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強い者にはめっぽう弱く、弱い者にはめっぽう強い…!

 この言葉は、ある仲間がおかやまコープの組織体質を彼なりの言葉で言い表したものである。言い得て妙と思ったのは私だけではないのだが、今回は別のことでこの言葉がぴったりだと思ったことを紹介する。
 そう、大阪の橋下市長である。これまで原発再稼動の動きに対し、「絶対安全が確保されない限り、再稼動はあり得ない」と散々言い触れ回っていたくせに、政府が「周辺自治体の了承が得られ次第再稼動に踏み切る」と断言するやいなや、今度は“期間限定的ならば”などと、事実上の再稼動を認める発言に早変わりだ。結局、カッコだけはつけるが、政府にはよう逆らわんという彼の本質を晒した格好となった。所詮、その程度の男なのだ。未だ、彼に何かを変えてくれるかもしれないなどと幻想を抱いている人がいれば、冷静に事実に基づいて真実を見抜く力を養って欲しいと願ってやまない。

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未来にとって、今年の5月はどう評価されるのだろう?

 今年の5月は、日本のこれからを考える上でたくさんのきっかけのある月となった。というのは、まず5/5こどもの日。この日、1970年以来42年ぶりに原発ゼロという状況となった。全国的にも、このまま原発ゼロへと踏み出そうと、いたるところで集会やデモが繰り広げられた。

 それでも経団連や電力会社、そして政府も安全対策をとったという新たな“安全神話”を振りまき、電力不足を盾に“再稼働”に固執している。しかし、仮に安全対策が万全だったとしても、“核廃棄物”の問題は今の科学力では解決できず、将来への負の遺産とならざるを得ない。“電力不足”という恐怖よりも“処理できない核廃棄物”の恐怖の方が一層深刻だと私には思える。
 もう一つ、今年の5/15は沖縄復帰40周年だ。普天間問題があるからか、マスコミも異例(?)の大量報道である。しかし、印象に残ったのは、現地沖縄の人々の声…「復帰した今も、それ以前と何も変わっていない」という言葉。占領下はもちろん、復帰後も米軍基地を押し付けられ、米軍はもちろん、政府や本土の人たちから虐げられてきた歴史を持つ沖縄だからこその言葉だ。その言葉を真摯に受け止めることができるかどうかが、未来から見たこの5月の評価の分かれ目となるだろう。

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5.3憲法記念日岡山県民のつどい

 5月3日(木)、三木記念ホールにて“輝け日本国憲法!集会”が行なわれました。今年は沢知恵(さわともえ)さんの弾き語りライブ「いのちのうた こころのうた」と、詩人のアーサー・ビナードさんの講演「ヒロシマとフクシマどっちが遠い?」の2本立てでした。

 沢知恵さんもビナードさんも、全く知らなかった私は期待もせずに参加した不届き者でした。しかし、沢さんがアカペラでアメージンググレイスを独唱してコンサートが始まったとたん、素晴らしい歌唱力に会場全体が静まりかえりました。弾き語りをしながら、日本人の父親と韓国人の母親から産まれ、スケールの大きな両親の影響で韓国語、日本語、英語と3ヶ国語を操れる様になった話や、牧師だった父親が娘の日曜日の登校に抗議して裁判に訴えた「日曜日訴訟」の原告になったことなど、ご自身の生き方や考え方の話に参加者は耳を傾けました。また、自身が赤ちゃんの時に、父親に連れられてハンセン病療養所を訪れて以来、交流が続いている話など音楽と言葉が一緒になって心に沁みてくる、「いのちのうた こころのうた」コンサートだったと思います。
 アーサー・ビナードさんは、登場した時から不機嫌な顔を見せ、「新幹線の中で、ビン・ラディン殺害の1周年記念日だと聞いて不機嫌なんです。死んだという証拠もないのに…」という掴みでアメリカのコマーシャル体質を鋭く批判。ジョークを交えながら、アメリカが何故ヒロシマとナガサキにウランとプルトニウムの原子爆弾を落としたマンハッタン計画の構図を、アメリカ国民を欺く為のコマーシャル戦略の話を交えながら分かり易く語ってくれました。
 今まで、原発や放射能の話など聞いてきましたが、原爆の開発が原発へつながった歴史的背景や市民への国のアプローチの仕方など、飽きさせない話術は聞いていて楽しく、良く分かりました。今度は是非彼の文学作品も手に取ってみようと思います。
 沢さんもビナードさんも終了時には拍手が鳴り止みませんでした。とても思い出になる良い憲法集会だったと思います。

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六ヶ所村の核燃料サイクル施設…行けば身近な問題に!

