こんなの初めて見た!~9.11原発ゼロ県民集会

 9月11日、同時多発テロから10年、そして震災から半年というこの日、岡山県総合福祉センターで原発ゼロ県民集会が開かれた。とにかく、立ち見も出るほどの大盛況で、400人あまりの会場に700人が駆け付けた。会場に入りきれずにロビーにたたずむ人もいて、この会場にこんなに人が集まったのって初めて見たって感じだ。記念講演をした写真家の郡山総一郎氏は、「東京ではすでにもう何もなかったかのような感じになっている」と言われたが、やはり原発問題は関心が高いということだろう。

 写真家の郡山総一郎さんは福島の避難区域の街の写真を紹介しながら、現地の住民の様子や交流の様子を語っていく…、時折、“その冗談は不謹慎よ”と感じる場面はあったが、人けのない街の様子や家畜の様子、写真では伝えきれない自らが感じた話などからは、改めて原発が引き起こしたことの重大さと恐ろしさを感じることができた。詳細は、県労会議のHPを参照いただきたい。

 講演後は、福島県から岡山に避難されている中手さんのお話、日本科学者会議岡山支部の榊原氏が原発に代わるエネルギー問題と題してお話された。(詳細は県労会議HPを)

 さて、集会後はデモ行進ならぬ、県民パレード。宣伝カーから大音響の宣伝無し、行進団のシュプレヒコールも無し、皆、思い思いのいでたちで、思い思いに歩く(コースは決まっているが)…、こんな行進は初めてだ。みんなプラカードや横断幕は持っていたが、市民の皆さんは原発ゼロを訴えるパレードだってこと、気づいてくれただろうか。
 すれ違うくらい近くを通った人はわかったかもしれないが、ちょっと遠目だと、何の集団か分からなかったかもしれない。それでも、まぁこんなパレードもたまにはいいかなって感じ。私たちの前には、ちんどん屋の面々がいろんな音楽を奏でながら行進、私たちはそれに合わせて“鳴子”を打ち鳴らした。被災者のことを思うと少し不謹慎かもしれないが、楽しんで歩いたパレードだった。

 さて、近年にない大集会となったわけだが、どうもマスコミは黙殺したようだ。会場には取材にも来ていなかったようだし…。所詮、マスコミにとって電力会社は大スポンサーだから、それも当然か…!それにしても、同じ日に山陽新聞社のさん太ホールでも原発反対集会が開かれていたらしいが、おひざ元での集会でさえ結局無視したのだろうか…?

 残念ながら、翌12日(本日)は新聞休刊日だった。明日の新聞には少しでも記事は載っているのだろうか…。少しだけ、期待してみることにしよう。

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