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“パワハラ定義”…部下を持つ上司は、特に勉強すべきだね!

 先日、厚労省の委員会がパワハラの定義について報告書をまとめた。優位な立場を利用した発言や行動はもちろん、パワハラを本人が受けたと感じれば、それはパワハラだという考え方が基本となっている。基本的にはセクハラと同じ考え方だ。
 だとすれば、先にアップした「委託会社の連中だから…云々」といった発言も、それこそ“優位な立場”を背景にした発言だ。本人らが聞けば“パワハラ”だと受け止められる可能性だってある。もっとも、「パワハラに該当するから言わない」では問題の本質的な解決には至らない。心から仲間を思う気持ちを持てないとダメだ。
 でもともかく、部下を持つ上司は特に勉強しておくべきだろう。

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近頃、うかがったある職場にて…

 組合員SC稼働の関係で、事務パートの面接が行われている。近頃、あるセンターにその面接でお邪魔した時の話だ。もっとも、これから書くのは面接の話ではない。面接の合間に、センター長と同じく面接のために本部から来ていたセンター長の上司とが話していた会話の内容についてだ。

 今、共済キャンペーンの追い込みの時期からか、どこのセンターの数字がどうとか、どこのブロックがすごいとか話していた。その中で、そこのセンター長が自分のセンターのブロックのことを褒めていたのだ。
「とても雰囲気がよく、朝礼などでもB長がいい話をしている。他のセンター長(?)からどうして成果が上がっているのか?何をしているのか?と聞かれるが、実は何もしていない。しいて言えば、個人の目標で詰めることをやめ、ブロックの目標をみんなで追っかけようというやり方に変えたくらいだ。そうしたら、みんなフォローしあって頑張れるようになり、達成感もみんなで味わえている」
…というのだ。横で黙ってよそ事をしながら聞いていた私を意識していたのかどうかはわからないが、とってもいい話ではないか!しかもそれをセンター長がしっかり見てくれているというのも素晴らしいと思った。
 先に、“異常な職場風土”になってんじゃないかと書いた私だが、きっと、現場段階ではこうした工夫や取り組みが独自に行われているに違いないと感じたのだ。すべてのセンターがそうなっているとはまだ思えないが、まだまだ捨てたもんじゃないと…。
 しかし、これから理事会が正式導入しようとしている人事制度は、個人評価である。事業所の業績が評価に反映するという部分はあるものの、ブロックなどという単位はない。先のセンター長が語った内容とこの人事制度の仕組みとは、うまく機能していけるのだろうか…と、そっちの方が気になった…というより、きっと無理だろう。そもそもそういう制度の仕組みになっていないと思うからだ。
 ついでに言えば、店舗のパートの強い不満となり、秋闘でも廃止を要求した共済の「個人目標」問題。理事会の見解(二次回答)には、何を思ったか「共済の大切さが店舗のパートには定着させきれなかった」などと書かれていたが、私たちが言いたかった本質は先のセンター長が実体験として語ってくれたのではないかと思う。
 さて、経営の上の方の人たちが、こうしたことを感じ取ってくれるのはいつの日のことなんだろうか…。

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皆さん、ぜひ教えてください!

 私も労組専従になって10余年…、つまり現場から久しく遠ざかっているわけで、最近は自分が感じている職場の実態は本当に正しい感覚なのだろうかとふと疑問に思うことがある。つまり、こういう仕事をやってると、聞こえてくる話(職場の情報)っていうのは比較的ネガティブな話が多くなる。一応それを念頭に置いて話(情報)を聞いているつもりなのだが、それでも今のおかやまコープの職場風土は異常だと私には思えてくるのだ。それが本当にそうなのか、現場の皆さんはどう感じておられるのだろう?それをぜひ教えてほしいのだ。

