日別アーカイブ: 2011年8月17日

人事制度再説明…賃金リンクで給与もアップ?

 各職場で開催されている人事制度の再説明。それに参加した仲間が労組にこんな声を届けてくれた。「理事会の説明を聞いたけど、賃金がリンクすれば給与は上がっていく制度だと説明された。えぇ~ホンマか?と思ったけど、勘違いする仲間がいるのではないか」という心配の声だ。

 今回の説明はあくまで『人事評価制度』の説明であり、『賃金制度』の説明ではない。しかし、評価制度を導入するとなるとすぐに賃金リンクの話につながっていく。それが最終目標なのだから当然と言えば当然だ。理事会も、いずれは出てくる話として説明しているようである。
 さて、“給与が上がっていく制度”…、言葉のレトリックともいえるが、間違ってもいない。業績が上がり、皆の成績も上がり、年間評価がAとかSになれば、現賃金体系の賃金上昇率よりも上回る可能性はあるからだ。評価は絶対評価だから、全員が頑張って業績も上がれば、全員の評価がA以上となる可能性も当然ある。そうなれば、今の体系以上に賃金が上がっていくことはその通りだろう…、もっとも、毎年そう評価され続ければということでもあるが…。
 また、「現体系における将来に予測される昇給」との比較ではなく、「現瞬間の賃金水準」との比較との話だとすれば、あながち間違ってもいない。
 さて、なぜAやSであって、なぜB評価ではだめなのか…、説明資料の30ページを見てほしい。いずれの等級においてもB評価での最高昇給額はE1等級の5000円である。皆さんは、現体系の平均定期昇給額をご存知か?おおよそ4600円強(2011春闘時)だ。B評価でこれを超えるのは前記のE1等級のみである。…ということは、平均的なB評価では現体系の平均昇給額を下回るということになる。「今(現体系)以上に給与が上がる」には、常にA以上の評価を取る必要がある訳だ。もっと言えば、現体系での若い世代の定昇額は6000円を超える。若い世代…つまりW1~3等級やE1〜2等級、SM1〜2等級で現体系で保障されている6000円以上の昇給を得ようと思えば、最低でもA評価、場合によってはS評価を取らないとだめだということになる。
 一方、現体系における一定年齢以上の人の定昇額は非常に小さい。現体系表(28ページ)を見てほしい。勤続31年からは勤続給の昇給が止まり、おそらく職務給も頭打ちになっているケースが多いだろう。年齢給だけが2000円から1000円の昇給となっており、昇格も何もなければ51歳からは1000円の昇給だけである。この層の人たちが新しい制度のどこの資格等級に位置づけられるかにもよるが、ベテランの域ということでW1〜3というのは考えにくい。だとすればそれ以上の等級となるが、そこではC評価では降給もしくは維持(E1等級だけは昇給)するものの、B評価を取りつづければ現体系の1000円昇給よりも昇給額は増えることになる。そういう意味では、年齢別に見たときの一定年齢層以上の人にとっては、B評価を取りつづけさえすれば賃金が上がっていく制度だといえるかもしれない。
 果たしてそんなことが可能なのだろうか?実験運用とはいえ、2010年度の年間評価の等級別人数が30ページに示されている。いわゆるA評価を取った人数は全体(宅配と店舗職員)でたった16人だ。この実績を見ても、「給与が上がっていく制度」と言い切るにはあまりにも根拠に乏しいと言わざるを得ないと思うがどうだろうか。
 この人事制度や賃金制度の仕組みは非常に複雑である。今回の説明で理解が深まればよいのだが、どうも理事会の説明は、制度説明というよりも「制度導入しても賃金は下がらないから安心してね」ということを念押しして回っているという感じに見える。確かに、一方的な賃金削減に簡単に納得できる人は少ない。しかし、現場の不安は「賃下げの不安」よりも「経営の不安」ではなかろうか。人件費コストが大きくなり、現賃金体系を維持することが困難になりつつあるという認識は、労働者の間でも理解は広がっていると思っているが、理事会が「下がらないから心配ない」と言えば言うほど、「なら今回の制度改革は何のためなのか?」と逆に疑問を感じている仲間も少なくないように感じる。
 もっとも、制度の本来の目的は賃下げではなく、人材の育成・成長を図ることであることは間違いない。しかし、それはそれであり、賃金体系(人件費コスト)の問題とは基本的には別問題のような気がするのだが、皆さんは理事会の説明をどのように受け止めているのだろうか?引き続きご意見をお寄せいただきたい。

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はぁ?大連立?自民も民主もただのバカ?

 菅首相の退陣がほぼ確実となって、マスコミはその後釜と政局報道に熱心だ。大連立だの増税だのと、菅首相を追い詰めた(?)驕りからか自民は好き勝手なことをほざいている。その駆け引きだけを追うマスコミ…、ここに被災地復興や暮らしの再建への視点が存在するのか!表題は少し口汚いが、他にいい言葉が思いつかないほど情けない与野党とマスコミである。

