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日別アーカイブ: 2011年11月8日
出ましたね、サービス残業根絶宣言
秋闘回答に先立って、『サービス残業根絶宣言』が専務通達として出されましたね。今開催している生協労連の会議(中執会議)でも高く評価されていました…。こうしたサービス残業問題で宣言を出す理事会は、全国でも希少なそうで、出すだけでも立派だというんですが…。
確かに、理事会が宣言として出すことは立派な行為だし、そこに書いてることは間違ってはいない。もちろん、労組も人事制度の交渉に絡んでサービス残業は根絶をしなければいけないと、最低でも専務通達ぐらいは出すべきだと要求してきましたから、評価はしているんですよ。この宣言を活用して、サービス残業が無くなればそれに越したことは無いですし、そうしていかなければいけないと思ってはいるんです。
なんだけど、文書を読むとどうも違和感を感じるんですよね、個人的に。一言で言えば、とても“上から目線”なんですよ。もちろん経営者だからといわれれば、そうかもしれないんですけど、サービス残業をやっているのは一般の職員だけなんでしょうか?幹部はしてないの?今役員や幹部をやってる人達は、過去そういうことをやってなかったの?ってこと。
今回の文書には、経営としての責任…、つまりサービス残業が蔓延するような職場環境、あるいはそれを“必要悪”だといってはばからないような組織体質、あるいは幹部自らがサービス残業をしていたり…と、そういうことに対する覚悟っていうか、責任っていうものが伝わってこないんですよね。本来なら、「そういう職場運営をしてしまってごめんなさい」、「こんな組織体質にしてしまったことを猛省します」とか、「自らの襟を正して、まずは幹部が率先してサービス残業を根絶します」とか、そういう話があって初めて「だから皆さんも絶対にしない・させない・認めないを徹底してください」ってことなんじゃぁないのかなぁ。
それにまぁ、宣言の内容は間違ってはいないんだけど、私なら上記のような話を書いた上で、更に「残業した分についてはすべてに手当を支給します」ということを宣言しますね。その上で、「だから、皆さん、長い残業を少しでも短く出来るようにみんなで知恵を絞りましょう」と呼びかけます。
まぁ、せっかくの通達ですから、これを活用しないては無いんですが、「サービス残業をやったら処分するぞ!」では、“それでがんばろう”とまでには繋がらないような気がするんですよね。もちろん、それでも法律違反の状態よりはマシなんでしょうけど…。活用の仕方に工夫が必要でしょうかねぇ…。
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