 昨日の出張の往復を利用して、『「顧客満足」の失敗学』(瀬戸川礼子著)という本を読み終えた。CS対策に失敗して破たんに至った、なんと岡山の住宅会社“シーアールホーム”が取り上げられ、その原因を分析している。細かくは書けないが、要はES(従業員満足)が決定的に不足していたということだ。
 ちなみに、CSというのは“カスタマー・サービス”の略ではない。“カスタマー・サティスファクション”が正解である。つまり、“サービス”ではなく“満足”ということだ。生協に置き換えれば、それは“組合員満足”ということだが、組合員への“サービス”ではない。真のCSの実現のためには、ESの向上が大前提だというのが本著作の一つの結論だが、春闘方針にも書いたように実はおかやまコープにもこのことが当てはまるのではないかと思っている。「組合員のために」とか「組合員へのお役立ち」とか、現場でよく語られる…というか、成果を出させようとするときにお題目のように語られる言葉だ。
 その一方、仲間から聞こえてくるのは、「上に対してものが言えない」職場風土、「経過よりも結果が評価される」風潮、「それゆえに要領の良いものが評価される」などといった声だ。労組に聞こえてくるのは、こんな声が多いから余計にそう思えてくるのだが、それはES…つまり従業員満足とは程遠い職場風土ということである。
 ただ、現場から離れて久しい私にとって、「それは本当にそうなのか?」という疑問も持っている。職場に行くと、結構みんな和気合いあいとやっているような雰囲気も見られるし、聞こえてくる声ほど切羽詰まった顔をしている職員ばかりではない。もちろん、そんな表情は腹の奥底にしまっているのだということかもしれないが、私自身、よくわからなくなることがある。職場によっても違うのかもしれない。
 そこで、ホントのところはどうなのか、ぜひ教えてほしいのである。つまりはこういうことだ。
⇒「私の職場では、私のことを大切にしてくれているし、信頼もされ必要としてくれている。」
⇒「部下の失敗を上司はカバー・フォローし、最終的な責任を負ってくれると同時に、私の成長のために厳しい助言もしてくれる」
⇒「私はこの職場にいて良かったと思うし、家族・知人・友人に自信を持って紹介、お勧めできる。」
これらの設問のすべてに、皆さんは「YES」と言えるのだろうか?それとも…?率直な声を聞かせてほしい…よろしくお願いいたします。

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出ましたね、サービス残業根絶宣言

 秋闘回答に先立って、『サービス残業根絶宣言』が専務通達として出されましたね。今開催している生協労連の会議(中執会議)でも高く評価されていました…。こうしたサービス残業問題で宣言を出す理事会は、全国でも希少なそうで、出すだけでも立派だというんですが…。

 確かに、理事会が宣言として出すことは立派な行為だし、そこに書いてることは間違ってはいない。もちろん、労組も人事制度の交渉に絡んでサービス残業は根絶をしなければいけないと、最低でも専務通達ぐらいは出すべきだと要求してきましたから、評価はしているんですよ。この宣言を活用して、サービス残業が無くなればそれに越したことは無いですし、そうしていかなければいけないと思ってはいるんです。
 なんだけど、文書を読むとどうも違和感を感じるんですよね、個人的に。一言で言えば、とても“上から目線”なんですよ。もちろん経営者だからといわれれば、そうかもしれないんですけど、サービス残業をやっているのは一般の職員だけなんでしょうか?幹部はしてないの?今役員や幹部をやってる人達は、過去そういうことをやってなかったの?ってこと。
 今回の文書には、経営としての責任…、つまりサービス残業が蔓延するような職場環境、あるいはそれを“必要悪”だといってはばからないような組織体質、あるいは幹部自らがサービス残業をしていたり…と、そういうことに対する覚悟っていうか、責任っていうものが伝わってこないんですよね。本来なら、「そういう職場運営をしてしまってごめんなさい」、「こんな組織体質にしてしまったことを猛省します」とか、「自らの襟を正して、まずは幹部が率先してサービス残業を根絶します」とか、そういう話があって初めて「だから皆さんも絶対にしない・させない・認めないを徹底してください」ってことなんじゃぁないのかなぁ。
 それにまぁ、宣言の内容は間違ってはいないんだけど、私なら上記のような話を書いた上で、更に「残業した分についてはすべてに手当を支給します」ということを宣言しますね。その上で、「だから、皆さん、長い残業を少しでも短く出来るようにみんなで知恵を絞りましょう」と呼びかけます。
 まぁ、せっかくの通達ですから、これを活用しないては無いんですが、「サービス残業をやったら処分するぞ!」では、“それでがんばろう”とまでには繋がらないような気がするんですよね。もちろん、それでも法律違反の状態よりはマシなんでしょうけど…。活用の仕方に工夫が必要でしょうかねぇ…。 

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性善説と性悪説…人の力が発揮されるのはどっち?