 いったいあの政権交代はなんだったのだろう?結局、目玉政策だった①高速無料化、②子ども手当、③高校無償化、④農業個別所得保障のすべてを見直すことで民・自・公で合意し、特例公債法案の成立と引き換えた。民主党の政策の是非はともかく、2大政党だのなんだのと言いながら、結局元いた自民党のさやに納まったということなんだろう。ふたを開けてみれば、またもや国民は騙されたということだ。さすがの私も、民主がここまで腰抜けだったとは“想定外”だった…。
 それにしてもマスコミのなんと情けないことか!大連立や大増税をあおる論調が目立ち、民主の“公約投げ捨て”を批判するどころか当然だとばかりにそれをあおる。はては、「法人税の増税はいかがなものか」などと言うアホな御用学者を登場させて、消費税や所得税増税には頬かむり…。
 私自身は先の政権交代にそれほど大きな期待を寄せていたわけではない。ただ、それでも“少しは変わるかも…”という期待があったことは否定しない。まして、あれだけ政権交代劇に熱狂(いいすぎ?)した国民にとってみれば、その期待は大きかったのではなかろうか。だから、その期待を裏切られた今は、怒りを通り越してまたもや無関心に舞い戻るという気持ちもわからないではない。
 しかし、それではあまりに国民自身が憐れではないか。「民主に期待した」ということは忘れても、“動けば変わる”(どっかの選挙スローガンみたいであまり好かない表現だが…)ことを経験したことは忘れてはいけない。

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効率重視??肝心要のコース編成の実態は?

 先日の書記局会議で秋闘の議論を行った。その時に話題となったのがこれ。実のところ、どうなってるんでしょうか?坂本委員長はよく「今自分が配達した家の隣の隣くらいの家に別のトラックが配達に来て、ふと前を見るとまた別のトラックが横切っていく…」てな感じで表現していましたが…、さて、センターのコース編成の実態は…???

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センター長とのやり取りでは解決しないのかな…?

 8/11(木)、山口にできる(…というか、すでに稼働していてとっとりは5月、しまねは7月に合流済み…のはず…)組合員サービスセンターへの合流(12年4月予定)に向けて、削減される事務作業に伴い、人時の削減シミュレーションについて議論しました。実は、これまでに業務ラインでセンター長と事務パートの間で上記の内容についての説明や質疑がされ、事務パートの疑問や不安はある程度は払拭されたと理事会から聞いていたので、まぁ、シミュレーションに関するいわゆる最後の確認みたいな感じになるはずだったのだが…

 組合員サービスセンター(以後、SC)は、電話注文や欠品や誤配、クレームの受付など、基本的な組合員からの問い合わせを一手に引き受けるところです。誤配などの場合、組合員からSCに誤配の連絡が入り、担当者に貸与された携帯にメールなどで連絡が行きます。欠品や破損などの場合でも、担当者の判断を仰ぐ必要のないケースでは、返金や値引き処理も行われます。
 まぁ、他にもいろいろあるわけですが、これらの仕事がSCに集中すれば、当然事務パートの仕事は減るってわけ。だからどんなシミュレーションになるかが、契約時間をどうするかって問題と直結しているんですよね。つまり、理事会(実はセンター長が作ったらしいが…)の示したシミュレーションが、自分たちの契約時間の行く末に大きく影響するわけ。
 だから、出来るだけきちんとしたシミュレーションを示して議論する必要があるわけだけど、最初に示されたシミュレーションに対していっぱい意見が出されたわけですよ、労組に。そこで理事会も黙っているわけにはいかなくて、業務としてセンター長から直接説明を行い、質疑に応えるという場が設けられたわけなんですね。
 ところが、会議で皆に聞いてみると、「そんな質疑はなかった」「一方的に説明されただけ」…、これはまだまともな方で、「こういう提案があるのは知ってるよね」と聞かれただけとか、「え、いつそんな説明が?」っていう職場もありましたね。…というわけで、事務パートのシミュレーションに対する疑問はほとんど払拭されていなかったということが明らかになったのでした。
 さて、今後の進め方は会議の中で報告した通りですが、ここまで読んで、ん?と思った方はさすがです。そう、SC稼働によって、これまでいわゆる“担当者の裁量”にゆだねられていた…と思われる部分…、つまり組合員との信頼(?)関係の実状がSCへの集中化によって白日の下にさらけ出されるってこと。もちろん、変な意味ではありません。例えば、無いに越したことはないのが前提ですが、少々誤配とか欠品、欠損などが発生しても、仲の良い組合員となら担当者の裁量で対応し、解決できていた問題でも、組合員からSCへの連絡という形をとることで、誤配は誤配、欠品は欠品(これは担当者の責任でない場合が多いのでしょうが)として記録され、後々の“評価”に影響を与える事象になっていくわけですよ。
 実は、当のやまぐちではこれが評価の対象となり評価給に反映してますし、大阪いずみの担当者も結構精神的にきつくなっているとか…。効率化の裏で実は精神的な労働強化(?)が進む可能性をはらんでいるとも言えそうです…。
 ともあれ、当面は事務パートの雇用問題が1番です。働く場の確保が何より大切ですからね。効率化も重要ですけど、それもこれも働きやすくなるってことがより重要です。運用の中で問題が起こってくれば、遠慮なしに声をだし、理事会に改善を求めていくって姿勢がまずは必要でしょうね。

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秋闘職場集会の開催を!引き続き、“理事会に言いたいこと”募集中だよ!

 秋闘は、冬季一時金(いわゆる冬のボーナス)の交渉をメインに、労働条件などの改善を求める交渉です。各職場で、職場集会を開催(10/6迄)し、要求を論議しましょう。討議資料はこちら。
 10月14日には理事会に要求を出し、11月にその回答を得ます。「ああしてほしい」「こうしてほしい」「ここを改善してほしい」などの率直な“声“を出し合いましょう。本サイトへの書き込みもOKですよ!

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