この話って、餃子事件に通ずるような気がして…(オルグ続報)

 11月16日の尾道物流センターで、労働組合への加入説明をしているときに聞いた話。
(尚、この日1日で100名を超える仲間が労組に加入しました!)
 ある労働者のAさんが、私にこう質問してきました。
Aさん:「あのぉ、缶がつぶれた缶詰とか、つぶれた袋ラーメンとか、そんな商品があったら、どうすべきなんでしょうか?」

当然、私は「そりゃ、破損品として処理すべきなんじゃないでしょうか」と答えました。すると、
Aさん:「じゃぁ、そういう商品をそのままシッパーに集品したら、それはどうなるんでしょうか?」と聞くので、
私:「そりゃ、そのまま組合員のところまで配達されて、それを見た組合員が配達の担当者に“なんでこんなに商品が潰れてるの(怒)!”と言って、叱られて帰ってくるわなぁ」
Aさん:「えぇ!やっぱりそうなんですか!…じゃぁ、やっぱり入れちゃダメですよね」
私:「そりゃそうですよね。そんな商品が届いたら怒りますよ、ふつう…。上司からそうしなさいって言われるんですか?」
Aさん:「そうなんです。それも入れちまえって…。だから心配だったんです。だけど、どこに言っていいか分からなくて…」

 まぁ、この程度(箱の潰れ)の話だったからいいようなものの、これって、あの餃子事件に通ずるものがあるなぁって…。この“上司”って言っても、ひどい低賃金で働かされているのはAさんと同じ立場なようで、まぁ多少の差があるくらい。もし、彼らに“こんな安月給でやってられっか!”なんてやけを起こされてたとしたら…。少なくとも、自分たちが集品している商品が生協組合員のところに届けられて、喜ばれているなんていう“誇り”はみじんも感じられないですよね。Aさんが不安に感じてくれていることが唯一の救いです。

 もちろん、すべての人が何も感じていないということではないと思います。しかし、加入のお誘いと同時に書いてもらったアンケートには、1日フルタイムで働いても月11〜12万にしかならず、残業があってもせいぜい15万ほど。こんな給料じゃぁやっていけないって声が、驚くほどたくさん記入されていました。従業員を大切にしない会社は、いずれは滅びます。アンケートの内容のように、従業員に不満がいっぱいでは組合員にいいサービスなんて提供できるわけがないからです。組合員だって、そのうち“生協の安心・安全神話”から目覚めて、真実を見抜きます。消費者はいつまでもバカじゃぁありませんから。

カテゴリー: CSネット関係, DC・商品センター, TOPIXニュース, 書記局のつぶやき…(雑感), 活動日誌 タグ: , , パーマリンク
(0) (0) (0)

この話って、餃子事件に通ずるような気がして…(オルグ続報) への1件のフィードバック

  1. アナログおばさん のコメント:

    破損商品の「入れっちまえ」という行為はおかやまでも心配しています
    組合員に安全安心の商品を届けるのは当然です。委託先の企業ではパートがうっかり商品を落としたり、傷をつけたりして不良品にすると本人に買い取りをさせています。・・・・・・・さて、みなさん労働者の気持ちになって考えてみましょう。あなたならどうします?

アナログおばさん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)