日別アーカイブ: 2015年12月8日

パート臨時労組連絡会第15回総会

12月5日(土)勤労者福祉センターにおいて第15回岡山県労働組合会議/パート臨時労組連絡会総会が開催され、役員を含め約30名が参加しました。お茶とケーキを準備して、ゆったりムードで開始です。総会前「ディーセント・ワークと労働組合」とのテーマで岡山県労働者学習協会 長久啓太さんの学習会を開催しました。長久さんは「人間らしいってなんだろう」と問いかけ、「人間らしさを作るのはゆとりの時間を使った自由な時間がその人らしさを作る。1日24時間しか無く、そのうち寝る時間や家事の時間どうしても必要。それ以外の多くを働くとゆとりのない暮らしになる。それは人間らしさ、人間の尊厳に関わる問題。」と話されました。
そして、200年以上にわたる先輩労働者のたたかいがあったからこそ、さまざまな人権や働くルールが獲得されている。連帯は世代を超えるんだ。と労働組合のあり方やたたかうことの大切さを学ぶことができました。短時間でしたが、グループに分かれて感想交流も行いました。そこでは「分会ではいつも2~3人しか集まらない。もっと参加できるように楽しいことを考えたい。」「労組の大切さは分かっているが、なかなか職場で声掛けができないと反省している。」などの感想が出されました。
総会では6名が発言し、2014年度の活動や春闘、秋闘のたたかいの中で前進をかちとった報告がありました。生協労組おかやまからは定時職員部会長の松田さんが「15秋闘でストライキを背景に2次団交までたたかったことを16春闘につなげたい」と訴えました。弓田事務局長からの議案提案と新役員は全て承認され、15年度がスタートしました。非正規雇用が労働者の4割を超えてしまいました。組織率の低さ、最低賃金の引き上げや均等待遇等課題は山積みです。パ臨の仲間と支え合い、学習しながら行動していきたいと考えます。

カテゴリー: 活動日誌 | コメントする
(5) (0) (0)

真面目な人ほど死んでいく恐ろしい過労死

11月28日(土)に開催された厚生労働省主催の「過労死等防止対策推進シンポジウム」に参加しました。平成27年7月24日の閣議決定された過労死等の防止に関する大綱のシンポジウムとして全国29ヶ所で開催されています。
過労死防止等対策全国センター事務局長の岩城弁護士は、過労死に関わり始めてこの法律ができるまでの約33年のたたかいの歴史と過労死とはどういうものか、またどんな会社で起きやすいか等の話をされました。1980年代から突然死(ポックリ病)と言われ、既往症があれば過労が原因とは認められず、労災認定は申し立ての約5%だったと言います。
2010年から家族の会が中心になって集めた署名55万筆を背景に過労死を防止する法律を求める運動が実を結び、不十分ではあってもやっと2014年法律が出来ました。「人間は誰でも何かしらの既往症を持っており、それに気づかずに暮らしている。過労になると人間の弱い部分がもっと悪くなってしまう。過労死・過労精神疾患の本質は同じ。どちらも『体の病気』だ。体の丈夫な人は精神を病んでうつ病になる。」と、もともと持っている喘息や血管の詰まりなどが過労でどんどん重症になるとの話は誰にも当てはまることです。
また「過労には①長時間労働の常態化した会社②仕事量が多い、期限が厳しいゆとりのない会社③上・下・横からの支援のない会社④労組がない、あってもそれらの歯止めになっていない会社が過労死と膨大な過労死予備軍を生んでいる。」と話されました。私達の働く生協でも、人が足りない、ゆとりがない、休めないという声を聞きます。元気に楽しく暮らすために働いているはずが、身体と家族をむしばんでいく働き方を見直していかなければとの思いを強くするシンポジウムでした。

カテゴリー: TOPIXニュース, その他の情報, 活動日誌 | コメントする
(7) (0) (0)