月別アーカイブ: 2011年3月

急がれる救命、支援と復興…でもその復興にTPPは障害となる…

 未曽有の被害を引き起こした東北地方・太平洋沖大震災。亡くなられた方やその家族、安否の知れない人たちのことを考えると心が痛む。しかし、こんな時だからこそ無事でいられる私たちは、私たちにできること、なすべきことに全力を尽くす必要がある。
 >>3種の署名集約状況(3/14現在)PDF125KB

 現場からは、好意からの声だとは思うが、「こんな時に団交(16日)するのか?」といったたぐいの声が寄せられている。何かしてあげたい、何かできないかとはやる気持ちも理解できる。もちろん、できうる限りの支援を行っていくことに、だれも否定はしない。でも、そのことと私たちがすべきことを自らやめるということは同じではない。大切なのは、できうる限り最大限の支援を行うことと同時に、私たち自身がなすべきことも全力で行うということである。もちろん、そのなすべきことが、支援を妨げるようなことであれば別ではあるが…。
 現段階で私たちができうることは限られてはいる。労働組合はもちろん、おかやまコープや様々な組織は救援募金の取り組みを始めた。今後はさらに被災者の要望に沿った支援が必要となろう。その際にはできる限りの協力をしていきたい。
 今一つ、被災した地域だからこその支援の取り組みがある。TPP協定参加阻止の署名だ。今回被災した東北地方のほとんどが、第一次産業を基幹産業とする地域だ。TPPに参加すれば、その第一次産業に甚大なる被害を及ぼすことが明白だ。だとすれば、被災した地域がまさにこれから復興していこうという時に、“実はTPPに参加したから農産物をはじめとする第一次産業が以前のように復興するのは困難になった”…なんてことになっていたとしたら、被災した地域をさらに踏みつけにするのと同じではないだろうか。
 甚大な被害を受けたみやぎ生協では、すでに1万人以上のTPP反対の署名を集約していた。岩手でも農協や漁協などと協力し、県を上げてTPP反対の運動を繰り広げていた。その思いを、私たちが引き継いでいくことも一つの支援にならないだろうか。
 分会からの署名の集約はまだまだ上がってきていない。TPP問題そのものへの理解も進んでいないという実状もあるけれど、日本の農業や食料を守るということと同時に、それを基幹産業としてきた被災地域の復興を支援するという意味でも、TPPの問題を今一度のよく振り返り、学習を通じて運動を進めていくことも必要だ。

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東北地方・太平洋沖大震災緊急支援募金にご協力を

 今回の大震災により、無念にもお亡くなりになられた方々に対し、心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、余震等の恐怖と闘いながら、一人でも多くの命を救えと懸命に救出活動をされている皆さんに敬意を表します。
 生協労組おかやまでも、微力ながら緊急支援募金に取り組みます。本日、カンパ袋を各分会に発送しました。おかやまコープでも募金活動が進められており、いずれでも結構ですのでご協力をお願いいたします。
 現地の状況や各地の生協労組の取り組みなどの詳細は生協労連震災関連ニュースをご覧ください。

 また、春闘の課題として進めている3つの署名(①消費税増税反対、②TPP参加反対、③最賃引上げ)のうち、TPP参加反対の署名は、今回甚大な被害を受けた東北地方の基幹産業である第一次産業(農林畜水産業等)に壊滅的な打撃を与えるものとして、今後の被災地の産業復興にも大きな障害となることは間違いなく、改めて多くの仲間の署名への協力を呼びかけます。
 被災しているみやぎや岩手の生協でも、この署名に全力で取り組んおり、みやぎではすでに1万人以上の署名も集めていたところでした。その思いを、岡山の地でも受け継ぎ、なお一層の署名のご協力を呼び掛けるものです。
2011年3月
労組書記局

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東日本一帯を襲った東北地方・太平洋沖地震の情報

 今回の地震で被害にあわれた地域の皆さんに、心よりのお見舞いと激励を申し上げます。
 生協労連より、各地の生協労組より地震の状況について情報が寄せられていますので、そのまま転載します。今後、生協労連あるいは各単組、単協で支援の取り組みが具体化されていくと思います。できうる限りの支援を進めていきたいと思います。

