CX尾道(統一物流センター)の深夜2時…

 昨年11月に尾道統一物流センターで労組お誘い行動を行い、100名を超える仲間が労働組合に加入した。センターの従業員からは賃金の低さ、労働条件の劣悪さへの不満が多く出され、労働組合への期待の声も高かった。その後、出された声を元に定期的な労使懇談会の開催や中央(埼玉本社)での団体交渉などにも参加し、仲間の声を経営側に届けてきた。
 今回の行動(7/13)は、こうした労組の取り組みの報告と、さらに多くの仲間へのお誘いをすすめることを目的にして、当該のCX労組と生協労連中四国地連合同で取り組んだ統一行動だ。

 従業員は4~500名在籍しているが、労組員はうち約100名。しかも、CX労組の方針で当面は労組費徴収を行わず、大会後の8月から労組徴収をはじめることになっていた…。つまり、CX尾道の労組員はまだ誰も労組費を払っていないわけだ。しかし、その徴収が8月から始まるとなれば、これまで労組は一体何をしていたのかということもきちんと知ってもらわないと、「何にも改善されていないのに金だけ取られるようになった」となりかねない。そこで今回、活動の報告をきちんとやって、少しずつではあるが改善したことなども紹介しながら労組費についても説明する…そんな取組みだった。

 結果からいうと、100名あまりのすべての労組員に活動報告が出来たということにはならなかった。今後も引き続き労組の活動をお知らせしていくことの徹底が必要だ。でも、新たに12名の仲間も増えた。相変わらず厳しい労働条件の中で退職者も後を立たず、その補充に最近雇われた人もかなりいたようだ。
 一方、脱退したいとの声もあった。恐れていた通り、「労組が何をやっているのかわからない」と言われていたようでもある。こうした声を真摯に受け止め、今後の活動に生かしていかなければならない。

 そんな中、中央(埼玉本社)での交渉の様子も語られた。交渉の場で、尾道から参加した労組員が「A社員(エリア社員)の賃金はあまりにも低い。これでは生活が成り立たない!」と声を大にして訴えたそうだ。至極当然の要求である!しかし経営は、「エリア社員はパート社員の仕事とほぼ同様で、賃金水準もそれなりということだ。その賃金で生活をまかなうなどということは考えないで欲しい」と言ったそうだ。

 驚きである!エリア社員は通常の正社員と同様の拘束時間である。つまり1日7.5hとか8.0hとか…。そんなに働かせておいて、それで“生活の糧とは考えるな”ってどういうことか!足らない分をいつどこで稼げというのか!更に、「はじめからそういう条件で募集しているのだから、そもそも分かっているはずだろう」なんて考えがあけすけに語られる。一体この連中は人間なのか?といぶかってしまうような話だった。

 残念ながら、このやりとりにCX労組はその場で十分な反撃が出来なかったらしい。主張した当人はまだ労組に入ったばかりの新人だから、“反論は自分で”というわけにはいかないのは当然だ。だから労組執行部の交渉のあり方が問われることになるだろう。主張した当人は、執行部の的確な援護(反論)がなかったために、自分は孤立してしまったと感じたのかもしれない…、あるいはそんな執行部に愛想をつかしたのかもしれない…、この日、労組脱退を申し入れてきた。CX労組は、こうした経験をきちんと総括し、次に向けての交渉の糧にしなければいけない。それを指導・援助する生協労連の役割も重要だ。

 そんなこんなの話を、労組員の皆さんと語り合った1日だった…、といっても最終ラインの仲間の仕事が終了するのが、この日は深夜1時過ぎの予定…、私たちもこの日の最後に仕事を終えてくる仲間を迎えるために深夜2時までスタンバイ。最後の報告会は、深夜にもかかわらず6名ほどの仲間が集まってくれ、そのうちの一人はこの日の12人目の新労組員となった。

 朝10時から翌朝午前2時までの超長丁場の取り組みで、最後はヘロヘロになった。行動を終え、尾道にから家に帰ったのは27:30頃、ちょうど日本×スウェーデンのキックオフ直前だ。さっさと風呂を浴びて、眠い目をこすりながらTVのまで応援にふけったのは言うまでもない…。

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