 面白い話を聞いた。8/24~25に東京で開催された生協労連中央執行委員会。9月に定期大会を控え、年度最後の中執だ。そういうわけで、24日の夜は1年間の慰労会が開かれ、その場で聞いた話…(その後2日目の議事では東海地連から報告もされた)。とある生協…事業連合の話だが、いずれおかやまやCSネットもそうなるのかもと思うと、暗澹たる気持ちになった…。

 “とある事業連合”とは、関東方面の事業連合で震災前にコープネットと統合を進めようとしていた事業連合である。そう、“You Tube”に似た名前のところだ。話は4つ、皆さんはどう感じられるだろうか??
①恐怖のタコグラフ
 昔、私も入協したてで配達をしていた頃、トラックにタコグラフというものが付いていた。トラックの運行記録で時間の経過と車速が記録されるのだ。配達から帰ると日報にグラフをつけ、スピードが出ていると「スピードの出しすぎだ」などと叱られたものである。運送業にはよくある話で、今でもそうした会社は多いだろう。これを導入する理由はほぼ間違いなく安全運転の奨励(スピードの抑制)のはずだ。中には、“サボり”をチェックするためというのもあるかもしれないが…。
 とある事業連合のそれは、これが更に進化したものだ。なんと、リアルタイムでタコグラフ情報が本部(?)に転送され、時速60Kmを1Km/hでも越えた瞬間、「今1Km超過したぞ!」という趣旨の電話やメールが飛んで来るそうだ。その監視専門の職員も配置されているらしく、その度に担当者は電話やメールをチェック…、んん?運転中に?その方がもっと危ないンとちゃうやろか…?!っていうより、ここは北朝鮮かぁ?
②壁に耳あり障子に目あり…恐怖の監視?カメラ
 タクシーなどに導入されている運行記録ビデオをご存知かと思う。悪質な客からの犯罪防止や事故の記録を目的に導入されている車載ビデオである。この事業連合では、すべての車両ではないらしいが、このビデオが搭載された車両が何台かあるらしい。もちろん、導入目的は事故の記録だそうだ。
 ところがこのビデオシステム、車両にちょっとしたショック(道路の段差など)があると、その前後の時間の映像が保存されるようになっているらしく、ショックがあるたびに何でもない運転手のしぐさなどがすべて記録され残されるそうだ。話に聞くと、タバコはもちろん、女性が汗で乱れた化粧を直す様子(これが何故残っているのかは少し疑問も残るが…)まで残っているそうだ。これでは事故の記録ではなく“自己”の記録である。
③効率化の極致!マップシステム進化系
 これはまだ検討中のものらしいが、効率化もここまで行くと一体…と思ってしまうような話だ。おかやまのマップシステムはまったく役に立っていないとのご批判も強いので、想像も出来ないかもしれないが…。つまりこんな感じ…、毎日毎日、その瞬間にいちばん効率のよいコースをマップシステムで作成し、その通りに配達に行くといったもの。新しい個配利用者(もしくは班)やその日の利用状況によって、事実上毎回(毎週)異なるコースになるようだ。相手の都合も出来るだけ配慮するということではあるらしいのだが、そんなシステムが可能なのかどうか…それは良く分からない。ともかく、効率重視のみで発想されているのは間違いなさそうだ。利用者から見れば、毎週違う担当者が違う時間に配達に来るということになるかもしれない。
④朝晩二回の酒チェック
 最後の話は、アルコールチェッカーの話。飲酒運転の事故が大きな社会問題として取り上げられる中、アルコールチェッカーを導入する運送業界は少なくない。もちろん、飲酒運転はどんな理由があろうと絶対に許されない。だから朝の運行前にチェックすることは理解できる。しかし、運行を終えて事業所に帰ってきてから再度チェックすることが果たして必要だろうか。話に聞くと、昼休みに一杯やった担当者(?)がいたらしく、夕方のチェックも始まったそうだ。それなら仕方がない…とお思いか?いやいや、ちょっと待って。確かに昼休憩時に一杯やったヤツは許されない。しかし、チェックの本来の目的は“犯人探し”ではなく、飲酒運転の防止のはずだ。夕方のチェックでは、“防止”になっていない。もっとも、「夕方にチェックされるから昼は飲酒しない」などというタガをはめる事は出来るかもしれないが、それでは“見つからなければいい”という風潮を助長するだけのように思う。
 さて、①にしても②や④にしても、それをやろうとした動機はそんなに不純なものではなかったかもしれない。しかし、その根底には“管理・監視していないと何をやらかすか分かったモンでない”という担当者“性悪説”に基づく発想があるように思えてならない。①でいえば、タコグラフでチェックするより、継続的な安全運転教育で啓発していくことの方が大切だし、イヤミを言えば、タコグラフで休憩時間が1時間取れていなかったらそれへの対策はきちんとしているのかと反論したくなる。
 ②でいえば、本当に事故の記録が目的なら車両の前方を写すだけで十分だし、少なくとも運転手を写す必要はないのではなかろうか。録画保存された画像の行方がどうなっているのかは不明だが、タコグラフが本部に直通していることを考えれば、保存画像もリアルタイムで送信されている可能性も想像できなくはない。女性の化粧直しなんて話も出てくること自体、それを疑わせるものだ。事故がなければ転送される前にすべて消去されることになっているのならまだしも…。
 ともかく、人がその組織に愛着や帰属意識を持ち、その組織のために力を発揮する最大の要素は、その組織から信頼されているということを実感できるかどうかである。相手から自分は信頼されていないと感じている時に、その相手に対して何か貢献しようなんて気持ちが生まれようはずがない。
 生協組織の特徴として、何かをするときの動機はまっとうでも、いざそれが運用されれば、その動機から大きくずれて運用されることが往々にしてある。つまり、そういう組織風土になっているからだ。
 さて、生協という組織は、いつそのことに気づくのであろうか…。

