日別アーカイブ: 2012年7月17日

「いや、訓練ですから」…これが自衛隊の本質

 9時からのNHKニュースで、自衛隊が自治体と連携して防災訓練を行ったという報道がされていた。自衛隊が迷彩服で市街地を歩き、役所などの防災拠点を回る…といった訓練だったようだ。アナウンサーのコメントも、迷彩服で移動する隊員の姿に住民が驚く気持ちはわかるが、自治体と自衛隊との連携は、首都圏の大規模地震が差し迫っている中では重要な取り組みだ…といった感じ。

 おいおい、ちょっと待てよ。それがなんで自衛隊でなければいけないの?確かに3.11震災の折には救助活動を行い、少なくない市民が救助されたことは事実だ。しかし、それが自衛隊でなければいけないことはない。災害救助を専門とする組織に改変した方がよっぽど住民のためだし、世界の役にも立てると思う。
 こんな話がある。3.11後、ボランティアで被災地に支援に入っていた全労連の仲間が体験したこと。自分が入った地域に自衛隊が救助活動を行っていたそうだ。その仲間がある一人の自衛隊員に「大変ですね」と声をかけた。するとその自衛隊員は、「いえ、訓練ですから」と平然と答えたそうだ。TVなどで紹介される自衛隊員の姿は、必死になって被災者を捜索する姿ばかりである。もちろん、そういう隊員もいるだろう。しかし、救助活動を平然と“訓練だ”と言ってのける隊員が一人でも存在するということは、それこそが自衛隊の本質を語っていると思うのだ。本当に人命を救いたいと思っているとすれば、そんな言葉は絶対に出てこないはずだ。つまり、その隊員こそが自衛隊の本来の任務を真に理解し徹底しているわけであって、涙しているような隊員はまだまだ甘っちょろいということになるのである。
 それを美談にすることで、“だから自衛隊は必要だ”などという主張に結び付ける意図が見え見えである…というか、もしかしたら無意識のうちにそう思うようコントロールされていると言えるのかもしれない。

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国民平和行進が岡山県入りしました

                 7月16日、2012年国民平和大行進が岡山県入りしました。兵庫県との県境の備前市寒河バス停で行われた引継ぎ集会には、兵庫県・岡山県からあわせて300人が参加しました。集会終了後、岡山県の120人の行進団は元気に出発。行進の先頭には、渡邉さん、山口さん、竹田さんの3人の全国通し行進者がたちました。中でも山口さんは、おんとし80歳。生協でも運営委員会で上映活動に取り組んだ「おこりじぞう」の製作に関わった方。広島まで歩き通すとますます意気盛んです。

 16日には、正規の仲間3人が、17日には延べ6人の仲間が平和行進に参加しました。国民平和行進は、7月26日まで核兵器廃絶、核戦争阻止、被爆者の援護連帯、特に今年は福島の原発事故を繰り返すなと訴えて、県内を行進します。1歩でも2歩でも参加しましょう。

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