以下、生協労連からの情報です。
被害にあわれた地域の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。
各地から届いた状況です。引き続き情報発信します。
 ・みやぎ生協労組より(写真参照)
事務所の中です。市内は停電 いたるところブロック塀がこわれ水道管が破裂しています!
そとの避難者にカイロ支給 店内のけが人はなし、
予震続く みやぎ生協の本部の天井がおちたとのことです。
 ・コープネット労組より
うちの事務所では、カレンダーと棚から書類がおちました。
店舗労使協を中止して、店舗担当の理事は戻りました。
・かながわ労組より
こわかったですね。まだゆれているような感じがします。
かながわ労組は被害なし。
本部ビルのエレベーターはすぐ止まりました。
荏田店は停電しています。
今のところ怪我とかはないようですが電話も充分つながらないので
確実な情報はありません。
  
生協労連

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まだまだ知られていないようだ…TPP署名行動

 3月10日(木)、コープ倉敷北で毎月1回の定例宣伝行動を実施。今回のテーマは、今労組が3大署名として取り組んでいるうちの一つ、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対の署名」だ。お昼時間時ということもあってか、あまり多くの組合員さんはいなかったが、ほとんどの人が「何それ?」って感じで素通りしていく人が多かった。

  「署名お願いします!」と声をかけても、怪訝そうな顔をして「何の署名ですか?」、「TPP反対の署名です」って答えても、「TPPってなんですか?」って感じ。おいおい、生協のお店に来られている組合員さんでこんなじゃぁ、一般の人たちにとってはTPPって、ほとんど無知・無関心って感じなんではなかろうか…と、ふと不安になった。
 テレビや新聞では、その賛否の立場はともかく、結構頻繁に報道されていると思っていたけど、普通の人には“右から左”か、聞き流す程度であまり意識に残っていないのかも…。だとしたら、大変だ!6月にも政府方針が固まろうとしているときに、気が付いたら「自給率向上」とか、「地産地消」とか、「食の安全」なんてきれいごとは言ってられなくなるかも…。
 まぁ、分会からも署名はまだまだ上がってきていないのが実状だから、世間にそれを求めても仕方がないのかもしれないけどね。それでもできることだけはやっとかないと…と、どんどん意気消沈、後ろ向きになっていく自分も怖いけど…。

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プロ野球界に続く、サッカー選手の労働組合が誕生!

 ついにサッカー界にも労働組合が誕生した。プロ野球界に労働組合ができて久しいが、そのおかげで野球選手の最低年棒が確立されたことは記憶に新しい。岡山でもファジアーノがJ2で頑張っている。労組に入っている選手がどのくらいいるかは知らないが、その年俸はとても少ないということは周知の事実だ。「子どもたちに夢を!」というスローガンを掲げ、がんばるファジアーノ。その選手自身が存分に力を発揮できるよう、選手環境を整えていってほしいなぁ!
 がんばれファジアーノ!がんばれサッカー選手労働組合!

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辺野古移設への下心が見え見え…

 沖縄県民…、いや日本に対する暴言でメア本部長が更迭された。それは当然だが、結局のところ、普天間基地の辺野古移設を“平穏”に実現するための“異例”の対応をとったというに過ぎない。その証拠に、キャンベル国務長官は、「謝罪」をしに来日しながら、その同日に辺野古移設問題についての協議を行っている。日本政府もだらしないが、アメリカの傲慢さには反吐が出る。沖縄県民の怒りは、“更迭”よって収まるどころかますます燃え上っているというが当然のことだ!

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エネルギー充填120%!!…青年部…始動!

 久しく活動ができていなかった労組青年部…。ところが、徐々にその姿を現し始めた!20代の青年中執が選ばれて、今年度から少しずつ活動を再開させてきているのだ。歪な年齢構成となっている正規職員組織…、40代以上の正規職員がゆうに半数を超え…、えぇ??20代って何人いるんだ?なんて、冗談にもつかない状況にもかかわらず…だ!
 これからのおかやまコープは、若い仲間が支えていく必要がある。そういう意味でも労組の経験は貴重だと思うよ。まだ労組とほとんど関わったことのない、若いあ・な・た!ぜひご一緒してみない?
 そんな青年部が、2/12に流通サービスの仲間たちと学習交流会を開催した。その報告が来たのでご紹介するよ。

