職場討議における「秋闘回答」に対する評価について

 11/9に予算月数をも下回る大幅な一時金削減となる回答が出されて以降、各分会で回答への評価に関する職場討議を進めてきました。17日の第5回中央執行委員会では、その討議結果も踏まえて、今後の闘争方針を確認し、労組見解を後日成文化し職場に配布することを確認しました。労組見解はこちらから。

 職場の大方の反応は、一時金削減は仕方ないけど、経営はこれからどうなるの?という不安が蔓延しているということ。理事会は、経営を担う最高責任者として、現場の仲間のこの不安を取り除いてあげる責任があります。“どうすればその不安を取り除いてあげることができるのか…”、「それがわかってりゃ、こんな事態にそもそもなりはしない」と言われそうですね。でも、先日の経営協議会で理事会はこうも言っていました。「職場にはそんなに不安が渦巻いているのか?業務ラインからはそんな声は露ほども上がっていない」と…。いかがですか?皆さん。理事会の皆さんは、現場の不安な気持ちを察していないということになりませんか?

秋闘は、一時金の上乗せはもう難しいと判断しました。それは、赤字になりそうだという危機感と共に、大規模なストを構えることも“したくない”という労組側の弱点ももちろんあります。ならば、経営に対する不安が渦巻いていること、それを即座に解決する方法は当面見つからないとしても、その現場の気持ちを理事会に“認識させる”だけでも、まずは一歩前進ということにはならないでしょうか。

 経営への不安の解消という課題は、この秋闘だけでは解決できない課題です。ですが、認識も一致できていなければ、その糸口さえ見つからないでしょう。秋闘では少しでも認識を共有させ、来春闘の課題としてつないでいく…、今年の秋闘はそういう形を作っていきたいと考えています。

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職場討議における「秋闘回答」に対する評価について への7件のフィードバック

  1. のんベー のコメント:

     久々にホームページを覘いたら早くも先日の団交が話題にあっていたので驚きました。最近思うのですが、どうも生協で働く労働者は「生活協同組合」を美化しすぎているのではないでしょうか。生活協同組合の「社会的価値」などという言葉がもてはやされますが、どんな組織でも存在する以上、社会的「存在価値」を持っているのではないでしょうか。資本主義社会で「存在価値」があるから株式会社があるのだと思います。
     翻って、資本主義社会における「協同組合」の存在価値とは何か?個人的には、坂本委員長が発言の中で述べた「行き過ぎた市場原理を問題にする組織」という点につきると思います。資本主義社会のアンチテーゼとしての協同組合とでもいいますか…。しかし、「協同組合」も資本主義社会の中では「協同組合資本」として存在しており、労働者を搾取し利潤を追求するという「資本として本質」は株式資本となんら変わることはありません。あえて言えば、「協同組合資本」がわれを忘れて資本同士の競争に埋没するのを「制御」する仕組みが「出資・利用・運営」ということではないかと思います。現在のおかやまコープでそれが有効に機能しているのでしょうか。
     私は、資本主義社会のアンチテーゼとしての協同組合と資本の搾取と闘う労働組合は、本来はメダルの表裏の関係だと思うのです。しかし、日本の生協運動は、あえて労働運動のとの関係を希薄にし「消費者運動」などという、独自の「世界」に没入しているように思います。私にはそれが「協同組合の社会的価値」を見えにくくしているのではないかと思うのですが…。

  2. もう中高年 のコメント:

    理事会が展望が語れる状況にないって言ったことに驚いた。

    展望って何だって思ってるのかな?
    現状だと、展望とはわたしは北極星だと思っている。羅針盤でもいい。

    今回の団交の説明文でも、経営の厳しさを述べたあと、「一方で」との接続詞で?協同組合への期待があるって書いてたけど、結局儲けがでないと協同組合への期待も果たせないみたいな構成。

    でも、そうではなく、確かに流通業のなかで協同組合として成功をさせていくために、協同組合の形なら成功できるということが展望であってほしい。
    最後に専務が言っていた商品と組合員を現場の担当は正面から向き合い、一般流通業がなしえないことを組合員とともに、組合員の声をど真ん中にすえることを経営や、マネジメントの中心や私達のしごとの基本に据えてがんばろうっていうことが展望を切り開いていく根幹だと思う。

    来年から一週一品が復活するみたいですが、大賛成。大きな一歩を踏み出す可能性を持っていると思います。
    売りを中心におくのではなく、商品を班会話の中心に置くこと、そのことで班の組合員さんの会話や家庭で会話の花が咲き、利用に繋がっていくっていう形を作っていく。そのことが担当者の喜びになっていくっていうかたちが創れたら、自転車操業的な供促ではなく、結果的に供給高にボディーブローのように効いていく供促になっていくと思います。

    あぁ、生協ってこうなんだって思っていただける瞬間を積み重ねることがコア組合員さん作りに繋がっていくと思います。

    • 暴言居士 のコメント:

      「組合員の声をど真ん中に」という意味がよくわからないです。
      「組合員」という言葉も本部の人がイメージするものと現場の人がイメージするものが違うでしょう。「国民」という言葉が政治的な立場によっていろんな意味に使われるみたいに。

      • nishizaki のコメント:

        「組合員の声をど真ん中に」…
        私が団交で発言した真意は、現場の職員は“組合員の声をど真ん中に”でいいんです。それによって、組合員から感謝もされれば、組合員の暮らしに貢献しているという実感ももてるでしょう。違うのは、経営者や幹部は、“現場の職員をど真ん中に”しろ!…ということです。現場では「組合員のために」という言葉をカサに、無理難題を含めて部下に仕事を“させている”…、あるいは“こんだけ給料もらってんだから、やってあたりまえだろ!”…といっている(暗黙のうちに)のがうちの職場の実態だと感じるからです。違うかな?

        • 某中執 のコメント:

          「組合員」という言葉も本部の人がイメージするものと現場の人がイメージするものが違うでしょう。

          現場では「組合員のために」という言葉をカサに、無理難題を含めて部下に仕事を“させている”…、

          注:都合のいいときには職員も組合員だって言われる(泣)

          このふたつ、それは本来の生協じゃないと思います。
          ま、本来の生協ってなにかって指摘も上にあるけど。

  3. 暴言居士 のコメント:

    「職場にはそんなに不安が渦巻いているのか?」って理事会が言っていること自体が不安の種でしょうが(怒)

    • 某中執 のコメント:

      仰るとおり。
      リアルな現場を知らな過ぎる。

      リアルな現状を報告できないような雰囲気があるんじゃないでしょうか?

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