月別アーカイブ: 2011年5月

裁判官も所詮は“御用”裁判官なのか…

 最高裁で、君が代を歌う際に起立しなかったとして定年後の再雇用を拒否されたのは不当だとする元教員の訴えを退ける判決が出された。再雇用拒否の理由が他の理由ならともかく、まさにこれは憲法に保障された思想信条の自由を踏みにじる判決だと思う。
 今、大阪ではこれを条例に制定し、起立・斉唱しなかったもの(教員)に対し、懲戒を含む罰則を課そうとしている。公権力がここまで教育に踏み込む姿は、まさに戦前のそれを思い起こさせる。

 最高裁の判決は、起立・斉唱の命令は思想信条の自由に“少しだけ”制約を加えるものの、その業務命令はその場の状況(式典など)の秩序の確保や円滑な進行を図るための必要性や合理性があり、憲法に違反しないという。
…う〜ん、不思議だ。式典の秩序や円滑な進行のために、憲法に保障された自由の制約はやむを得ない、あるいは許容範囲だというわけだ。ならば、その式典そのものがあのナチスの式典だったり、戦時中に学校の校庭などで天皇の写真(いわゆる御真影というやつ)に向かって敬礼をさせられていた時も、さらに北朝鮮の統制のとれたあの式典であったとしても、それ以外でも例えどんなに自分の意に反していた式典だったとしても、それを円滑に進めるための指示命令ならば、それに背くことは許されないということなのだろうか。
 あまりに話が飛びすぎだという人もいるかもしれない。しかし、この問題の根本はそういうことではないか。起立・斉唱することが愛国心の表れだなどと凝り固まった発想しかできないからこんな判決しか生まれないのだ。君が代を歌わなくたって愛国心いっぱいの人はたくさんいるはずだし、本来の愛国心とは、本当にこの国に生まれ育ってよかったと思えるような国を作るということではないか。憲法に保障された自由を少しばかり制約する業務命令だが、それでもその命令に従うべきだなどとのたまう国に対して、どうして愛国心など生まれようか。そのことを裁判官はわかっていないんだろうね。
 大阪の維新の会が出している条例案…、もうコメントすることすら恥ずかしい。公権力の教育への介入によってあの戦前の思想教育、マインドコントロールは始まった。だからこそ、戦後、憲法や教育基本法によって公権力の教育への介入が戒められたのである。今また大阪は、あの時代を繰り返そうとしている。
 ああいう、“自分の言うことを聞く”権力社会をつくるというか、そういう社会で君臨することがきっと気持ちがいいんだろうね、橋下知事は。
 私は立ちませんよ。歌いもしません。それが息子の入学式や卒業式であっても。それが私の愛国心だから。

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ミドルエイジの会がライフプランセミナーを開催!

 ミドルエイジと言えば、なんとなくロマンスグレーの粋でしぶ〜いオジサマをイメージしてしまうが、はたしてその実態は…!? …まぁ、それはともかく、誰もが迎える中高年時代。生きにく〜いこの世の中で、少しでもいい老後を迎えられるよう、実は若い今から準備しておくことが必要なのだ!それにはもう遅いかも…なんて書くと後ろから殴られそうだが、そのミドルエイジの会がライフプランセミナーを開催した。そのレポートが届いたのでご紹介を。

