月別アーカイブ: 2010年12月

コープ大福に自衛官募集のポスターが貼られていた件について

副委員長 村上修一
 コープ大福に自衛官募集のポスターが貼られていた件について、多様な意見を頂いています。一部に趣旨を誤解されていると思われる意見もありますので、経過報告も含めてわたし達の立場をご報告させていただきます。
 11月30日に、ある打合せ会議で「大福の職員は自衛官募集のポスターが貼っていることに違和感を感じないのだろうか」「指摘してもピンと来ない顔で、はがそうとしない」という話を聞きびっくりしました。この場にいた書記局の1人が、その日のうちにポスターが貼ってあるのを確認し、投稿をアップしました。
 12月3日に理事会窓口から連絡をいただきました。理事会の調査では、コープ大福では12月1日にポスターに気がつき、はがしたところまもなく自衛官の方がはがしたポスターを回収しにこられたそうです。コープ大福ではポスターを貼るには、店長か副店長の許可がいるそうです。しかし、どちらも許可した覚えがないそうです。受付台帳も紛失して、分からないようになっているそうです。自衛官募集ポスターを見つけた人に話を聞くと、10月25日に発見して、職員に指摘をしたそうです。
 この問題に対するわたし達の基本的立場は、以下とおりです。わたしたちは大会や中央執行委員会で、幾度となく「憲法を守る」「9条を守る」ことを確認してきました。自衛隊は明らかに「戦力」であり、憲法違反、9条違反の組織です。このことについては理事会も同様な考え方だと思っています。当然、平和を願う生協にとって、このポスターを貼ることなどあってはならない事態です。たとえ理事会が自衛隊を憲法違反と考えていなくても、組合員は多様な考え方があるので、ポスターを貼ることはあっは、ならないことです。しかし、事実は自衛官募集のポスターは貼られており、少なくとも第一発見者が指摘した後、1ヶ月以上貼られていたことです。問題は誰が許可して貼られたのかということと、少なくても1ヶ月以上、何故貼りつづけられたのかということです。もし組織的にこうした平和問題に鈍感になっているなら重大問題です。
 「平和」をめぐる状況は、激しいせめぎあいになっています。平和を標榜する組織が自衛官募集のポスターを貼り、貼り続けていると言うことが示す事実は重大なことです。このことに敏感でなければなりません。これは、ポスターをはがしたとたん、自衛官が回収に来た事実を見ても明らかです。少なくとも、毎日点検をかけていたと考えられます。相手側のほうが、はるかに敏感なのです。
 こうしたわたし達の「生協」という組織、「労組」という組織が持つ弱点を、明らかにして鍛えなおしていくことが必要です。こうした立場からの今回の指摘であることをあらためて表明します。
 同時に、今回の件について労理関係からいくつかのミスを書記局として犯していることも明らかです。第一は、アップする前に理事会にポスターの件について指摘をするべきであったということです。こうした順番は労理の信頼関係の基盤なので理事会に謝罪もしたい。第二に文章の表現問題です。個人と組織が混合された表現になっている点です。少なくとも、労組の公式ホームページに沿った表現とすべきでした。第三に、今回の問題に関係のない、消費税などの署名などと絡めて論じたことです。このため、肝心な問題がうすれ、生協の運動などを揶揄したように印象付けたことです。こうした点をきちんとうけとめて今後、投稿していきたいと考えていきます。
 
 
 
 

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大学時代に戻ったみたい…地連専従・単組三役合宿

 12/18〜19、徳島県で労組役員の研修合宿を行った。初日は広島県学習協の二見氏の経済学講義。
 久しぶりに価値、剰余価値、労働と労働力等々の経済学用語に触れた。この「労働」と「労働力」の違いこそが、資本主義社会の秘密を紐解くカギなのだが…さて…!
 少ぉ〜し、学生気分に戻らせて頂いた瞬間だった。

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ミドルエイジの会結成総会を行いました

 12月11日(土)倉敷山陽ハイツで「ミドルエイジの会」結成総会が行われました。総会には16名(委任状48名)の仲間が参加し、運営規則、10年度活動方針などを確認しました。方針はこちら

 学習講演では、日生協健康保険組合の保健師さんから「健康づくり学習会」として、健康診断の結果表の見方や、それぞれの数値がどんな意味を持っているのかなど、わかりやすく教えていただきました。
 結成総会では、これまでのミドルエイジの会準備会は45歳以上の正規職員に呼びかけていましたが、新たに確認した運営規則では、「50歳以上の正規職員」で構成することになりました。また、方針では定年退職後を見通した「ライフプラン」の学習会を企画するなどを確認しました。

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ビッグなお正月プレゼント企画!