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センター長とのやり取りでは解決しないのかな…?

 8/11(木)、山口にできる(…というか、すでに稼働していてとっとりは5月、しまねは7月に合流済み…のはず…)組合員サービスセンターへの合流(12年4月予定)に向けて、削減される事務作業に伴い、人時の削減シミュレーションについて議論しました。実は、これまでに業務ラインでセンター長と事務パートの間で上記の内容についての説明や質疑がされ、事務パートの疑問や不安はある程度は払拭されたと理事会から聞いていたので、まぁ、シミュレーションに関するいわゆる最後の確認みたいな感じになるはずだったのだが…

 組合員サービスセンター(以後、SC)は、電話注文や欠品や誤配、クレームの受付など、基本的な組合員からの問い合わせを一手に引き受けるところです。誤配などの場合、組合員からSCに誤配の連絡が入り、担当者に貸与された携帯にメールなどで連絡が行きます。欠品や破損などの場合でも、担当者の判断を仰ぐ必要のないケースでは、返金や値引き処理も行われます。
 まぁ、他にもいろいろあるわけですが、これらの仕事がSCに集中すれば、当然事務パートの仕事は減るってわけ。だからどんなシミュレーションになるかが、契約時間をどうするかって問題と直結しているんですよね。つまり、理事会(実はセンター長が作ったらしいが…)の示したシミュレーションが、自分たちの契約時間の行く末に大きく影響するわけ。
 だから、出来るだけきちんとしたシミュレーションを示して議論する必要があるわけだけど、最初に示されたシミュレーションに対していっぱい意見が出されたわけですよ、労組に。そこで理事会も黙っているわけにはいかなくて、業務としてセンター長から直接説明を行い、質疑に応えるという場が設けられたわけなんですね。
 ところが、会議で皆に聞いてみると、「そんな質疑はなかった」「一方的に説明されただけ」…、これはまだまともな方で、「こういう提案があるのは知ってるよね」と聞かれただけとか、「え、いつそんな説明が?」っていう職場もありましたね。…というわけで、事務パートのシミュレーションに対する疑問はほとんど払拭されていなかったということが明らかになったのでした。
 さて、今後の進め方は会議の中で報告した通りですが、ここまで読んで、ん?と思った方はさすがです。そう、SC稼働によって、これまでいわゆる“担当者の裁量”にゆだねられていた…と思われる部分…、つまり組合員との信頼(?)関係の実状がSCへの集中化によって白日の下にさらけ出されるってこと。もちろん、変な意味ではありません。例えば、無いに越したことはないのが前提ですが、少々誤配とか欠品、欠損などが発生しても、仲の良い組合員となら担当者の裁量で対応し、解決できていた問題でも、組合員からSCへの連絡という形をとることで、誤配は誤配、欠品は欠品(これは担当者の責任でない場合が多いのでしょうが)として記録され、後々の“評価”に影響を与える事象になっていくわけですよ。
 実は、当のやまぐちではこれが評価の対象となり評価給に反映してますし、大阪いずみの担当者も結構精神的にきつくなっているとか…。効率化の裏で実は精神的な労働強化(?)が進む可能性をはらんでいるとも言えそうです…。
 ともあれ、当面は事務パートの雇用問題が1番です。働く場の確保が何より大切ですからね。効率化も重要ですけど、それもこれも働きやすくなるってことがより重要です。運用の中で問題が起こってくれば、遠慮なしに声をだし、理事会に改善を求めていくって姿勢がまずは必要でしょうね。