◆井木レポーターより
 5月28日(土)、台風2号が接近する中、ミドルエイジの会主催の「ライフプランセミナー」が開催され、12人が参加しました。 講師は、元生協労連書記長の鈴木彰さん。鈴木さんは、全国生協役職員福祉協議会が定年退職者向けに行っているセミナーにも関わってこられました。
 鈴木さんは、定年退職後のみずからの体験もふまえながら、「定年退職後に30年の人生が残っており、年老いた親の扶養期間長期化している。しかも、長期化する人生への社会的な位置づけは定まっておらず、社会保障の改悪や負担増が高齢者を襲っている。定年後の長い人生の果てに病気と孤独死が背中あわせになっている」「長い、しかも不透明な定年後のセカンドライフをプランも持たずに過ごせるか?それは予算を持たずに事業を営むようなものだ!」「人生はカネとカラダとココロのバランス、長い人生を支える総合的な計画が必要。お金のことも重要だが自分のしたいことを自己分析すること」と話されました。
 役職員福祉推進協議会のパンフレットを使って「自己分析」をし、参加者それぞれが発表しました。すでに定年後の生活の準備を始めている仲間、これから準備を始める仲間など、それぞれでしたが、定年後の人生設計の「きっかけ」をつかむには有意義な学習会でした。
 ・・・井木さんにしては、普通の記事だなぁ。彼の文章力からすれば、もっと面白おかしくレポートできるはずなのだが…。さて、その最後の発表、どんな老後が出てきたのやら、そのことが知りたいなぁ…(に)

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生協労連青年部全国交流会に行ってきたよ!…たった一人で…

 若手中執の一人、玉島センターのU中執が生協労連青年部の全国交流会に参加してきました。そのレポートが届きましたのでご紹介します。
 5月21(土)~22(日)にかけて東京で開催された労組青年活動交流会に参加してきました。参加者はそれこそ20代前半から30代半ばまで、職種もいわゆる配送担当者からおかやまでいうところのブロック長職や店舗職員、本部職員や大学生協職員まで、同じ「青年」でくくっても本当にさまざまな人に出会え、大いに交流できた二日間となりました。 

 この交流会の今回のメインテーマは「あなたの心と身体『健康ですか?』」でした。「ぼくたち青年がもっと元気でいることで職場ももっと元気になるはず、この会を通じて元気を各組織に持ち帰ってほしい」という思いが込められているそうです。
  初日は昼からのスタートでしたが、早速フィールドワークということで、事前にチーム組みされたグループで、東京都内各所へ出かけました。その行先も出発前の抽選により決まったのですが、僕のグループは東京大学へと向かいました。おかやまからの参加は僕一人だったので少々心細くもありましたが、当日はとても良い天気で散歩日和(というより結構暑かった)だったこともあって、フィールドワーク中にすっかり打ち解けることができました。話が弾んだおかげで結構歩いたのに最中は疲れに気付かず、会場に帰ってきてどっと疲れました。(おかげで夜の懇親会で飲んだビールがおいしかった。)
  二日目は朝から分科会に分かれ講師を招き学習をしました。僕の受講したテーマは「ストレスについて考える」で、本格的に「ストレスとは何か」や「ストレスとうまく付き合うには」といったことを学びました。普段あまりストレスについて考えなかったこともあり、改めて自分の普段のストレスについて見つめる機会ともなりました。
  同じ「生協」で働く青年との交流はとても刺激的で、特にご近所の「ひろしま」や「やまぐち」の青年と接点を持てたのは、今後の労組青年部活動を進めるうえで大きい収穫となりました。というのも、この夏に「やまぐち」「ひろしま」の2つで計画していた青年部交流会に僕たちも参加しないか、と声をいただいたのです。このつながりを大事にしながら、おかやま内でも青年部活動をちゃくちゃくとやっていきたいと思います。

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うちの労組よりもすごいんちゃう?盛り上がった流通分会!

 生協・一般労組の流通分会が5月21日(土)にこの間分会に入った労組員への学習会と歓迎会を行いました。10人以上が集まり、盛り上がった取り組みになりました。
 学習会は、岡山学習協の長久啓太氏が講師で、「労働組合とはなにか」という内容でした。同時に、「労働組合は未来のドア」という、全労連が作成したDVDを視聴しました。学習会の後、分会会議を行いました。会議ではそれぞれの職場の実態が出されました。この間の分会の取り組みで、昼休憩が取れない問題が一定改善していることが報告されるとともに、ある職場ではセンター長が直接流通の職員のコース編成を指示する(派遣法違反になります。センター長にはこうしたことをしないよう注意喚起されているはずです)事態など生協の職場で違法行為が発生していることが報告されました。
 会議の後、新入労組員の歓迎会を行いました。その席では、生協の話、会社の話、労組の話などが活発に出され盛り上がりました。

