岡山市社保協総会開催される

 8月21日(土)に勤労者福祉センターにて岡山市社会保障推進協議会総会が開催され生協労組・岡山支部から3名が参加しました。岡山市社保協は社会保障運動を前進させるため各種団体で構成され生協労組・岡山支部も加入しています。

 議案提案では、ここ5年間市民の社会保障に関する要求をまとめ岡山市と交渉してきたこと。後期高齢者医療保険制度の廃止を求める運動では地域総行動で老人クラブ訪問などをおこない多くの反対署名を集めたこと。また「おかやま年越し派遣村」の実行団体として支援活動に取り組み、6日間の入居者は243人、相談者は約50人、ボランティアは延べ364名が参加し36万円以上の募金が集まったことなどが報告されました。2010年度の運動の進め方では、高すぎる岡山市の国民健康保険料を引き下げるため10万筆を目標に署名に取り組むことなどが最重点として提起され確認されました。

  記念講演では新年度の重点目標である国保料の引き下げ運動で先進的な取り組みを行っている「国保をよくする福岡市の会」の事務局長をされている有馬 精一さんを迎え、福岡市の運動と課題について話がされました。これまで福岡市の国保料は年47万円と政令市のなかで一番高く、運動の結果2年間で5万円の引き下げを実現させました。しかし現在年42万円の保険料は年所得の2割を占め川崎市と比較すると2倍以上の額となっています。国保料を高くしている原因は、国保料の未収見込み分31億円、前年度の赤字分81億円など計181億円が保険料に上乗せされているからです。本来なら一般会計から繰り入れで補う分を、支払い能力のある市民の国保料に上乗せしているため異常に高い保険料となっています。一方で人工島への累計533億円の税金投入などの無駄使いは放置されています。運動を進めるなか国保料の引き下げをさせるためには署名が力になること。保険料を高くしている原因や、引き下げへの財源について市当局から資料を取り寄せて分析・学習が大事だと強調されました。

 岡山市の国保料は年所得233万円(所得割算定基礎200万円)で、3人家族(夫48歳、妻45歳、子供18歳)の場合、年額397,920円、月額33,160円、年所得に対する割合は17%と政令市で3番目に高い水準となっています。有馬さんの講演は今後取り組む岡山市の保険料引き下げ運動への力強い助言となりました。

カテゴリー: TOPIXニュース, 岡山支部, 活動日誌 タグ: パーマリンク
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