月別アーカイブ: 2012年1月

お正月に思ったこと…

 今年の正月の3日営業は、理事会の断念によって行われなかった。正月営業が提起され、議論が始まったのはずいぶんと前だが、具体的な営業提案が出されたのは3年ほど前からだったと思う。労組内での議論も、“生協らしさ”を求めて“絶対反対”という意見から、家族との関係や新鮮な生鮮食品(特に市場との関係)の供給という思いからの“反対”もあれば、割増しなどの条件次第では“やむを得ない”という意見、もちろん組合員の選択肢の一つとなるべく“開店すべき”との意見もあった。

 結局、現在の執行部の立場は、「全面的な賛成ではないが、小売・流通業界の実状を鑑みれば、必要な条件を勝ち取ったうえで開店はやむを得ない」というものとなった。この方針に従って、理事会に要求も出し、回答も出された。2013年正月の3日営業に関する交渉は、この回答内容の評価からスタートする。
 さて、ここからは個人的な感想だが、正月に実家に帰り、2日に国道180号線を岡山方面に向かっていた途中のことである。まだ2日とあってか、コープ総社東はもちろん、営業しているスーパーはあまり見られない。おそらく明日(3日)から営業なのだろうと思っていると、わたなべ生鮮館が見えてきた。当然まだ営業しておらず、その駐車場入り口も施錠してあったのだが、看板がかかっているのが見えた。
『当店は卸売市場の初競りに合わせて、5日より営業いたします』
 私は正直驚いた。“専従のくせしてそんなことも知らなかったのか?”と言われればもう身もふたもないのだが、正直に言うと、わたなべ生鮮館もご多分に漏れず2日か3日辺りから営業しているものと思い込んでいた。ところがどっこい、こういうスーパーもあるんじゃないかと…。
 わたなべ生鮮館がどういう意図(戦略)でそうしているのか、本当のところはわからない。しかし、この看板を見て最初に感じるのは、“そうか、わたなべ生鮮館は競りが始まるのに合わせて、新鮮なものを扱っているのね”ということではなかろうか…。その実態(内情)は私には知るすべもないが、それが本当なら、他がどうあれ新鮮な生鮮品を売るという信念を貫く素晴らしい企業理念だと私は思う。これを見た人は、“なるほど、だから5日開店なのか”と納得するんではないだろうか。
 理事会に聞くと、「渡辺生鮮館は前からそうでしょう」と、さも当然のように答えた。理事会にすれば、“今時何を考えているんだ”とか思っているのかもしれない。しかし、この事実からわかることは、『3日(あるいは正月)を営業するかどうか』…この問題の本質は組合員の暮らしが正月も普段と変わらなくなっているだとか、開店を要望する声があるだとかいう問題ではなく、その企業の企業理念に基づくものではないのかということだ。
…だとすれば、おかやまコープの企業…おっと、協同組合的理念は何なんだろう…正月営業に関して。そんなことを目くるめく考えてしまう正月となった…。

カテゴリー: 書記局のつぶやき…(雑感) | タグ: , | 4件のコメント
(3) (0) (0)

春闘交渉スケジュールのご案内

[ 2012年2月14日 6:00 PM to 2012年3月10日 9:00 PM. ]  春闘スケジュールが決まりました。今年の春闘交渉は、理事会とより深まったやり取りができるよう、進め方を例年と変更する予定です。詳しくは、14日の第2回分会代表者会議で提起する予定ですが、交渉日程は決まりましたのでお知らせします。

春闘要求提出団交
日時:2月14日(火)18:45集合、19:00交渉開始
会場:労金ビル5F大会議室
春闘回答受取(説明)団交
日時:3月27日(火)18:45集合、19:00交渉開始
会場:コンベックス岡山

カテゴリー: TOPIXニュース, 企画案内・募集, 活動カレンダー, 活動日誌 | コメントする
(1) (0) (0)

2月度スケジュールをアップしました

 2月に入ると春闘交渉が続きます。キャンペーンも始まり、忙しくなりますが頑張りましょう!

カテゴリー: TOPIXニュース, 活動日誌 | コメントする
(0) (0) (0)

新年、明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 2011年は震災と原発事故によって、一言では言い尽くせない年でした。そして2012年は、その後(将来)の日本のあり方が問われるターニングポイントの年となりそうです。すべての国民が“この国に住んでいてよかった”と思える国となるのか否か、私たちの運動がそのカギを握っているといえそうです。

 生協の存在価値もますます問われるでしょう。何のために生協運動を進めているのか…、貧困と格差に国民が苦しんでいるさなか、更に大増税と市場開放(関税・非関税障壁の撤廃、自由化・規制緩和)によって暮らしが破壊されようとしているその時に…。
 生協に入協した頃を思い出します。“売上税”だったか、“大型間接税”だったかは忘れましたが、「導入反対!」の大きな垂れ幕(?)をトラックの前後、左右に張り付けて、署名をもって配達した頃がありました。当時も今ほどではないにしろ、税金(増税)に対して組合員にも様々な考え方があったはず。にもかかわらず、生協は「くらしを守る」一点で、増税反対の旗を高く掲げ、その運動の先頭を走っていました。
 反対運動をするだけが、生協運動だとは言いませんし、存在価値だとも言いません。しかし、あの当時以上に、今庶民の暮らしはどん底にあるのは間違いありません。そんな時でさえ、あの頃以上の運動ができないなんて、私には不思議としか言いようがないんです。
 日本の国のあり方が大きく問われる2012年、同様に国際協同組合年でもある2012年…、そして生協の存在価値が問われる2012年でもある気がしてならないのです。“なんだ、生協も結局ほかの流通と同じか…”なんて言われないように、今年1年、全力で頑張っていきたいと思います。

カテゴリー: TOPIXニュース, 書記局のつぶやき…(雑感) | タグ: , | コメントする
(4) (0) (0)