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第2回パート臨時労組連絡会学習交流集会へのおさそい

[ 2011年6月18日; 1:00 PM to 4:00 PM. ]  パート臨時労組連絡会は前年交流会の参加者より好評を得て、第2回目の学習交流会を企画しました。ご参加ください。県内の非正規で働く仲間と交流し連帯を深めましょう。
 学習講演「震災からの教訓を活かし災害対策をすすめるために」・・・学習会はどなたでも参加できます。詳細はこちら>>交流会の案内チラシ(PDF305KB)
  講師:崎本敏子(元岡山市議会議員)さん

 交流会では3つの分科会(①非正規労働者川柳で遊ぼう②事例から学ぶ労働者の権利③運動の経験交流)を予定しています。

と き:6月18日(土)13:30~16:00
ところ:岡山市勤労福祉センター4階第2会議室

★注目★ 美味しいスィーツと飲み物もあります!

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2011春闘妥結!妥結投票をもれなく!

 5月18日(水)、藤田本部において2011春闘二次回答受取団交が開催され、理事会から二次回答が示されました。参加した約60名の交渉団は、回答内容には強い不満は残しつつも妥結の判断を行いました。従って、翌19日に配置していた中執の指名ストは回避されました。回答はこちらから。

 回答は、基本的にゼロ回答であり、回答内容にも容認できないような表現や認識も残されました。しかし、平田専務の経営の到達点及び今後の事業の展望、職場運営力量の向上を目指す決意ともいえる発言を受けたこと、またこれ以上交渉を続けても、前進回答が得られる見込みはほぼない上に、認識上の相違だけを争点にした交渉引き伸ばしは、労理にとっても得られるものは少ないと判断し、交渉団は極めて強い不満を表明しつつ妥結を判断しました。
 今後、全職場で妥結投票に入ります。近日中に投票用紙を職場に送付しますので、もれなく投票をお願いします。

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ポスター出来ました!各職場で貼り出して!

 TPP参加反対のポスターができました。JA岡山の皆さんにもご協力をいただき、JAグループ岡山TPP対策本部のお名前を記載させていただくことができました。生産者の方々にとって、関税が撤廃されるということはまさに死活問題ですから本気度が違いますよね。
 農協と言えば、政治的には一般的に保守系と言われる組織です。普通に考えれば、その対極ともいえる“生協労組”と共闘するなんてあり得なかったろうと思うんですよね。ですが、懇談ではそういう立場を超えてTPP反対では一緒に運動して行こうということになったんですよね。
 TPPの問題は、震災でなんとなく後景に追いやられた感はあるけれど、消費者団体の労組として改めて頑張らなきゃって思う今日この頃です。完成したポスター!職場に張り出そう!(PDF262KB)

