今年の正月の3日営業は、理事会の断念によって行われなかった。正月営業が提起され、議論が始まったのはずいぶんと前だが、具体的な営業提案が出されたのは3年ほど前からだったと思う。労組内での議論も、“生協らしさ”を求めて“絶対反対”という意見から、家族との関係や新鮮な生鮮食品(特に市場との関係)の供給という思いからの“反対”もあれば、割増しなどの条件次第では“やむを得ない”という意見、もちろん組合員の選択肢の一つとなるべく“開店すべき”との意見もあった。
結局、現在の執行部の立場は、「全面的な賛成ではないが、小売・流通業界の実状を鑑みれば、必要な条件を勝ち取ったうえで開店はやむを得ない」というものとなった。この方針に従って、理事会に要求も出し、回答も出された。2013年正月の3日営業に関する交渉は、この回答内容の評価からスタートする。
さて、ここからは個人的な感想だが、正月に実家に帰り、2日に国道180号線を岡山方面に向かっていた途中のことである。まだ2日とあってか、コープ総社東はもちろん、営業しているスーパーはあまり見られない。おそらく明日(3日)から営業なのだろうと思っていると、わたなべ生鮮館が見えてきた。当然まだ営業しておらず、その駐車場入り口も施錠してあったのだが、看板がかかっているのが見えた。
『当店は卸売市場の初競りに合わせて、5日より営業いたします』
私は正直驚いた。“専従のくせしてそんなことも知らなかったのか?”と言われればもう身もふたもないのだが、正直に言うと、わたなべ生鮮館もご多分に漏れず2日か3日辺りから営業しているものと思い込んでいた。ところがどっこい、こういうスーパーもあるんじゃないかと…。
わたなべ生鮮館がどういう意図(戦略)でそうしているのか、本当のところはわからない。しかし、この看板を見て最初に感じるのは、“そうか、わたなべ生鮮館は競りが始まるのに合わせて、新鮮なものを扱っているのね”ということではなかろうか…。その実態(内情)は私には知るすべもないが、それが本当なら、他がどうあれ新鮮な生鮮品を売るという信念を貫く素晴らしい企業理念だと私は思う。これを見た人は、“なるほど、だから5日開店なのか”と納得するんではないだろうか。
理事会に聞くと、「渡辺生鮮館は前からそうでしょう」と、さも当然のように答えた。理事会にすれば、“今時何を考えているんだ”とか思っているのかもしれない。しかし、この事実からわかることは、『3日(あるいは正月)を営業するかどうか』…この問題の本質は組合員の暮らしが正月も普段と変わらなくなっているだとか、開店を要望する声があるだとかいう問題ではなく、その企業の企業理念に基づくものではないのかということだ。
…だとすれば、おかやまコープの企業…おっと、協同組合的理念は何なんだろう…正月営業に関して。そんなことを目くるめく考えてしまう正月となった…。
すみませ~ん。間違いでした。せりは5日からです。
なのにコープのチラシには
「せりが5日からなので、コープは4日から開店する」みたいな
よくわからないコメントが書いてあり
「ヘンだな」と思った記憶があります。
一時コープは言い訳のように
「せりが始まるのが4日だから・・・」って
チラシに載せていましたね。
見苦しいってその時思いました。
コープは「自分がこうしたい」と訴えるのではなく
「人からどう見られているのか?」が気になっているのかな?
あれ?初競りってその年によって違うんですかね?今年は5日だったように思うんですけど。年によっては“4日から”ということもあるんでしょうか?それとも、言い訳のための方便?ともかく、『人から…』って、正月問題だけじゃなくて、あれこれの問題で結構図星だったりして…?!
「エブリイ」も5日開店です。
要するにコンセプトの違いということなのだろうけど、それでは生協のコンセプトとは?と問われると、そこがなかなか一致しないですね。