予算割れ…冬季一時金回答出る!回答評価の職場討議を!

 11月9日(金)、藤田本部にて秋闘回答受取団交が行われ、全県から約80名が参加しました。回答は、正規・定時とも予算で組まれていた一時金月数を大きく下回るセ1.06ヶ月(予算月数1.16)、パ0.75か月(同0.8ヶ月)となり、アルバイト・福祉職員への回答はゼロ回答でした。
※要求は前年月数のセ1.35、パ0.96、アルバイト・福祉関係職員に寸志

 理事会自らが計画した予算月数をも下回った回答は、平均年収は前年を維持するというこれまでの慣例も崩れ、ほぼ全職員が前年年収を下回ることになります。こうした回答にならざるを得なかった理由として、6月以降の急速な供給の落ち込み(景気も急下降)と減損処理によって赤字転落が現実的になってきたことを挙げ、理事会は「経営が赤字になる(もちろんまだ諦めてはいないが…)のに一時金を含む人件費だけは予算通り執行したという説明は、組合員(理事)にできない」と主張、ただ職員の暮らしもあり経営としてはギリギリの回答だとしました。

 また、予算を下回る回答となった経営責任として、削減月数の倍にあたる役員報酬額を自主返上することに言及し、同時に最終的に予算を達成した場合には年度末一時金の支給を検討するとも表明しました。

 労働組合は、“出資配当で暮らしている人はいない。しかし、職員にとっての一時金は大切な生活費の一部である。出資配当ができなくても、職員の暮らしだけは守るとどうして言えないのか”と迫りましたが、考え方が違うと議論はかみ合いませんでした。

 諸要求では、店舗の共済に関する課題はやめてほしいという要求に対して、三宅常務が「共済の良さが十分浸透していない。良さを十分理解していただき、それを組合員に広げるという視点で対応したい」と述べました。これに対し、「それは、店舗の仲間は共済の良さがわかっていないと言っているのか?現場の仲間が聞くとどう思うか!良さがわかっていないのではなく、あれもこれもとつついっぱいの状態で頑張っている中での要求だということがわからないのか!」と反論、店舗から参加していた交渉団の仲間から割れんばかりの拍手も起きました。これについて専務は、交渉最後の場面で、「店舗の仲間の声には胸に迫るものがあり、どういう形で対応できるかはわからないが何か検討していきたい」と述べるに至りました。

 さて、今回の回答は、予算月数を下回り、前年年収(平均)を下回るというこれまでにない回答です。平均とはいえ、前年年収を下回る回答というのは生協労組おかやまにとっても初めての回答であり、重大な回答と受け止めています。一方、減損処理がその一因でもあるとはいえ、経営が赤字に転落する可能性も高まっており、赤字となれば、これも生協再建以来初めてのことになります。また、理事会も経営責任及び年度末手当にも言及し、一定の誠意ある回答にはなっています。

 労働組合は、こうした状況を踏まえて、今回の回答については交渉団だけで判断するのではなく、いったん職場に持ち帰り、全労組員(全分会)で回答を評価したうえで今後の方向性を決することにしました。ただ、12月10日支給日に間に合わせるためには、至急の討議が必要となっており、17日の中央執行委員会で結論を出す必要があります。各分会には、回答書および回答評価の職場討議指示文書(こちら)を配布していますので、至急ご討議いただくようお願いします。

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予算割れ…冬季一時金回答出る!回答評価の職場討議を! への5件のフィードバック

  1. YG のコメント:

    諸要求の返品の引き売りの値引きについての「悩ましい問題」とは、
    具体的にどういう意味なのでしょうか?

  2. 古株 のコメント:

    組合員のためにってどういうことだろう?っていうレベルがいつまでも定まらないし、そのレベルが上がっていかないよね。

    たとえば、一人暮らしの車にも乗らないおばあちゃんが、乾電池が無いので、みたいな話でこれを買ってきてあげるのは、組合員のためなのか、行き過ぎたサービスなのかみたいな、、、、。

    古株をじゅっぱひとからげ?にしてもらっても困るがw

  3. 職場集会 のコメント:

    職場論議の中身を一言で誤解を恐れず言いますが、理事会への現場の不信感はとてつもなく大きいです。お金の問題じゃないと思う。
    だって、わたしたち古株?は、長時間残業やってて残業代が全部出なくても、それはそんなに問題でなく、生協で働くことが楽しかったし、協力協働の街を創るんだって燃えてたものです。
    みんなはそういう運営の職場を求めてるし、そういうなかで自分達が輝きたいんだろうなって思う。
    でも、どうせ理事会は、古株は辞めて欲しいと思ってるんでしょ?みたいな発言もあり、そういうことを感じながら働いている。

    どこでいつ、こんな生協になったんでしょう??

    • nishizaki のコメント:

       私はちょっと違った見方をしている。確かに金の問題ではなく、はたらき方の問題だとは思う。理事会への不信感が強いことも事実だろう。でも、そう思っている多くは、いわゆる古株(ベテラン)組の層ではないかと感じているのだ。もちろん、私もベテランの一人に数えていただけたら幸いであるが…。ただ、若い層は必ずしもそうではないのではないかと。
       人間性の優れた人よりも数字をあげられる人が重宝されている(…と私は思っている)人事のせいか、幹部を含む若手の多くに「自分は能力がある。一方、数字も上げられないくせに給料だけは高いのが古株の連中だ」という考え方が蔓延しているように思う。これは決して“組合員のために頑張りたい”という考え方とは相いれない。ところが、そういう人も「組合員のため」という決めゼリフを振りかざし、あたかも“俺は組合員のためにやっているのだ”と思い込んでいるように思う。そういう発想にさせてしまうのは、今の職場運営や組織風土があるためで、その責任はもちろん理事会にあると思うのだが…。
       私は、こうした考え方が今の職場を殺伐とさせている根源だと感じているが、これは「金ではない」ということとはちょっと違うのだ。人を思いやるとか、利他の心とか、まずは自分たちの仲間を大切にしようよという基本中の基本の考え方が、「組合員のため」という言葉でごまかされているような気がしてならないのだ。いかがだろう?

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