 4/20~21の土日、生協労連主催の平和活動交流会が開催され、おかやまから2名が参加しました。原発は原子炉だけの問題ではなく、運転によって生み出される放射性廃棄物も深刻な問題です。原発のことを「トイレのないマンション」と揶揄されるように、原発で生まれる核廃棄物の処理は技術的にも確立されていません。5/5に全原発が停止し、全国各地でも脱原発集会が開催されました。利潤ではなく、安心・安全を最優先する社会の構築への道のりはまだ始まったばかりです。
 参加者の報告書はこちら>>生協労連 平和活動交流会報告書(in青森)。素晴らしくかつ面白い報告書ですよ!

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イレブンアクション5月企画ご案内

[ 2012年5月27日; 2:00 PM to 3:00 PM. ]  3.11震災と原発事故を受けて、毎月11日に関連する行事を企画。5月は被爆者2000人を診察した医師が警鐘を鳴らします。詳細はこちら>>「福島原発事故の内部被曝を考える」

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ヒタヒタと近づく愛国主義の足音…まずは教育現場から…

 昨日の県労会議の常任幹事会。「税と社会保障の一体改革」問題をはじめ、春闘交渉など、取り組むべき課題は相変わらず多いわけだが、ひときわ“え~、そんなことになってんの?いつの間に?”という話題があったので紹介する。それは、子どもをめぐる教育現場の問題だ。大阪橋下市長の維新の会が推し進める教育条例はその典型だが、いやそれだけではない、こんなところでも…って話だ。

 その一つは、中学に入ると武道が必須科目になったってこと。私が子供のころは、高校に入ったら剣道が柔道を選択することになっていた。思いっきり文科系の私は剣道を選んだが、それでもその授業がイヤでイヤでたまらなかった。胴着はくさいし、面と手袋(?)をはめるとその匂いが手や頭にこびりついて取れやしない…、それに加えて戦いたくもない相手と棒で殴りあうわけである。なんでこんなことせにゃならんのかと卒業まで納得いかなかった。
 それが今度は中学からなんだそうだ。しかもほとんどの場合、柔道をさせる(?)らしい。おっと、男子だけではないらしく、女子も同じなんだそうだ。あの安倍元首相が推奨してるっていうんだから、武道でもって忠義の心を育てるってところか…、それも国家への。「今、学生してなくて良かった」なんて、安心している場合ではない。柔道では、文部省自身が“場合によっては命にもかかわる危険なスポーツ”と認め、そういう事故を起こさないようわざわざ注意まで促しているそうだ。死ぬ危険があることを自ら認めているわけだ。なのに、なんでそこまでして必須科目にする必要があるのか…そこには、武道の名を借りた思想教育が見え隠れするではないか!
 これまでも柔道の部活で何人も死者が出ているそうだが、今度は全国全中学生がこれをさせられるわけだ。ちなみに私の子供は小4だが、あと3年足らずでこんな目にあわされるかと思うと不憫でならない。
 さて、二つ目は、なんと原子力についての副読本がさりげな~く教育現場に導入されていること。その本には、「放射能は自然界にもともとあるものだから、少々の放射能を浴びても大丈夫」なんて調子で書かれてあるとか。ある意味事実かもしれないが、教えるならば逆だろう。原発事故の実態と放射能の恐ろしさについてきちんと教え、正しい知識と“恐れ”を身につけさせることこそ重要だ。この副読本は、まさに新手の“安全神話”創作本ではないか!
 ちゃんと子供のことを見ていてやらないと、こんなところにも政府のいろんな思惑が入り込み、いつの間にか洗脳されているということにもなりかねない。橋下の人気にあやかって、調子に乗っている連中がどうも暗躍しているようだ。気が付いたら遅すぎたなんてことにならないよう、改めて戦前の教訓を振り返っておく時かもしれない。
 

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今年の平和活動交流会はねぶたの青森です!

