岡山地方最賃13円引き上げ!でも、1000円には程遠く…

 岡山地方最低賃金審議会は9月8日、2010年度の最低賃金を13円引き上げる答申を公示しました(全国の答申の状況はこちら)。13円の引き上げには、使用者側委員は反対の意思を示しましたが、労働者代表、公益代表などの賛成多数で決まりました。
 中央最賃の目安額が10円を示す一方、さらに3円の上乗せがあったことは、これまでの私たちの運動によるものと確信してよい…と思うのですが、もちろんこんな額で喜んでばかりいるわけにはいきません。労働局には9月24日までに異議申し立てができる期間がもうけられています。

 2010年度の最賃を683円とすることに不服であること、より大幅な引き上げを求めること、1000円以上に引きあげることを求める内容で、9月13日には県労会議議長名で異議申し立てを行います。たった13円の引き上げの時間給683円では、法定労働時間の上限173.8時間働いても、月収118,705円にしかなりません。

 総選挙で各党が掲げたマニフェスト「時給1000円」は多くの労働者に希望をもたらしましたが、このペースでは、政府と経団連が合意した2020年までの「時給平均1000円、最低800円」までにあと9年もかかるというのですから、あまりにも私たちの期待とはかけ離れているといわざるを得ません。

 今、多くの国で最賃が大幅に引き上げられています。「経済立て直しには内需拡大が必至、そのために労働者の賃金の大幅引き上げが最も有効である」と判断されているからです。日本の経済界からも同様の意見が出始めていますが、まだまだ世界の流れから大きく遅れています。

 今こそ、わたしたちの運動をより大きく進めることが求められています。引き続きがんばりましょう。尚、今年度の最賃が実際に効力を発生するのは11月5日からとなります。

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