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最賃引き上げ署名、17000筆を国会へ

3月5~6日の春闘中央行動の時に、全国から仲間が集まって、300名以上の国会議員に最低賃金引き上げの請願署名の紹介議員になって欲しいと要請して回りました。その結果、自民や民主を含む17名が要請に応えて「なってもよい」との返答をもらいましたので、27日に一人当たり1000筆をその議員のところへ届けに行きました。

多くの議員は、快く受け取ってくれ、「景気回復には賃金の引き上げが必要。早速手続きします」などと答えてくれました。ところが、そのうちの一人、山口出身の林芳正議員の部屋へいくと秘書が出てきて開口一番、「そんなこと(紹介議員になること)を了承した覚えはない。大体、うちの先生が最賃引き上げ請願書名の紹介議員になるなどあり得ない」とまで言い放ち、署名の受け取りを拒否しました。
まぁ、せっかく地方から足を運んで請願にきたというのに、断るにしてももう少し対応の使用があっても良さそうなものですが、けんもほろろの対応に唖然とするばかりでした。同じ山口出身の安部首相は、そうは言っても「労働者の“報酬”を引き上げるべき」と述べるに至っているのに、まさに自民の本性をみたという感じでした。
最低賃金の引き上げは、前民主党政権時代に政労使で早期に800円、2020年までには全国の平均で1000円にという合意がなされています。政権は変わっても合意そのものは継続していますが、こんな様子だと簡単に反故にされかねません。まだまだ粘り強い取り組みが必要だと感じた要請行動でした。

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生協労連第98回中央委員会開催中!

春闘の補強方針の提案を行う鈴木労連書記長 東京で生協労連の中央委員会が開催されています。中四国地連から中央委員4名が参加、今後の春闘の取り組みについて議論を進めています。
全国の生協は、2012年度は減収減益となる見込みで、一時金の削減など、どこの単組も厳しい交渉を強いられています。しかし、今日までに正規では3単組、パートでは8単組がベアを獲得、諸要求でもパートの無期雇用の実現に道筋を付けた単組も7単組を上回りました。

また、コープぎふの理事会は改めて消費税増税反対の立場を明確に表明、TPP問題では東北6県の生協連がTPP参加反対の声明を発表し、被災地復興こそが最優先課題であると改めて安部政権を批判しました。
おかやまの回答も、一時金は削減回答でしたが、パートの無期雇用や失効年休の積立制度の回答は、全国的にも注目されています。経営の厳しさだけが強調されて、働きがいやより働きやすい職場作りが後回しにされるようでは、決して経営は好転しません。厳しい中でもどうやったら働きやすい職場が実現できるのか、今後の交渉の大きなテーマです。
アンケート結果と問題提起する(株)イマージョンの松島氏 また、今回の中央委員会では、昨年実施した全国の生協労働者の暮らしと仕事についてのアンケート調査の最終報告が行われました。ここでは細かな報告はできませんが、「新時代の生協のアイデンティティ、事業戦略の再構築」、「生協らしい人財マネジメントの確立・運用」が必要だと問題提起が行われました。

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「たこ満」視察と倉敷東部センターの『感動創造プロセス』の取り組み

 1月30日、静岡県掛川市にある「たこ満」という和洋菓子の製造販売を手掛ける会社を視察した。「日本でいちばん大切にしたい会社」著書の坂本光司法政大教授の研究室にも関わっている藤井正隆さんが書いた「感動する会社は、なぜすべてがうまく回っているのか?」という本に紹介されている会社である。藤井さんは、第3回分会代表者会議で組織分析の報告をしていただいた松島紀三男氏が専務を務める㈱イマージョンの社長である。その藤井さんが、“感動企業”として紹介してるのがこの「たこ満」である。