[ 2011年1月8日 6:30 PM to 2011年1月9日 12:00 PM. ] とにかくいってみればわかる!
岡山県学習協2011新春学習会(1月7日と8日)講師は神戸女子大学の石川康弘教授。圧倒される説得力と熱い講演でどこでも大好評。超人気で引っ張りだこの教授です。
なんと、その先生が二日も続けて岡山に来てくださると言うのでうれしくて、皆さんにも教えちゃいます!詳しくはこちら>>石川康弘2011新春学習講演会(PDF225KB)

日時 1月7日(金)18:30~21:00 場所 勤労者福祉センター
       内容「民主党政権の経済政策と闘いの課題」
    1月8日(土)9:30~12:00  場所 国際交流センター
       内容「若者よ、マルクスを読もう」…別に中年でもおとしよりでもいいよ

参加費はいずれも1000円だけど、労組員の皆さんには各500円の補助を出します。取り合えず立て替えといてね。領収書と引き換えで後から半額お返しします。もちろん1日だけの参加もokよ、だれでもいいからお友達もさそってね。

※注意事項:2日間の場所と時間がちがうので間違えないでね!

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これを“腰抜け”と言わずしてなんと言う??

 菅首相は、法人税を5%下げる方針を固め、経団連会長に「その分を雇用や賃金に」回すよう約束を求めたという。米倉経団連会長は、にべもなく「そんなことは当然約束できない」と一蹴した。
 そもそも、ぼろ儲けしている大企業に法人税をまけてやる必要なんて全くないのだが、経営者にお願いすればその分が雇用や賃金に回ってくるなどとお気楽に考えているとすれば、菅首相は資本主義のしの字も理解していない間抜けとしか言いようがない。

 しかも、“約束なんてできるわけない”と一蹴されても、へらへら笑って握手している菅首相の姿を見ると、やっぱり“腰抜け”という言葉がぴったりだ。
 …と思っていたら、も一つ“腰抜け”と思えるニュースが飛び込んできた。来春闘の相場をも左右すると言われる全トヨタ労働組合連合会は、昨春闘と同様、賃金の統一要求を見送ることを決定したという。これによって、傘下の各トヨタ関係の労組は、ベースアップ要求を見送る様相だという。理由は、円高をはじめとする経済環境の厳しさや国際競争力の維持・強化、先行き不透明…などといった理由だ。
 労働組合というよりも、まさに経営者側のコメントのようだが、せめて「法人税減税分を労働者に還元せよ!」くらいのことも言えないんだろうかと思ってしまう。もちろん、法人税減税には反対だが、政府がせっかく法人税減税をやるって言ってんだし、首相までその分を雇用や賃金に回してほしいと“懇願”しているくらいなんだから…。
 なのに、それさえも言えないなんて、やっぱりこういうのを“腰抜け”と言わずしてなんと言えばいいのだろうか…。

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「正規」人事制度の正式運用に向けた協議推進を問う全員投票の開票結果

 「正規」人事制度の正式運用に向けた協議を進めるかどうかの賛否を問う全員投票は、以下の結果になりました。

 投票総数:333票   投票率:73.7%

 無 効 票:      6票        有効投票総数:327票

 賛 成 票: 164票    賛成率:50.2%       絶対支持率36.3%

 反 対 票: 161票

 白      票:     2票

  投票結果についての中央執行委員会の見解、および今後のすすめ方についてはあらためて発表します。

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あまりにひどい!日本の労働者の実態~生協労連第92回中央委員会~

 12月8~9日にかけて、東京都内で第92回中央委員会が開催されています(現在進行形)。全国から約80名が参加、秋闘の中間総括と2011年春闘に向けての方針を主なテーマに論議しています。
 議事に先立って、労働問題研究家の筒井晴彦氏から、日本の労働者の実態についての学習講演がありました。世界各国のそれと比較した非常に分かりやすい資料が示され、日本の労働者のそのひどさ、劣悪さが浮き彫りになりました。