 さて、東日本大震災の影響で、当初6月には参加方針を示すといわれていたTPP(環太平洋経済連携協定)問題は、当面その結論が出されるのは延期され、11月に開催されるAPECを目指して協議を進めるということになりましたね。でも、大切なのは、被災地域の大部分がTPPの大きな影響を受けると想定される第一次産業を主とする地域であるということ、そして被災を受けてもなお政府はTPP参加への基本方針を変えていないということなんだと思うんですよね。
 協働(部内報)の5月号によると、4/6に幹部連中を集めて、「まずは基本認識の共有」ということで日生協の中四国地連の事務局長の学習会を開催したんだそうです。私は幹部ではないのでこれには当然参加していないわけで…なので当然その内容を推し量ることはできません。ただ、TPPに対する理事会の正式な立場は、日生協の方針を踏襲するということで、①基礎データと論点整理を行った上で広範な「国民的議論」を求めること、②「消費者の願い」の実現と日本の「食糧自給力向上」の両立を求めること、③消費生活の安全や協同組合の事業に関わる制度や運用が、「非関税障壁」として見直しが迫られ後退することがないよう求めること(以上春闘再回答より)、の3点だそうです。
 確かに「議論」は大切だし、様々なデータを検証することも大切ですね。しかし、私にはどうしてもその主張が賛否を明確にしない理由にしかなっていないのではないかと疑念を抱いてしまうわけです。本当に「議論」が不十分で、「様々なデータの検証」もできていないから、今の段階では明確な立場を表すことができないということなんだろうかと…。
…そうか、きっとそうなんだ…これから「議論」が沸き起こって、「データの検証」も済めば、きっと立派な方針が示されるんだろう…それがTPP賛成であろうと反対であろうと。
 だけど、政府が結論を出すといっている11月まであと半年ほどしかないわけで、11月になって仮に“反対だ”などと言ってみても、それは単なるアリバイ作りにしかならないんじゃないかな。すでに“まだまだ議論が不十分”であろうこの時期に、いや、もっと前から様々な生産者団体や医療団体、はては他生協の理事会だって明確な反対表明をしているんですよ。彼らは議論が不十分なままに“反対”を表明しているということなの…?
 こうしたことを考えれば、やっぱり明確な立場表明をしないがための理屈づくりとしか思えないというのは言い過ぎなんでしょうかねぇ。それに、③に至っては、生協の事業さえよければいいなんて風に捉えることもできるような表現じゃぁなかろうか。もちろん利害関係から主張することはありうることなんでしょうけど、それにしてもあまりに露骨というかなんというか…。
 まぁ、ともかく、日生協や理事会の言い分はそういうことのようなので、しばらくは期待して注目していようと思う今日この頃ですね。

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静かに始まりました!最低賃金生活体験!

 最低賃金生活体験とは、各県で定められている最低賃金で働いたと仮定して、それで得られる収入で一定期間(今回は1ヶ月と2週間コース)を暮してみようという体験。「最低賃金」とは、これ以下の賃金で人を雇って働かせてはダメという時間換算の賃金額のこと。岡山県の最賃は683円。1日8時間働いて5,464円、22日間出勤したとして120,208円だ。こっから税金や必要経費を引き、可処分所得を算出してそれで1ヶ月生活してみるというわけなのだが…。

 これが結構きついんですよね。私なんか食にこだわりがありませんから、昼食なんかはほぼ毎日食堂の150円素うどんでいいんですけど、それでも冠婚葬祭などが起こったりするとすぐ赤字で破綻です。もちろん、友人たちと飲みに行くなんてできるわけなくて、人間関係も壊しちゃうほどですよね。
 さて、体験機関に先だって、5/13に「最賃体験スタート集会」が開催され、参加した仲間から投稿が寄せられました。また、主催した県労会議にもその時の様子が紹介されています。合わせてご覧ください。県労の記事はこちら。
 『事務局長の情勢報告では、今まで行って来た最賃体験により岡山の最低賃金が上がってきたことは間違いないので継続して運動を進めて行く必要性を話されました。
 その後、障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会の吉野一正さんの「障害者の生活と保障制度」という内容で講演がありました。“「障害」と「障害者」は法律で決まるのですよ”…の話から始まり、国連が示す障害・障害者の規定(通常の個人又は社会生活に必要なことを確保することが自分自身では完全に又は部分的に出来ない人)と日本の規定との違いがあまりにもかけ離れており、結果、障害者の数が異常に少なく国連推計の半分、EU諸国の1/3の数しか存在していない、障害というものが国際基準になっていないと話されました。
 また障害者の就労に関して、最低賃金というものは全ての人に当てはまると考えられるが、障害者に対しては減額支給が出来る為、障害者は不当な低賃金で働かされている厳しい現実やEU諸国などに比べてあまりにも差別的な扱いを受けている障害者への理解を求めました。そして最低賃金を引き上げることは障害者の暮らしにも関わってくるので是非頑張って欲しい、障害のある人があたりまえに生きられる世の中に変えて行かなければならないと締めくくりました。
 吉野さんの熱い講演の後、最賃体験シートの説明に移り、酒など飲まず本気で最賃に取り組むようにと釘をさされて、一同身の引き締まる思いで会場を後にしました。(Y特派員)』

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