 私が「日本でいちばん大切にしたい会社」を読んで、理念経営と呼ばれるその経営のあり方を知って以降、おかやまコープに必要なのはこの経営のあり方だと確信を持っている。しかし、それでも本当に本に書かれてある通りに従業員がなにより大切されている経営が実践されているのかどうか、いくら従業員(とその家族)を大切することこそが重要だとは言っても、実際は競争の中で経営しているのであり、従業員よりも経営数値を優先してしまう場面があるのではないか、従業員自身の満足度も他企業よりは高いにしても、実は様々な不満が渦巻いているのではないかという疑念は捨てきれなかった。だから実際に聞きに行ってみようということになったのである。
 結論から言えば、視察は平松さんという相談役(社長の奥様)と3時間半にわたって懇談できたものの、従業員の方と時間をとっての懇談はなく直接従業員の方の声は聞けなかったため、その疑念が完全に払しょくされたとは言えないかもしれない。しかし、平松相談役の話、対応してくれた従業員の方々、昼食をとった甘味処の従業員の方々の対応や表情などを見るにあたり、嘘ではないと気持ちで感じることができたのは事実である。
 さて、今回の訪問は、現在生協労連の生協政策委員会でマネジメント問題をテーマに議論している私たちのグループで、「日本でいちばん…」などで実際に従業員を何よりも大切にするマネジメントが行われていると紹介されている企業を、実際にこの目で見て見ようと訪問したものだ(前述の動機も含めて)。そして、平松相談役との懇談も、どうやってそういうマネジメントや組織風土、従業員満足度を高める取り組みを進め、定着させてきたのかという話に終始した。そしてそのいくつかの手法として、“ありがとうカード”や一人ひとりが作る“経営計画書”、従業員が毎日書く日報に対して社長がコメントを書き発行する“デイリーニュース”など様々な取り組みが紹介された。今、挙げた例は特徴的な取組みの一部でしかないが、様々な場面で企業の理念や社長の想い、部署間のコミュニケーションや顧客からのクレームを含む意見や感謝の声などが共有化される仕組みを持ち、その顧客や従業員の声が意見として活かされる仕組みが作られているのである。
 ここまで言うと、うちでもやってるって言われそうだ。確かに、おかやまコープでも似たようなことを取り組んでいる。例えば、ありがとうカードの取り組みは、以前労組の提案でDCで実施されているし、経営計画書は、うちでいう“私方針”のようなものだ。でも、おかやまコープの従業員満足度が「日本でいちばん…」に紹介されてもいいと思えるだけ高いと言える自信はない。何故か…、これが私の今一番のテーマである。
 私自身の結論は、結局経営者の姿勢にあると思ったわけだが、そう思わせる一つの理由が3時間半もの長時間にわたって、平松相談役から色々なお話を伺わせていただいたが、遂に最後まで「だから売り上げが伸びた」というたぐいの話は一切出てこなかったということだ。もちろん「売り上げが好調な理由はなんですか?」という聞き方はしなかったのだから当たり前かもしれない。だけど普通の経営者なら、「こんな風に従業員満足を高める取り組みをやったから、こんなに売り上げが上がりました」とか言いそうではないか?でも、そうではないのだ。数字の話は一切出てこず、そういう取り組みによって従業員自身やその家族、あるいは従業員が接客した顧客から感謝の声をもらったとか、そういう話ばかりを目を細めて語られるのである。
 うちの経営者は決してそうではない…というか、仮にそう思っていたとしても現場ではそういう運営にはなっていない。つまり、いくら経営者がいいことを言っても、「結局は数字挙げて来いってことだろ」という受け止めになっているということだ。おそらく、経営者の言ってることとやってることが一致しているという風に見えていないからなんだろうと思う。そう思わせている実例は至る所に落ちているが、さて…
 実は先日の週報で、倉敷東部センターの『感動創造プロセス』の取り組みが紹介されていた。ディズニーや豪華客船飛鳥の経営本から学んだ担当者が提案し始めたことだそうだ。内容はまさに「たこ満」のありがとうカードと同じである。とても素晴らしいことだし、これがきっかけになって組織風土が変われば言うことはない。しかし、これもやはり経営者(あるいは事業所長や事業統括)の姿勢が良きにも悪しきにも方向を決定づけるのである。担当者らの取り組みだと上から目線で眺めているだけ(やらせているというスタンス)では全く意味はない。一番大切なのは、経営者が全従業員(パートやアルバイト、委託は派遣まで含む)に対し、まずは「頑張ってくれてありがとう」のカードを一枚一枚書いて手渡すことが重要だし、事業所長がその所属職員全員に感謝のカードを書き手渡すことが始まりでなきゃだめだ。でないとこの取り組みも、最後はやらされ感だけで終わるだろう。今のところ、そういう風には見えないが、言われて気づく程度であっては話にもならない。この取り組みは、しばらくは注目である。
 最後に、そういう取り組みも始まりつつある中、労組でもこうした感動企業への視察を企画してみようと思う。そして、この春闘ではこうした考え方を生かす交渉はまだ難しいかもしれないが、先の組織分析の結果も踏まえながら年中の取り組みとして継続して論議し、視察し、政策提案にいかしていけるような形にしていきたいと思う。その時は、多くの仲間の積極的な参加を期待したい。

