月別アーカイブ: 2015年12月

雨の中、岡大キャンパスで戦跡巡り

12月21日(月)小雨の中、部会主催の戦跡巡り第3弾「岡山大学津島キャンパスコース」を開催し、労組員と家族合わせて9名が参加しました。今回も「岡山の戦争と戦火を記録する会」代表 片山和良さんにガイドをお願いしたところ、お仲間の羽原さんが来られてガイドをしてくださいました。
岡山大学津島キャンパスは日露戦争の後、1907(明治40年)に第17師団が新設されることになり、広大な水田が広がっていたところに6ヶ月という突貫工事で埋め立ててキャンパス一体は兵営に、近くの運動公園一帯は練兵場に変えられました。そのことにより、キャンパス内には今も当時の建物や門、塀等の遺物が残っています。参加者は広大なキャンパスを2時間かけて約10か所の戦跡を巡りながら当時の話を聞く貴重な時間を過ごすことができました。
軍の建物は洋風です。炊事棟や兵舎はレンガ造りで、レンガの積み方にも「イギリス積み」や「ドイツ積み」があるとのことで、よく見ると違いが分かりました。軍の施設はお金を使って当時としては立派なものが建てられたことが分かります。当時は軍が来ればインフラ整備が整う、地域が賑わうなどの理由から誘致合戦が行なわれ、岡山に師団を招致したとのことでした。今では多くの建物は取り壊されています。残っているものも一部だけのものがほとんどです。大学関係者もキャンパス内に戦跡があることを知っている人は少ないとのことでした。
草村の中にレンガ造りの塊がころがっていました。そこは橋梁演習場跡地でした。羽原さんの「作るだけでなく、撤退するときは橋脚を壊しながら撤退した」との話を聞くと、生々しさを感じました。羽原さんは「岡山から多くの人が戦争に行き、殺し殺されていることを知って欲しい。ここから戦争に行った部隊の殆どの人は亡くなっている。徴兵制度で集められた人は2年の訓練を受けて家に帰ると在郷軍人となる。在郷軍人をどんどん増やして戦争の時には召集令状で集めることをやっていた。終戦間近は訓練を受けた兵隊が激減したため、訓練を受けていない人にも召集令状を送って集めた。その召集令状はここの司令部が発行していた」と話されました。羽原さんのお話は具体的で大変分かり易く、皆真剣に聞いていました。
雨の中の戦跡巡りとなりましたが、参加者は「戦争はダメだと一層強く思った」「沢山の戦跡が残っているのに驚いた。残して欲しい」「岡大にこんなところがあるのは全く知らなかった」「父親に聞いていたことと似ている部分が多かった」「建物よりも羽原さんのフィリピンでの玉砕された時の話がショックだった。戦争は本当に悲惨だと思う」と皆、戦争を二度と繰り返させてはいけないと強く思える戦跡巡りとなりました。これからも第4弾5弾と続けていきたいと思います。

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パート臨時労組連絡会第15回総会

12月5日(土)勤労者福祉センターにおいて第15回岡山県労働組合会議/パート臨時労組連絡会総会が開催され、役員を含め約30名が参加しました。お茶とケーキを準備して、ゆったりムードで開始です。総会前「ディーセント・ワークと労働組合」とのテーマで岡山県労働者学習協会 長久啓太さんの学習会を開催しました。長久さんは「人間らしいってなんだろう」と問いかけ、「人間らしさを作るのはゆとりの時間を使った自由な時間がその人らしさを作る。1日24時間しか無く、そのうち寝る時間や家事の時間どうしても必要。それ以外の多くを働くとゆとりのない暮らしになる。それは人間らしさ、人間の尊厳に関わる問題。」と話されました。
そして、200年以上にわたる先輩労働者のたたかいがあったからこそ、さまざまな人権や働くルールが獲得されている。連帯は世代を超えるんだ。と労働組合のあり方やたたかうことの大切さを学ぶことができました。短時間でしたが、グループに分かれて感想交流も行いました。そこでは「分会ではいつも2~3人しか集まらない。もっと参加できるように楽しいことを考えたい。」「労組の大切さは分かっているが、なかなか職場で声掛けができないと反省している。」などの感想が出されました。
総会では6名が発言し、2014年度の活動や春闘、秋闘のたたかいの中で前進をかちとった報告がありました。生協労組おかやまからは定時職員部会長の松田さんが「15秋闘でストライキを背景に2次団交までたたかったことを16春闘につなげたい」と訴えました。弓田事務局長からの議案提案と新役員は全て承認され、15年度がスタートしました。非正規雇用が労働者の4割を超えてしまいました。組織率の低さ、最低賃金の引き上げや均等待遇等課題は山積みです。パ臨の仲間と支え合い、学習しながら行動していきたいと考えます。

