5.3憲法記念日岡山県民のつどい

 5月3日(木)、三木記念ホールにて“輝け日本国憲法!集会”が行なわれました。今年は沢知恵(さわともえ)さんの弾き語りライブ「いのちのうた こころのうた」と、詩人のアーサー・ビナードさんの講演「ヒロシマとフクシマどっちが遠い?」の2本立てでした。

 沢知恵さんもビナードさんも、全く知らなかった私は期待もせずに参加した不届き者でした。しかし、沢さんがアカペラでアメージンググレイスを独唱してコンサートが始まったとたん、素晴らしい歌唱力に会場全体が静まりかえりました。弾き語りをしながら、日本人の父親と韓国人の母親から産まれ、スケールの大きな両親の影響で韓国語、日本語、英語と3ヶ国語を操れる様になった話や、牧師だった父親が娘の日曜日の登校に抗議して裁判に訴えた「日曜日訴訟」の原告になったことなど、ご自身の生き方や考え方の話に参加者は耳を傾けました。また、自身が赤ちゃんの時に、父親に連れられてハンセン病療養所を訪れて以来、交流が続いている話など音楽と言葉が一緒になって心に沁みてくる、「いのちのうた こころのうた」コンサートだったと思います。

 アーサー・ビナードさんは、登場した時から不機嫌な顔を見せ、「新幹線の中で、ビン・ラディン殺害の1周年記念日だと聞いて不機嫌なんです。死んだという証拠もないのに…」という掴みでアメリカのコマーシャル体質を鋭く批判。ジョークを交えながら、アメリカが何故ヒロシマとナガサキにウランとプルトニウムの原子爆弾を落としたマンハッタン計画の構図を、アメリカ国民を欺く為のコマーシャル戦略の話を交えながら分かり易く語ってくれました。
 今まで、原発や放射能の話など聞いてきましたが、原爆の開発が原発へつながった歴史的背景や市民への国のアプローチの仕方など、飽きさせない話術は聞いていて楽しく、良く分かりました。今度は是非彼の文学作品も手に取ってみようと思います。

 沢さんもビナードさんも終了時には拍手が鳴り止みませんでした。とても思い出になる良い憲法集会だったと思います。

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