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生協は法律を守る組織だって…それって今も?

 先ごろのある会議で、ある生協の話が出された。とても生協で起きている話とは思えないような話…。他生協のこととはいえ、そこの理事会が今後どのような対応を取るのか注目だ。

 一つは、まぁ、善意から出たものなんだろうけど、こんな話。震災支援のグッズを企画し、組合員に呼びかけた。そこまではよかったのだが、組合員に呼びかけるのだから職員は買って当たり前ということで、何の了承もなく、勝手にその代金を給与天引きし、そのグッズが配られた。この時点で、何かおかしいぞと思えばまだよかったのだが、そこはそれ、生協の職員は“いい人”の集まりだからまだ許せたのかもしれないね…。ところが、業務上の朝礼の場で、そのグッズを身に着けているかどうかの確認がされるようになったらしい。さすがに、なんでそんなことをチェックされなければいけないのか?と疑問に感じてやっと“おかしい!”との声が上がったそうだ。気づくのが遅いんではないの?とは思いつつ、さてさて、これからどうなるんかな??
 こんな話もある。36協定を結んでいない生協もいくつもあるようだ。当然、残業は当たり前のようにやっているらしいのだが。結んでいない理由はそれぞれあるようだが、その中のある理事会は、「そんなもの締結しなくたって問題ない!」と豪語しているらしいのだ。いやぁ、勇気があると言おうか、なんと言おうか、その理事会は、誰かが労基署に駆け込まないことを祈るしかないだろうね。
 まだまだこんな話も。何年か前、経営が厳しくなった折に年間休日を削減してほしいという提案が出され、すったもんだの議論の末、期限付きで合意し、何年後かには元に戻すという協定を締結して決着したらしい。ところが、その期限がきたにもかかわらず、理事会は「この問題は(休日削減で)決着済みだ」と言い出して元に戻してくれないらしい。いったん協定を締結しても、その履行が困難な状況であれば改めてそういう提案がされて、協議を求められているのならまだしも、どうも問答無用で“決着済み”だということらしいのだ。へぇ~、協定文書が存在するにもかかわらずそんな言い分が通用するなら、もう法治国家とは言えないでしょうね。
 そういえば、以前には年休取得の問題で取りざたされた生協もありましたねぇ。そこもまだ未解決らしいですけど…。
 まぁ、いろんな生協があるもんだと、ある意味感心してしまった会議だった。とにかく、今後の動向に注目だ!