「去る2月12日(土)に流通サービスの仲間との勉強会&交流会を開催しました。参加者は9名。その内青年はたった5名…、まだまだ宣伝の必要ありですね。
 学習会でのテーマは、ずばり「労働組合が必要な理由とその役割」…ということで、講師は岡山県学習協より長久事務局長にお願いをして一時間。労働組合のはじまりや「集まる」ことの大切さについて学ぶことができました。そして学習会を踏まえて、流通の仲間から「自分が労働組合運動に深くかかわるようになった経過と理由」を話してもらいました。」
「その後は、場所を変えての交流タイム。流通で働く仲間の実態を聞いたり、お互いの日頃のうっぷんを愚痴ったり…と“まったぁり”とした空気のなか、思い思いの交流を深め合いました。
「この会、実は今回で2回目。生協で働く青年の結集を目的としていますが、まだまだ先は長いですね。個人的には、流通の仲間から「生協労組おかやまの青年部は、他にどんな活動をしてるの?」という質問に、返す言葉に詰まってしまったことが印象に残っています(泣)。『まだまだ青年部の活動はこれから。“集まり”を継続して開き、活動を広げよう』と心に誓った一夜になりました。」
以下、寄せられたの“一言”感想です。
「伝えることが重要だと思った。」
「エジプトでのデモも、ネット上での「集まり」のような水面下での活動があったからこそ広がった、ということを知った。」
「今後もあきらめず『伝える活動』を継続していきたい。」
「労働組合の必要性を考えるいい機会になった。」
「労働組合がイギリスのパブみたいな場になればいいな。」
などなど。
 青年部では今後もいろんな企画をしていきます。応援や参加をよろしくお願いしまーす!(以上、報告U)
 …というわけで、若手のみなさん、一度覗いてみませんか?活動再開した青年部を!

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“お前、ベトになれ!”…これって、なかなか含蓄ある言葉だなぁと…

 3月9日(水)、生協労連中四国地連の四役会議が山口県内で開催された。会議と合わせて、コープやまぐち労組へのお誘い活動もやったのだが、残念ながら当日の労組加入はゼロ…。その際に聞いた話。

 コープやまぐちでは“ポイント報奨制度(正式な名称はよく知らないので、私が勝手に命名した)”というのがあって、組合員拡大や共済、利用高、配達ポイント数などなどで、計画予算を上回ると報奨ポイントが付くという。これが累計されていって、年度末に報奨金が支給されるのだそう。
 実は、四役会議で一番盛り上がった話題がこれだった。もちろん単協の制度として実施されていることなので、盛り上がったといっても“議題”として議論したわけではなく、「こんなことやってるんだぁ!?」という興味と関心で話題になったということだ。もっとも、私自身の感想は、協同組合の思想とは相いれない馬人参的発想の極致だなぁという感想は抱いたが…。
 さて、本題から少し外れたが、実はこの話題の中で聞いた話だ。ある現役労組専従役員が、以前現場に戻ると決まった時、その当時の労組委員長から「現場に帰ったら、成績はいつもベトになれ!」と言われたそうだ。“ベト”とは、ベットコ、最下位という意味だ。本気かどうかはともかく、その理由が振るっている。「お前がいつもベトにいることで、他の担当者は安心して仕事に励むことができる」からというわけだ。その背景には、成績が上がらなければ、とてもつらい“詰め”が待っているという職場の実態を表しているということでもあるわけだが、私はその発想に感服した。まさにやまぐちの報奨制度とは真逆の発想で、そこには仲間を思いやる利他の精神があふれていると感じたからだ。
 もちろん、その役員に“がんばるな”という意味で言ったのではないと思う。営業していれば、こちらが意図しなくても加入の申し出があったりすることはあるわけで、それがたまたま積み重なれば、“ベト”にならない(なれない)場合だってあるからだ。でも、それで上がった成果を仲間に譲ったっていいわけだ。加入する組合員には何の迷惑も掛からないし、加入が増えて生協さんだって得をする。そして、成果の上がっていない担当者も余計な“詰め”にあわなくて済むのだ。もっとも、自分がその“詰め”にあうわけだから、それはそれは強い精神力は必要でしょう。でも、意図的にそうすることが自分の役目だと割り切れば、私だったら業績が上がることよりも、やりがいを感じ、モチベーションが上がるよなぁと思った。自分さえ詰めのがまんをすれば、仲間のみんなが気持ちよく仕事ができるのだ。
 もっとも、そんなゆがんだことを考えなくてもみんなが頑張れる職場というのが一番いいに決まっている。でも、そうなっていない現実があるだけに、“含蓄ある言葉だなぁ”と余計に感じられたのかもしれない。

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