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日別アーカイブ: 2011年10月4日
生協が原発訴訟の原告に…のニュースを聞いて
10月1日、茨城県にある常総生協という生協が東海第2原発の再稼働差し止め訴訟の原告になるというニュースが流れた。ニュースでも生協が原告になることは極めて珍しいとされていたが、素直に“すんげぇな!この生協”と感じた。ネットで検索してみると、結構“気合の入った”生協らしい。組合員7千人ほどの生協で日生協にも名を連ねている。
こんなに小さい(失礼)生協が、日本原子力発電(原電)という巨大な組織と国策を向こうまわして争うっていうわけだから、訴訟にまで踏み切るにはそれなりの覚悟があったに違いない。これから150人規模の原告団を組織するともあるが、費用だってばかにならないはずだ。
にもかかわらず、訴訟に踏み切るというのは、原発問題…ひいてはエネルギー政策に対する確固とした問題意識と主義と主張に基づいているに違いない。この生協がもともと持っている主義・主張が正しいかどうかをここで論じるつもりはない(…というかよく知らない)が、少なくとも原発問題については、組合員や消費者の安心且つ安全なくらしを保障するためには再稼働阻止が何よりも必須の課題だということだろう。それには私も大賛成であるし、この生協の英断と勇気、行動力に私は敬意を表したい。
多くの生協はこうした具体的な課題、特に政治的な問題に直接かかわるような問題において、その立場を明確にすることをことを避けてきた(…と私は思っている)。その理由にいつも言われるのが、「組合員の中には様々な考え方の方がいる」というものだ。その最たるものが消費税の問題だと思っているが、原発問題も極めて政治的な課題である。にもかかわらず今回の常総生協が訴訟に踏み切る決断をしたという事実を、他の生協理事者たちはどのように受け止めているのだろうか…?
私たちは何のために生協に関わり、生協で仕事をしているのか…、この根本の問題を突きつけられているように感じるのは私だけなのだろうか…。
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