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本日(6/14)の山陽新聞の記事について

 今朝の山陽新聞をご覧になりましたか?CSネットに公正取引委員会が入ったというニュースが掲載されていました。この記事に対するコメントが出てるかなと、CSネットやおかやまコープ、コープひろしま等のサイトを眺めてみたけど、コメントは発見できず。ならばと一言コメントを。

 内容は、下請法に違反するリベートを“チラシ掲載料”とか“情報処理料”などと称して受け取っていたということ。すでに2月に調査が入っていて、近く勧告が出される見込みで、CSネットは取引先への返金などで1億3千万を引き当てるという内容だ。
 実は、公取が調査に入ったということは3月29日のCSネット労理懇談会で労組側にも報告され、生協労組おかやまでは3月30日の第10回中央執行委員会で報告されている内容だ。いずれ勧告となる可能性も指摘されていたことなので、私自身は特に驚くことではなかったのだが、何も知らない一般の労組員が読んだらどう感じただろう。
(しかも、おかやまコープの総代会の当日の新聞に3ヶ月以上も前のことを記事にするのは、何か意図があってのことなのか…??もっとも、“勧告”となったのは“今”かもしれないのだが…、ん~これは単なる私個人の憶測であり想像です…)
 CSネットは、お互いに納得していた商慣習だと考えていたとしているが、普段、コンプライアンスだ法律遵守だと口すっぱく言われ続けている現場からすれば、“なんじゃそれ”みたいにならないだろうか…、少し心配である。
 話はちょっと変わるが、先日の生協労連中央執行委員会で、来年度方針を検討する論議の中で、私はこんな発言をした。「池上彰の番組などで、生協の支援活動が取り上げられ、高く評価された。確かに生協の支援活動は誇りにすべきことだし、高く評価もされるに値するとも思う。しかし、被災者に対してあんなに親身になり、身を寄り添って支援が出来る組織や職員であるのに、なぜ、自分の隣にいる同僚や部下に対してはパワハラや時には人権をも侵すようなひどいマネジメントが出来るのだろう。マスコミなどで生協の活躍が取り上げられ、天まで持ち上げられることをいいことに、そうした自分の組織の中の問題が見えなくなり、“やっぱり生協はすばらしい組織だ”などと勘違いする幹部が増えなきゃいいけど…」
 方針と何の関係があるんだ?と思われるかもしれないが、やっぱこの問題は生協の体質というか、組織的な問題だと思うのだ。被災者には親身になれるわけだから、本当はすばらしい人達が集まっているのが生協だと思いたいわけだが、しかし現場ではそうなっていない…、ここの問題を労組としてえぐり出していかなきゃいけないのではないかなぁという私の問題意識なのである。
 余談だが、その労連中執の議論の中で、こういう指摘もあった。「震災の時、沖縄にも津波警報(注意報?)が出されていたが、沿岸部にあった電話受付センターでは、避難もせずに通常通りの業務が継続されていた…」、その他にも、「本震後の震度6前後もの余震が襲った際でも、ある生協では職員の安否確認すらとられず、非常時対応マニュアルが何の役にも立っていない、機能していない事態が明らかになった」という話。こういう話を聞くと、自分とこの従業員を何と思っているのだろうと勘ぐりたくもなる。
 さて、今回のCSネットの問題でも根っこにはそういう問題があるような気がしてしょうがないのだ。立場と地位を笠に着て、無理難題を押し付けていたことがもたらした結果なのではないかと。
 以前にも紹介した“日本で一番大切にしたい会社”には、企業(経営者)として大切にしないといけないものは、まず第1に従業員とその家族、そして2番目に下請や取引先の企業やその従業員と家族、3番目に顧客、4番目に地域、最後5番目に株主と書いてある。これは優先順位だ。生協に置き換えれば、3と5が組合員にあたる。
 なんと、年がら年中いわれている“組合員のために”、“組合員へのお役立ち”というのは、3番目と5番目なのだ。ここの発想の違いこそが、今の多くの生協の職場に現れているマネジメントの深刻な問題の原因ではないのか。
 震災の前と後では、この問題の位置づけが少し変わる…というか、問題点が浮き彫りになったといえると思う。震災は、“何とかしたい、何か出来ることはないか”という協同・共助の人間性を、実は職員一人一人は備えているということを浮き彫りにした。じゃぁ、それが職場で体現できていないとしたら、その原因は個人ではなく、組織の側にあるとしかいえないのではないだろうか。皆さんはどう思っておられるのだろう??
 労組にはそのことを浮き彫りにし、改革していくことが求められているのだと改めて強く感じた本日の記事であった。

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