日別アーカイブ: 2012年1月26日

何言ってんだか…

 経団連と連合が会談し、春闘が始まったとの報道がされている。連合は、1%賃上げや非正規労働者の待遇改善を求めているが、経営側は経営環境の悪化を理由に定期昇給の実施さえも拒んでいる。マスコミは、こうした様子をとらえて「春闘のあり方も再検討が必要だ」などとコメントしているが、いったい何を言っているのか。

 その主張は経団連の言い分が前提になっている。つまり、経営環境が厳しい中、これまでのやり方ではなく、どうやったら賃上げなどが実現できる経営戦略を描いていくのかという議論をすべきだというのだ。パッと見、もっともらしく聞こえるが、労働者の処遇が改善いていない最大の理由は、ボロ儲けしている経営側に屈し、労使協調とか何とか言って労組自身が闘わなくなったからだ。経営側には足元を見られ、労働者らからは“どうせ闘うつもりもないのに”とあてにもされていない。だから余計に闘えなくなって経営側に押し込まれるという悪循環なのだ。
 実際に経営の厳しい中小零細企業の労使関係では、マスコミの言うとおり、ただ闘うだけではなく、経営の展望や戦略についての労使間の議論も必要だろう。しかし、連合はこの厳しい時期にも莫大な内部留保を積み上げ続けている大企業の組合だ。その組合が闘わずしてどうやって労働者の処遇を改善させていくのか。連合は1%などとみみっちいことを言わずに、大胆に大幅賃上げを要求し、全国にゼネストでもなんでも呼びかけて、闘う姿勢を鮮明に示せばいいのだ。そうすれば、「今後の春闘をどうするか」なんて訳の分からん議論などする間もなく、闘って前進を勝ち取る情勢を作り出すことができるだろう。
 連合は悔しくないのか!あんな経団連会長に好き勝手なことを語らせて!いい加減、連合自ら果たしているマイナス作用を自覚して、方針を大転換していただきたいものだ。

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