なぜって?それは理事会のせいなんですよ!~10月度店舗協議会~

 10月25日(月)、10月度の店舗協議会を開催しました。23日の中執を受けて、秋闘の今後の進め方を意思統一した後、店舗の課題について論議しました…

 …と言っても、秋闘以外はあまり大きな課題もなく、店舗パートシフト勤務の面接ストップ事件(詳細はこちら)と院庄の水産テナント問題について経過を報告しました。

 さて、問題はその院庄水産テナント問題。現地ではすでに改修工事に入っていて11月からのテナントオープンに向けて準備が進んでいますが、水産のパートやアルバイトの異動先についてひと悶着あったわけです。

 大方の仲間の異動先は問題なく決着したんですが、中の一人が惣菜部門への異動を要請され、ご本人は快く引き受けていただいた…というところから問題は始まったのです。あらかじめ言っておきますが、ご本人が快く引き受けたということに問題があるわけではありません。ですから、そのご本人には全く何の責任も問題もありません。問題があったのは、理事会の無神経な対応です。

 そもそも惣菜部門のパートの処遇は、一般のパートのそれとは異なり、昔、テナントに入っていた“若菜”という会社の賃金や労働条件がそのまま引き継がれて今日に至っています。要は“低い”わけです、賃金も労働条件も。若菜が撤退し、おかやまコープが引き継ぐことになった際、理事会は「今のおかやまコープに惣菜部門を運営するノウハウはない。若菜のシステムをすべて引き継がないと運営できない(当初若菜が引き継ぎのために入っていた)」と主張し、機械や作業内容はもちろん、労務関係の仕組みまで丸々引き継いだのでした。

 今では、“はっきり言って騙されたようなもんだ”と私は感じています。だって、今の作業を見ていても、若菜の労務の仕組みでないと運営できないなんて根拠はどこにもないじゃぁありませんか。あの時は、それを認めないと若菜のパートの雇用に影響を与える可能性もあって、やむなく引き継ぐことを認めたわけですが…失敗だったですね。深く反省です。

 さて、そんな事とはつゆ知らず、店側としては欠員のある惣菜部門に補充したかったのでしょう。気持ちはわからないではないです。でも、そうなればその人の賃金や労働条件は下がってしまうわけです。

 実は、ご本人はそのことを承知で了解をされていました。しかし、事業の都合で異動等を余儀なくされる場合(正規を除く)、「現給保障」というのが、これまで労働組合がとってきた最低ラインでした。ですから、理事会に対し、「惣菜へ異動させるなら調整給をつけ、現給保障しろ」と主張したわけです。もちろんご本人はそんなことは望んでおられません。労働組合の政策的な判断があったわけです。だって、今後も事業所・部門閉鎖とか縮小なんて起こり得るものでしょ。そこでこれを前例とされたら、労組員全体への権利の保障に自ら風穴を開けてしまうことになるからです。

 もちろん、調整給なんかをつければ現場の惣菜パートとの矛盾が深まります。当然理事会は拒否しました。だからこそ、労組はこれまで何度も惣菜の賃金を一般のパートと同じ体系に変更しろと要求してきたわけです。それを拒否し続けてきたのが理事会で、先の春闘交渉でも、「惣菜の体系を変えないということは、異動先の対象にはならないということになるがそれでもいいのか?」というやり取りも行い、それでも理事会は「体系を変えることはできない」と拒否したのです。

 そして、それよりも何よりも、ここで賃金削減になることを承知で異動を認めたら、そういう要求をする一方で惣菜の賃金体系を間接的に認めてしまうということにもなり、現在の惣菜部門のパートを裏切ってしまうということになるではありませんか!

 今回は、本当にご本人にはつらい思いをさせてしまいました。しかし、その原因はこの間の経過が示しているように、理事会の政策に原因があるのです。院庄では、「本人がいいって言ってるのに、労働組合が来て無理やり惣菜への異動を取りやめさせた」といった話が出るかもしれません。でも、事実はこれまで述べてきたとおりです。 

 惣菜部門からは、春と秋の闘いのたびに、その不公平さゆえの不満が噴出します。理事会は、そうした現場の感情とあまりにもかけ離れてしまっていると感じた今回の一件でした。

カテゴリー: TOPIXニュース, 店舗事業, 政策・見解, 書記局のつぶやき…(雑感), 活動日誌 タグ: パーマリンク
(0) (0) (0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)