日別アーカイブ: 2011年6月24日

2011年度中央執行委員、部会執行委員選挙の結果について

 24日に開票された2011年度中央執行委員及び部会執行委員選挙の開票の結果、全員が信任されましたのでご報告します。結果はこちら>>2011年度中央役員及び部会執行委員選挙の開票結果について(PDF59KB)

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最賃を1000円に!労働者委員の公正任命を!…なんだけど…

 6月22日(水)は、全国最賃行動DAYであった。つまり、「最低賃金を1000円以上に引き上げろ!最賃審議委員の公正任命を!」などを掲げての全国行動日だ。中央では、朝から街頭宣伝行動を行い、日中は厚労省前座り込みと厚労省交渉を断続的に行ったんだが…

 この日は関東方面の生協労組は中央に、地方の生協労組は各地方の行動に結集することになっていたのだが、私は中央の“最賃闘争委員会”のメンバーでもあるため中央行動に参加した。
 気温は今夏最高の30度を超える真夏日…。座り込んだちょうど昼前の時間の太陽はほぼ真上で、遮るものも何もなく、一足早い日焼け日光浴となった。しかも、本当は座り込みながらも演説やパフォーマンスなどがある予定で賑やかにやる予定だったのだが、この日ハンセン病隔離政策の反省と謝罪、名誉回復を刻んだ石碑が座り込みの場所から植木だけを挟んだ厚労省敷地内に建立、その場所で行われた除幕式と時間が重なったため、音を出すことができなかった…。なので、ただ太陽の下でじ〜っとしている忍耐と根性が試される我慢の座り込みとなった。
 除幕式なら仕方がなかったのかもしれない(座り込みの時点では除幕式とは知らなかった)が、ハンセン病の苦しい闘いを続けてきた人たちを炎天下の中に長時間いさせる首相や厚労省はなんてひどいところなんだ!なんて思ったもんだ。
 さて、14時頃まで座り込みをした後、厚労省交渉に参加。生協労連の仲間10人ほどと全労連の幹部一人が交渉に臨んだ。相手は生活保護を管轄する担当官1名と最低賃金や中央最賃委員任命などを管轄する担当官2名。しかも、何とも若い職員だこと。年齢を聞いたわけではないが、せいぜい30前後といったところか…。若いのが悪いというわけではないが、どうも、“あんな奴ら(私たちのこと)を相手にするのはお前たちで十分だ。適当にあしらってこい”と言われて出てきているような感じがしなくもない。もちろん想像だが。ただ、さすがは中央官庁の職員で、若くても管轄する問題の法令などの知識はさすがではある(解釈にそれってどうなん?と思うことはしばしばだが…)。
 さて、主なやり取りの一つは生活保護基準の問題。またぞろ引き下げられようかという動きの中で、基準の引き上げが我々の立場としての課題だが、担当官は「所得階層を10等割し、最下層との整合性を図りながら決定している」とのこと。なるほど、所得が少なくても仕事をしながら頑張っている人よりも生活保護基準が高いと大きな矛盾をきたすわけだ…が、ちょっと待てよ、と言いたいわけである。そりゃ最下層の所得層の人たちの生活が十分成り立っているというならその議論も成り立つかもしれないが、そうなのか?いや、貧困と格差の問題がクローズアップされた昨今、その層の人たちが暮らしに困っていないなどとは決して言えないはずである。そこと比べていては、いつまでたっても憲法に保障された“健康で文化的な生活”は保障されないということになるではないか。さて、その両方を解決するにはどうするか…
 そう、だからこそ最賃1000円の重要性が増すわけだ。底辺の層を底上げし、生活水準を引き上げるとともに生活保護基準も引き上げていく…これを同時に進めていく必要があるわけだ。
 そして、今度はそれ(最賃)を決める最賃審議会の委員の任命問題だ。審議会は使用者側代表と公益代表、そして労働者代表の三者からなる。それぞれ同数を選出するわけで、労働者委員だけでも数名選ばれるのだが、その労働者代表に私たちが加盟する「全労連」推薦の代表は一人も選ばれていない。すべて「連合」推薦の委員である。
 この間、最賃は結構な引き上げ額が実現している(昨年は全国平均17円上昇)。しかし、引き上げが実現した背景は、実は公益委員の功績が大きいという。私たちが“最賃体験”や“生活調査”などを通じて地道に運動をしてきたことが、最賃と生活保護基準との矛盾を暴き、それを公益委員が問題視して取り上げたことが審議会の中で最賃引上げの議論が進むきっかけになったというのである。
 んんん?労働者委員は何をしていたのか?所詮、労使協調型の「連合」では、本気で最賃引上げの議論を審議会の中で進めることはできないのだ。任命する側(権力側)からすれば、こんなに都合のいい労働者代表はいない。そんなところに闘う全労連推薦の委員が入ってくることは望ましくはないわけだ。
 しかし、おおっぴらに「全労連推薦の委員が任命されると困る」なんてことは言えないわけだから、落選した理由はいつもいつも「総合的に判断した結果」だというわけだ。「総合的の中身は何か?」と問うても何も答えない。そもそもそんな基準そのものがないからだ。だとすれば、それは単なる思想差別でしかない。
 ただ、若い担当官らに言っても仕方がないことでもある。上からの指示に彼らも逆らえないのだ。そんな官僚組織を見ているとどっかの組織を思い出すが、少なくとも若い彼らには、もっともっと地域や現場に出て、その実態を身をもって体験し、そしてそういう苦労しながら頑張っている庶民のために仕事をしてもらいたいものだ…無理なのかなぁ…

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