[ 2012年4月21日 1:00 PM to 2012年4月22日 1:00 PM. ]  今回の平和活動交流会は、青森県の六ヶ所村にある核燃料再処理工場の見学と三沢基地の見学をメインに取り組みます。遠いので代表1名を募集しますが、生協労組おかやまの今後の平和活動を担っていただける方優先です。詳細はこちら。

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3.11…震災から1年を経て

 あの日から1年が過ぎた…なのに、いまだ3千名を超える人が行方不明なまま、そして未だ30数万人の方が避難生活を強いられ、被災地の復興は遅々として進んでいないのが実態だ。原発も“収束宣言”が出されたと言っても、実はまだ事故原因さえ不明のままだ。
 まずは、改めてお悔みとお見舞いを申し上げたい。

 しかし、政府の動きは被災地の心にとても寄り添っているとは思えないことばかりだ。失業保険の給付打ち切りなどをはじめ、政府の示す復興支援はその規模があまりに小さいばかりか、「競争力」や「規模」などの条件を付けるなど、いかに支援を切り詰めるかに身を粉にしているように見える。1年が過ぎ、政府は“のど元過ぎれば熱さ忘れる”とでも思っているのか、野田首相から聞こえてくるのは言い訳ばかりで、なんとかその場さえしのげればいいとでも思っているかのようだ。
 今日は震災1周忌の取り組みが各地で執り行われ、岡山でも多彩な行動が取り組まれた。今回の取り組みは、より幅広く多くの市民が参加できるようにと、市民団体をはじめ、労働団体も立場の違いを超えて参集した。そして、その行動は、こうした政府の動きに対して強く抗議する場としても極めて重要な場となるはずだった…。が、様々な立場や思いを持った団体が一緒にやることは、やはりなかなか難しいのだなぁと率直に感じた。
 取り組みを通じて特徴的だったのは、犠牲になった人々への鎮魂というテーマが前面に打ち出され、原発問題や復興支援問題への要求運動としての側面が伝わらなかったように感じたことだ。鎮魂が大切なテーマであることに異議はないのだが、やはり、日ごろ労働運動を進めている立場から言えば少し物足りなかったか…。
 それでも、サイレントパレード(シュプレヒコールなどは控えて歩く)には、ざっと見た感じで800名以上はいたのではないか…、多くの人たちがそれぞれの趣向でそれぞれの思いを表現して歩いていたのはそれはそれで良かったとは思う…(ただ、歩くペースがあまりにゆっくりで戸惑ったけど…)
 さて、政府と言えば、復興支援はそこそこに、消費税増税とTPPへの参加、そして財界の意向を受けて一刻も早い原発再稼働に突き進もうとしている。どの問題をとってみても、被災地にとっては耐え難いことばかりだ。にもかかわらず、したり顔で「復興が第一義」などとのたまう野田首相の顔を見るとぶん殴ってやりたい!
 枝野経産大臣にいたっては、先の国会で共産党の質問への答弁で「ストレステストの一次評価だけでは安全性は確保されたとは言えない」と答えた。なのに、再稼働はするという。まったく訳が分からない。事故原因も定かでない、ストレステストでも安全とは言えない、だけど稼働しても大丈夫だと…?!
 「安全」という時、見落としてはいけない視点がある。原発では、“平時”でも、定期点検の時を中心に、放射線にさらされながら過酷な労働環境の中で働かされている原発労働者(その多くが下請けだ)が多数存在することだ。つまり、彼らの犠牲なしに原発は成り立たないのだ。これだけをとっても、人間として原発を続けさせるわけにはいかないと強く思う。
 長くなったが、最後に。今日の取り組みの会場には天満屋や両備ストアが被災地産の果物や商品を支援の一環としてブースを出していた。色々事情はあるんだろうが、そこにおかやまコープの姿がないことは、やはり寂しかった。消費税の問題やTPPの問題でも、どうも煮え切らない立場だからこそ、余計にそう感じたのかもしれないが…。
 行方不明の3千名、亡くなられた2万人近い人たち、そして30万人を超える避難生活者。数は一言で言うことができるが、それぞれ一人一人に家族があり、人生があり、未来がある(あった)はずだ。
 私は、その中のたった一人でも「消費税が増税されれば生きていけない」と言えば、消費税増税には絶対反対すべきだし、一人でも「TPPへの参加は生産地復興の妨げだ」と言えば、TPPに反対すべきだと思う。
 すべての被災者が、少しでも以前の暮らしに近づけるよう支援していくことが、今の日本全体に課せられた課題だと思う。

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