでも労働者を排除しようとする会社側の不誠実な態度が明瞭となりました。

 結局、会社側は午後からを休業とし、すでに入場していた労働者全員を帰宅させたことなどから、当初予定していた8時間ストは4時間で切り上げることになりました。しかし、会社側からの譲歩や改善の回答はなく、引き続き裁判(解雇問題などで)をも視野に入れた継続した闘いが求められています。

 私自身、工場ラインをストップさせるような実力行使を伴うストに参加したのは初めてで、大変貴重な体験となりました。生協でいうなら、物流ラインをストップさせるとか、配達に行かせない、店舗を開けさせないといったことに相当するんでしょうね。

 そこまでのストを決行せざるを得なかったのは、その背景にある外国人労働者のあまりにもひどい実態に我慢も限界だったのでしょう。日本語もまだままならない彼らでしたが、会社に対する怒りは激しいものでした。どうしてこれほどまでに労働者が怒り、予想される会社側からの報復にも屈せず立ち上がったのかを会社側の人間はよく考えてみるべきでしょうね。もし、それでも彼らの気持ちがわからないのなら、“会社を経営”するという世界からは退場すべきでしょう。

 派遣労働者の問題が言われて久しいですが、それの更に底辺部分で劣悪な環境におかれている外国人労働者。岡山のこんなに身近なところで社会の縮図ともいえる実状を目の当たりにするとは思ってもみませんでした。誰でも一人でも入れる地域労組の重要性を改めて感じるとともに、引き続き最大限の支援をしていこうと思った次第です。

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