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パート部会総会フィールドワークin宮城

 9月29~30日と生協労連パート部会総会が宮城県松島で行なわれました。今回は分科会を全てフィールドワークとし、参加者180名は5台のバスに分乗して宮城県の被災地を巡り、仮設住宅を訪問しました。
 東北の仲間の現状を見て欲しい知って欲しいという声と、知ることから始めようという思いから始まったことです。台風の影響もあり、天候が心配されましたが29日は暑いくらいでした。3号車では元市議の福島さんが窓から見える風景をガイドしてくれました。仮設住宅も請け負った会社によって外観や断熱などに差があることや、高台の住宅地も地盤被害があることなどの説明を受けました。
 荒浜までの道中、見渡す限りの荒れ野の中に壊れた家が点在する地域が思ったよりもずっと広いことに驚きました。荒川地区では「荒川再生を願う会」の木田さんが、危険区域になって住めなくなってしまった。ここで暮したい、ここで生活したい、移転か今の場所か選択できるようにして欲しいと訴えました。佐藤さんは全てを無くしたけど命があるのが有り難い。みなさんも津波が来たらどこに逃げるか家族で3ルート位は話あって決めておいてくださいと私達のことを気遣ってくれる言葉に胸を打たれました。私達はさっそく缶バッジを購入し、署名に協力しました。
 仮設住宅訪問は3号車は3箇所に分かれて訪問しました。バスの中で、なんて声をかけたらいいだろうか、話を聞かせてくれるのだろうかと不安でした。2人1組でのお宅訪問は、1軒目は「生協で働くパートの仲間です」と言ったとたんに「結構です」と言われました。う~む、生協の勧誘だと思われたのかも・・・ 2軒目はすぐに出てきてくれましたが「何かお困りのことはありませんか」というと「そういうことは私は分からないから」と警戒された様子でした。しかし「荒浜に行ってきたんですよ」というと「私は荒浜に住んでいたのよ」と色々話を聞かせてくれました。住めるもんなら帰りたいという言葉が心に残りました。わずかな時間でしたが宮城での出会と経験を通して、これからの東北支援活動に生かしていきたいと思います。
 

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オレンジコープ争議支援&原発ゼロ意見広告へのご協力を!

 労働組合員を狙い撃ちし、指名解雇を強行したオレンジコープ理事会。労働者は裁判で解雇無効・撤回を訴えています。生協労連大会でも、当該の仲間から支援が訴えられました。家族を抱え、収入のない中での闘争です。支援共闘会議への参加で、物心両面の皆さんのご協力を呼びかけます。申し込み及び闘争の詳細はこちら>>支援共闘会議参加申込書&闘争ニュース
 原発ゼロの意見広告の取り組みにご協力をお願いします。全国紙および福島県地元紙への掲載です。詳細はこちら>>意見広告申込書

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ひどい生協があったもんだ!これでも生協って言えるのか?

 問題の生協は、大阪の泉南生活協同組合(オレンジコープ)だ。労働条件改善を求めて結成されたオレンジコープ労働組合の労組員5名に対し、極めて不当な指名解雇を強行した。現在、当該労働組合はもとより、生協労連関西地連をはじめ、生協労連大阪府連や全労連大阪労連から不当解雇撤回要請FAX集中の支援要請が寄せられている。
 こんな経営が生協の名をかたるなんて、とんでもない!民主主義を理解していない者に、生協の経営を担う資格はないのだ!
 詳しくはこちら>>生協のなかまかんさい2011年度NO.49
 それで、要請に応じて生協労組おかやまから要請FAXを送った!頑張れ!オレンジコープ労組の仲間!

