これを“腰抜け”と言わずしてなんと言う??

 菅首相は、法人税を5%下げる方針を固め、経団連会長に「その分を雇用や賃金に」回すよう約束を求めたという。米倉経団連会長は、にべもなく「そんなことは当然約束できない」と一蹴した。
 そもそも、ぼろ儲けしている大企業に法人税をまけてやる必要なんて全くないのだが、経営者にお願いすればその分が雇用や賃金に回ってくるなどとお気楽に考えているとすれば、菅首相は資本主義のしの字も理解していない間抜けとしか言いようがない。

 しかも、“約束なんてできるわけない”と一蹴されても、へらへら笑って握手している菅首相の姿を見ると、やっぱり“腰抜け”という言葉がぴったりだ。

 …と思っていたら、も一つ“腰抜け”と思えるニュースが飛び込んできた。来春闘の相場をも左右すると言われる全トヨタ労働組合連合会は、昨春闘と同様、賃金の統一要求を見送ることを決定したという。これによって、傘下の各トヨタ関係の労組は、ベースアップ要求を見送る様相だという。理由は、円高をはじめとする経済環境の厳しさや国際競争力の維持・強化、先行き不透明…などといった理由だ。

 労働組合というよりも、まさに経営者側のコメントのようだが、せめて「法人税減税分を労働者に還元せよ!」くらいのことも言えないんだろうかと思ってしまう。もちろん、法人税減税には反対だが、政府がせっかく法人税減税をやるって言ってんだし、首相までその分を雇用や賃金に回してほしいと“懇願”しているくらいなんだから…。
 なのに、それさえも言えないなんて、やっぱりこういうのを“腰抜け”と言わずしてなんと言えばいいのだろうか…。

カテゴリー: TOPIXニュース, 書記局のつぶやき…(雑感) タグ: パーマリンク
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これを“腰抜け”と言わずしてなんと言う?? への1件のフィードバック

  1. ハイサイおじさん のコメント:

    きっとトヨタは十分な賃金を払っているんですよ。だとしたら、儲けを吐き出すべき方向は別にあるということでしょうか。

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