 中央委員会では、その後、渡辺書記次長から秋闘中間総括の報告、鈴木書記長から2011年春闘方針四役案が提案され、春闘論議がスタートしました。
 今年の春闘の柱は、最低賃金の引き上げと組織拡大の課題、そして生協の展望を切り開くたたかいです。労働者の所得が激減し、貧困と格差が広がるなか、それに歯止めをかけるのは最低賃金引き上げであり、一刻も早く全国一律最低賃金制度の確立と時給1000以上の実現を具体的に目指していくこと、労働者に対する資本の容赦ない攻撃に反撃する最大の力は労働組合であり、この間の派遣切りへのたたかいがそれを示していること、これに確信もって仲間を増やしていくことの重要性を論議しました。また、経営の厳しさを打開する展望を示すことの出来ない現状を打開し、働くものの立場から日生協の2020年ビジョン論議にも呼応しながら大いに議論を進めていく取組みも大きな柱です。
 さて、それにしても筒井氏の講演によると、日本の労働者の働き方は本当に異常だ。一例を挙げれば、まずその象徴となっている非正規労働者は、全雇用者に占める割合でダントツの37%超!ヨーロッパの国々では高くてもスペインの29%、他は大体10%前後だ。
 大手自動車会社に占める非正規の割合も、プジョーが8.5%、ダイムラー(ベンツなど)が3.5%に対し、トヨタは20%!この20%の労働者が、ちょっと景気が悪くなるだけで切り捨てられていくのだ!
 その他、失業給付水準でも、最低賃金水準でも、企業が負担する社会保険料の負担率でも、残業時間(労使協定含む)でも、どの指標においても圧倒的に日本の劣悪さが際立っている。
 面白い指摘もあった。協同組合の役割について、国際労働機関(ILO)は2002年に「協同組合の促進に関する勧告」を採択、この勧告によって、協同組合の促進がディーセントワーク(人間らしい労働と訳す)の実現というILOの新しい活動に全面的に合流することになったという話。つまり、非正規から正規への転換が求められる今日、協同組合が「ワーキングプア」を作ってはならないということであり、政府は、非正規を正規に転換するという協同組合の役割を促進しなければならない…ということなのだが…実態は、はて?さて??
 さぁ、来春闘における労働組合の役割がまさに試されることになりますね!

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さて、日生協2020年ビジョンで展望は生まれるか?〜第3回生協政策研究集会〜

 12月4〜5日、東京渋谷コーププラザ(初めて行ったけど、これがまたすんごい建物でした!)において、3回目となる生協政策研究集会が開催された。現在、日生協は2020年ビジョンの策定に向けて、その第一次案を発表し、さらなる全国論議を呼びかけている。ここ岡山でも、職員や生協組合員のワークショップが開催され、WEB上でもその様子が公開されている。今回の集会は、その一次案をもとに、働く側から20年ビジョンを考えることを趣旨とした集会だ。
 おかやまからは私を含む4名(中執、B長、配送パート各1名)が参加した。

 集会を主催した生協労連の生協政策委員会では、日生協の論議開始と同じくして、働く者の立場からの20年ビジョン論議を進めてきた。もちろん、開始時点ではまだ“案”はできておらず、「20の論点」という問題提起の文書をもとに論議してきた。その経過については、過去の記事を見てほしい。
 さて、集会の初日は、「これからの生協と労働組合の役割を考える」と題した佐高信氏の講演から始まり、コープネットの土屋専務から2020年ビジョン一次案の報告、最後に労連政策委員会からの20年ビジョンに対する問題提起を行った。それぞれの詳細は書ききれないが、佐高氏は小泉政権以降進む構造改革、新自由主義路線を痛烈に批判し、公益は費用対効果だけでは計れないとし、協同組合が持つ性格にその役割が期待される旨を話された。
 2日目は5つの分科会に分かれ、私は日生協の矢野専務を迎えての「20年ビジョン徹底討論」分科会に参加した。政策委員としての主催者側という立場でもあり、冒頭で20年ビジョンに対する「生協の現代的存在価値、役割」についての問題提起を行った。一言で言えば、「今回の20年ビジョン一次案も、その内容のほとんどはビジョン(理念)の提起ではなく、10年後に生き残るがための“ミッション(戦略)”や“アクション(戦術)”の内容でしかない。しかも、その内容すらも10年後の姿というよりも明日にでも実現できていないといけないような内容が多い。ビジョンの前提となる情勢認識も現状肯定(やむなし)型であり、これでは生協の存在価値の展望はなかなか見えてこない」と指摘した。
 これに対し、矢野専務は、「先の2010年ビジョンは、その時代の情勢を反映して、ビジョンというよりも確かに事業戦略的な指針としての性格が強かった。しかし、今回の20年ビジョンでは存在価値を含むビジョンへの思いが、実はちりばめられている」として、人と人、地域、階層といった“つながり”をキーワードに、生協の現代的存在価値の議論についての到達点を披露した。そして、その思いが「行間に詰まっている」と評した。
 これだけ読んでも、“なんのこっちゃ?”と思われるかもしれない。それに、一次案の文書を読んだだけで、矢野専務が言う“行間”を読み取るなんてことは不可能に近い。…が、矢野専務の“思い”も含めて、10年ビジョンの時の議論とは少し様子が違うことは感じ取ることができた。そうはいっても、まだまだ一致できない部分もある。でも、今後の議論のありよう次第では、少し希望が持てそうな気もした。そう感じられただけでも今回の集会を開催、あるいは参加してよかったと思う。
 なかなか、日生協の幹部とやりあうなんて機会はめぐってこない。だからと言って、今後の生協陣営の指針となるだろう20年ビジョンの論議に全く無関心というわけにはいかない。職員をはじめ、生協組合員の皆さんもぜひ積極的なかかわりを今後も追及してほしいと思う。まずは、日生協のホームページにアクセスだ!

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