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6.22厚労省前座り込み…、6.23“怒”の国民大集会…そして!

 6月22日(金)、生協労連の最賃闘争委員会のメンバーを中心に厚労省前で座り込みを行った。人間らしい暮らしのための最賃引上げを求めた行動だ。生協労連だけではなく、自治労連や医労連、全教など様々な分野の仲間も集まった。かつては、「最低賃金」と言えば生協労連の運動のように見られがちだったが、非正規雇用が広がる中、あっちこっちで切実な課題となっているのだ!
 そして、その翌23日は東京明治公園で“怒!”の国民大集会。2万4千人が集まり、消費税増税や原発再稼働を進める野田政権に怒りのこぶしを突き付けた。

 それにしても、中央と地方ではすこ~し温度差(?)があるようにも感じた。まぁ、中央はただでさえ人が多いからそう感じるのかもしれないが、22日の夜には4万5千人が原発再稼働反対で官邸を取り巻くなど、岡山にいるとちょっと考えられないような運動の広がりがある。しかも、それはどこかの団体が動員したのではなくて(もちろん、きっかけを作った者はいたのだろうが…)、ツィッターを活用して口コミで広がり、15日は1万5千人、22日は4万5千人と、人と人とがつながって膨れ上がっているのだ!こんなことは、これまで経験したことがない。
 その集会(?)に参加した仲間が、翌日の国民大集会にも参集していて話もしたが、興奮冷めやらぬといった感じで、さながら『革命前夜』といった雰囲気さえも感じた。揶揄しているのでもなんでもなくて、実はとてもうらやましい。そんな雰囲気を日常的に感じられる環境に身を置くことができることが…。岡山で先日行った消費税の宣伝行動では、「消費税を増税しなんだら、どないして社会保障を維持するんや!」と、まるっきりマスコミの報道に踊らされている人が咬みついてきたりと、なんだかやるせなくなってくることもしばしばだから…。
 私自身は座り込みの後、最賃闘争委員会のメンバーと夕食をとり、交流していた。官邸前でそんな行動がされていたことを知っていたら是非行ってみたかった。今後も毎週金曜日に予定されているらしい。来週は何人の人が集まるのか…今からとても楽しみだ。

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ただいま、生協労連第96回中央委員会が終了…

 昨日から2日間にわたって中央委員会が開かれた。全国の生協労組の春闘のたたかいや組織拡大の取り組み、焦眉の労理課題などについて様々な報告・討議がされた。全ては紹介できないが、最後のまとめで鈴木書記長は、「あちこちで問題が起こっているが、とどのつまりは正義と公正、平等についての綱引きだ、それを引っ張る力として労働組合の役割があり、組織拡大がその力を大きくするのだ」とまとめた。

 とにかく、あちこちで信じられないようなことが起こっている。その根底には、やはり人間を人間として扱っていない風潮が見え隠れする。ふくしまなどでは、春闘と言っても賃金問題は要求せず、地域に生協は酷いところだという話が広まっていて、だから募集しても人が来ないというのが実態だとして、そんな生協をこれからどうすんだ!というやり取りだけをやったらしい。やはり、それが根本的な問題なんだろうなと思う。マイケル・サンデル教授ではないが、生協の事業や運営に人間として正しい選択がされるよう、労働組合の役割はやはり重いと感じた2日間だった。
 ところで余談だが、いずみ生協労組の山重委員長の発言の冒頭は秀逸だった。「先日腹の立つことがあった。レバーの生が禁止になったこと。レバーを禁止する前に、原発を禁止しろ!」と。関西ならではのツッコミ話術には脱帽である。まぁ、レバーも人の命には関わるのだが…ともちろんフォローも忘れない。労組幹部にも、こんな楽しいセンスが必要かな…。

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