パート労働黒書ってご存知ですか?

生協労組おかやまの上部団体、生協労連では各生協で働くパートの労働実態を「パート労働黒書」としてまとめました。
その一部をご紹介いたします。
おかやまコープの事例ではありませんが、パートで働く方の暮らしぶりや思いとして通じるものもあるのではないでしょうか。
正規の方からときどき「パートは小遣い稼ぎだろう、それよりも正規の待遇を上げるようにしてほしい」という声を寄せられますが、「本当にパートは小遣い稼ぎ」なのか?
実態にふれて、格差を容認する態度につながる自信のパートへの認識を改める機会としていただきたく思います。
少し長いですがぜひお読みください。文面は何も手を加えずそのまま掲載しています。

~3人の子どもを育てるシングルマザーの実態~

「私は現在、26歳の息子と24歳の娘(今は二人とも独立してくれています)と、あと大学3回生の息子がいます。私がシングルマザーになったのは、長男が中三の高校受験のときでした。その当時は小さな診療所で週半分くらいのバイトをしていましたが、それでは生活ができないので、時給が少しよかった生協の配送のパートに転職しました。
トラックで商品のお届けと営業や共済のおすすめなどと、仕事の内容はほぼ正規と同じです。違うところは契約時間と異動がないことぐらいです。労働条件は正規とパート、全く違いました。賃金も違います。ボーナスはありません。家族手当やその他もいろいろありません。シフト休(連続9日休み年2回)も生理の有給休暇も正規にはあってパートにはありません。同じように働いていて、この格差はなんなん?と私は納得いきませんでした。でも働かないと、3人の子供を育てなければならないので、一生懸命働きました。夜や休みの日には、居酒屋のバイトにも行きました。
こんな中、3人は大学に行きました。もちろん奨学金を借りて、頑張って学資保険をかけてきたので入試や入学の手伝いが少しはできましたが、たかが知れていました。
同じ職場の正規は大学出るまで子供に手当が出ます。シフト休には旅行など行って大学費用は親負担、ここで子供達の教育にも格差ができました。上の2人は今社会人になり独立してくれたので少しは肩の荷がおりました。残るはあと1人。何の資格もなく、パート勤めの収入で子供3人育てるということは、金銭面ではやはりとても苦しいです。
同じように働いているのに、どうしてこんなに、賃金や待遇に格差があるのか!私には納得いきません。格差は一個人だけの問題ではなく、世の中の経済成長の妨げになっていると思います。ただちに是正しなければならない重要な問題だと、私は思います。」

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