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真面目な人ほど死んでいく恐ろしい過労死

11月28日(土)に開催された厚生労働省主催の「過労死等防止対策推進シンポジウム」に参加しました。平成27年7月24日の閣議決定された過労死等の防止に関する大綱のシンポジウムとして全国29ヶ所で開催されています。
過労死防止等対策全国センター事務局長の岩城弁護士は、過労死に関わり始めてこの法律ができるまでの約33年のたたかいの歴史と過労死とはどういうものか、またどんな会社で起きやすいか等の話をされました。1980年代から突然死(ポックリ病)と言われ、既往症があれば過労が原因とは認められず、労災認定は申し立ての約5%だったと言います。
2010年から家族の会が中心になって集めた署名55万筆を背景に過労死を防止する法律を求める運動が実を結び、不十分ではあってもやっと2014年法律が出来ました。「人間は誰でも何かしらの既往症を持っており、それに気づかずに暮らしている。過労になると人間の弱い部分がもっと悪くなってしまう。過労死・過労精神疾患の本質は同じ。どちらも『体の病気』だ。体の丈夫な人は精神を病んでうつ病になる。」と、もともと持っている喘息や血管の詰まりなどが過労でどんどん重症になるとの話は誰にも当てはまることです。
また「過労には①長時間労働の常態化した会社②仕事量が多い、期限が厳しいゆとりのない会社③上・下・横からの支援のない会社④労組がない、あってもそれらの歯止めになっていない会社が過労死と膨大な過労死予備軍を生んでいる。」と話されました。私達の働く生協でも、人が足りない、ゆとりがない、休めないという声を聞きます。元気に楽しく暮らすために働いているはずが、身体と家族をむしばんでいく働き方を見直していかなければとの思いを強くするシンポジウムでした。

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11.28(土)組合員サービスセンター訪問&懇談ツアー行ってきました!

行ってきましたよ!弾丸ツアーで、総勢17名で山口県山口市まで。

ご存知、組合員サービスセンターはCSネットが管轄していて、中国五県の生協の主に宅配の組合員さんからのお問い合わせや注文を一手に引き受けている部門でございます。
岡山県からは結構離れていますので、これまでなかなかサービスセンターで働いている方々とは交流が出来ていませんでした。
という事で今回、現地がどんな施設でどんな方々が働いているところなのか、まずは見に行ってみよう!そして働いている人たちとお話しをしてお互いの胸の内を交流をしよう!
という思いで日帰り弾丸ツアーを計画したのでした。

岡山を朝8時前に出発した17名の岡山組、新幹線「こだま」でゆられて新山口に到着したのは10時過ぎ。
そこからタクシーで乗り合わせて全員が施設に到着したのは11時前でした。
ふぅ。結構かかるものですね。
到着後、おかやまコープからサービスセンターへ出向されている職員の方に施設の概要やサービスセンターの業務内容などをたっぷりレクチャーを受けたあと、パソコンと電話がびっしり並んでいるメインフロアを見学!
「土曜日の昼間だからずいぶん電話本数もおちついているんですよ」との説明でしたが、それでも電話は鳴りっぱなし。
そしてサービスセンターの職員の方々(オペレーターと呼ばれていました)の落ち着いた電話応対に感心しっぱなし。
その後昼食をはさんで、仕事後の職員の方々との懇談スタート。
事前に準備していた質問や感想を交流し合いました。
「組合員さんに伝えてほしいことは?」
「おかやまコープの職員に言いたいことは?」
「仕事で困ったことは?」
などなどいろいろと答えていただきました。
時間はあっという間にたってしまい、気付ば予定の時刻を15分ほどオーバーしたところで懇談を終えました。
懇談後は速やかに新山口駅までタクシーを乗り合わせて移動。駅で帰りの電車まで少し時間があったので各自お土産を買ったりして時間をつぶし、16時前の電車で岡山への帰途へ着いたのでした。
参加者からの感想文はどれも「勉強になった」「よい経験になった」と好感触。
ほっとしました。
次は、こちらがサービスセンターにお邪魔するのではなくて、サービスセンターの方々を岡山にお招きして懇談をしたいところです。
こうやって同じ生協のなかまとして仲良く仕事ができる関係を築いていきたいものです。そういう企画をこれからつくっていきたいなあと思った引率者なのでした。
おわり。

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